間違いの死?神の手違いって!でもどうせなら満喫!新しい世界でも目指せ快楽!でもまじめにも

風のように

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第二章 転生後の世界

第25話 領主とホリーの父

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夕食まで、4人はまったりすることにした。

「さあ!みなさま!食事にいたしましょう」
執事が、迎えにきた。
一同は、食卓へ通された。
「みなさん!今日はお疲れのことかと思います。少ないですが、お食事、飲み物をご用意しましたので、気兼ねなく存分にお楽しみください」
「ピエール様!こんなにたくさんの料理に飲み物をご用意いただき、感謝の念に絶えません。一同を代表して、厚く御礼申し上げます」
「堅苦しいのはここまでにして、楽しみましょう!皆さんとの出会いに感謝を記して、乾杯!」
「チーン!!」
一同は、美味しい料理に舌鼓を打った。
「ところで、ホリー君!お父様は、お変わりないかな?」
「そうですね。病気もなく、変わらず剣術では、足元にはおよびません」
「そうかあ。彼の剣術はかなりのものだからね。なかなか太刀打ちできるものは、いないんじゃないかなあ。ホリーくんは、魔術士なのかい?」
「剣術もやりますが、どちらかといえば、魔術が得意です」
「母君の系統を受け継いだんだね。知らないかもしれないが、母君は相当の魔術士なのまよ。よく昔は、3人で冒険したものだよ」
「はじめて、聞きました。ところで、10年前、この国で魔物の暴走があったとか。父もいたのですか?」
「単刀直入に聞くね。父親似だなあ。今日も孤児院、教会に行っていたみたいだしね」
「しかし、ドランのやつ、まさか君のことを父親と間違えるとはなあ。確かに似てるけど。色々と喋ったらしいね」
「はい。」
「父君からも手紙で、話す時期かもしれないので、話してほしいときたよ」

「少し席を離れて、バルコニーにでもいこうかあ」
二人はバルコニーに向かった。
「これから話すことは、二人だけの秘密にしてほしい。セシルにもだな」
「セシルにもですか?自分が何者なのか知りたがっていますが。というのも、ここの孤児院での、院長との出来事、院長は亡くなったんですよね。あまり触れずにいましたが。あと、寮に魔神カリギュスが現れた時、セシルを連れていくと言われたり、カリギュスの攻撃にセシルは変貌し、すざましい破壊力をみせ、カリギュスを退け、それに気づいてるんです。今回の旅も自分が何者なのかを解決しに来たんです」
「そうだったのかあ。既に魔神も動き出しているとは!」
「一体、何が起こっているんですか?」
「ホリー君、君はいつもひとりではないのではないかな?」
「どういうことですか?」
「君には神の加護があるのではないかい?」
「ひょっとしてサーベスがわかるんですか?」
「その神獣は、サーベスというんだね」
『妾のことがわかるのね。余程あなたは、魔力が高いのですね』
「お褒めいただきありがたい限りです。ホリーの父親が剣において無双のように、私も昔は、魔術で無双といわれたものです。なので、私とバースの領土は、王国でも一番魔獣エリアに接しているエリアにあるのです」
ピエールは、少し黙った上で、静かに話を続けた。
「ホリー君、今から話すことをセシルに話すべきかは、君にまかせる。さっきの話を聞いた上で無理に抑え込むのは、逆効果かもしれない」
「昔、バース、メリル、私、私の妻は、4人のパーティだった。そして、ある日、ある極秘任務が命じられた。それは、先代の魔神王と人間の間に子供ができたという情報に端を発し、その子供を連れ去るということだったのだ。しかもその人間は、私の妹だった。魔神の隙をつき、先代の魔神王を倒し、無事子供を連れ去ることに成功したが、私は妻を失った。なぜそうまでして、連れ去ったか?魔神の内部分裂を目論んでのことだった。これは成功し、一時の平和が訪れた」
「なんてことを!」
「そう思われてもしかたない。あの時、魔神王、魔神ともに、歴史に類を見ないほどの力をもち、我々を支配しようとしていたからなのだ」
「そうであってもいいことではないかと」
「その通り、何を言っても弁解の余地はない。その子供というのが、セシルだ」
「ということは、セシルが魔神王?」
「そうだ」
「しかし、一つの光明もあった。それは、君という存在だ。君は、神に近い力をもち、神からも加護されている。また、君は、異界から転生してきてるよね。メリルがよく話してくれたよ。君のこと。母親だけになぜかきづいたんだろうね。魔獣国の伝説に、異界からすべてを統治するものが現れるとある。それが君なのではと考えたのだよ。君ならば、魔神王と共に全てを統べるのではと。これが学校、セシルに近づけさせた理由だ。そして君は君なりにセシルとの関係にこのこととは関係なく、答えを見出しつつあるのではと思う。しかしながら、我々がセシルに対してしたことは、君にとっても腹立たしいことかもしれない。しかし、人は魔獣より弱いのだ、まして魔人、魔神に至っては、どれだけ束になっても赤子同然である事実は、容赦なく2者を遠ざけるのだよ。わかってほしい」
ホリーは、複雑な顔色をしていた。
「君にすべてを話した。このあとは、無責任な言い方になるが、君に委ねるしかない。私は先に宴席に戻るとしよう」
ホリーは、バルコニーでしばらく月をみながら、風を浴びていた。
「ホリー!どうしたの?」
セシルが声をかけた。
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