96 / 120
三章
96 夜の誘い
しおりを挟む
小さな鏡台に、小さなテーブル。
テーブルの上には水差しが三つ、それとパンがカゴに入っていた。
「ええっと……。ヴェル、入り口で固まるとじゃまなんだけど」
「すみません、今入りますので」
思わず固まってしまったけど、そう。
別にただの部屋だ。
僕とフローレンスお嬢様が睡眠するだけの部屋、特に気にする事もない。
それに一緒に暮らしていたんだし、小さい時は同じ部屋で寝ていた事もある。
多数あるランプをつけると、部屋は昼間のように明るくなった。
昨日まで泊まっていた部屋と比べると、このランプの量だけでも高い部屋というのがわかった。
「ヴェルちょっとぶつぶつ煩いんですけどー」
「別に何も言ってません」
「そう?」
フローレンスお嬢様はベッドへと座りはじめた、そのとたんに小さな悲鳴。
反射的に体が動いていた、フローレンスお嬢様を片手で抱くようにベットへと倒れる。
「きゃっ! ありがと」
「いいえ。大丈夫ですか?」
「ふかふか過ぎて……、うわっヴェルみて天井!」
ベッドの天井を見た。
鏡だ、ポカンと口をあけているフローレンスお嬢様と、眉をひそめている僕が映っている。
「なんで天井なのかしら……、自分と目があったら寝にくいわよね。
それに寝ている間に落ちてきたら怪我するわよね」
「固定されているようですし、そうそう落ちる事はないかと」
天井が鏡なのは説明はしないでおこう。
僕としても知識では知っているけど、初めてみた。
よいしょっとと、体勢をもどしたフローレンスお嬢様は、部屋を探索しはじめる。
と言っても、僕からみたら小さな鏡台しかないんだけど……。
「わっ」
「何かありました?」
「縄とか蝋燭……」
「閉まってください」
「う、うん」
ため息とともに、ベッドに仰向けになる。
天井の鏡に映る僕自信と目があった。
われながら暗い顔だ、鏡の端にフローレンスお嬢様が見えた、勢いをつけて僕へとボディアタックをかけてくる。
とっさの事で、体を避ける。
大きくボフっと音がすると、ベッドの上で四つん這いになったフローレンスお嬢様が睨んでくる。
「何で避けるのよー」
「危ないからです」
「ねーねー、最後の夜になるんだよね?」
「最後?」
「だって、マリエルさん達は、その反乱とそうじゃないのに別れるんでしょ?。
わたしだって、そうなると旅行所じゃないし…………ねぇ、ヴェルはタチアナに住むの?」
僕が?。
そうか、うん、そうだよね。
村を守るためとはいえ僕は殺人を犯して来ている、聖騎士のお墨付きで無罪になっているけど、帰る事は無理だろう。
「そうですね……、タチアナに住むという選択肢もありますけど、もう少し旅をしようと思ってます」
「マリエルさんとっ!?」
「はい?」
僕は上半身を起き上がる、フローレンスお嬢様が四つん這いまま僕を見ていた。
「だって……、あの人はヴェルが好き、ヴェルも、その、あの、マリエルさんが好きなんだよね?」
「どうでしょうね。
マリエルの好きは過去からの好きであって現在のマリエルは違うと思います」
「…………難しい事言って誤魔化してない?」
「別に誤魔化してるつもりはないんですけど」
フローレンスお嬢様がベッドへと大の字になる。
「…………じゃぁさっ! 私と一緒に旅すればよくない? カーヴェは……、ええっと危ないからいかない方がいいわよね。王都とかわたし、一回しか行った事ないのよ」
王都か……、前の世界で初めて行った場所だ。
マリエルが死んだと聞いたのも王都、ファーの最後もそこだった。
そういえば、本当にマリエルは戻ってくるのだろうか?。
地図を置いたら戻ってくるらしいけど、この部屋からじゃ戻った事もわからないな。
バサッ。
視界が暗くなる。
僕の顔に布がかけられて、慌てて取る。
見覚えのある服だ。
と、いうかどう見ても、フローレンスお嬢様が今着ていた服だよね。
「何してるんですか……」
「何って、汚れた衣服のまま寝ると何時も怒るじゃないの」
「いや、そうなんですけど……」
だからといって下着まで取らなくてもとは思う。
「やっぱり、僕は食堂で寝ます」
ベッドから離れようとすると、背中から思いっきり体重をかけられた。
首に腕がまかれ、僕の顔の横に、フローレンスお嬢様の顔がある。
「だめ、一緒に寝て」
「あの、半裸でその台詞は勘違いされるので辞めたほうがいいです」
「……もん……。勘違いじゃないもん。
だって、ヴェルはもう村に帰らないんだよね? わたしは村に一度戻らないといけないし、ヴェルがマリエルさんを好きなのはもうわかった。
一度でいいからね」
抱けと言う事だろう。
と、言ってもいくら女性的な体といっても、フローレンスお嬢様は、雇い主であり姉であり妹だ。
前の世界で死んだ時に好きだと思った。
でも、抱きたいとは違うきがする……。
「冗談よ」
「はい?」
僕が振り向くとフローレンスお嬢様が下着を着け始めていた。
「ヴェルを困らせたかっただけ、わたしはヴェルが好き、でも弟みたいなものだし。
からかっただけ。
それよりも……喉が渇いちゃった、あんまり長く沈黙するんだもん」
そんなに長く沈黙していたのだろうか。
「別にそんなに長くは」
水なら鏡台の上に三つもビンがある。
「ヴェル、下から水を取ってきて」
「いやそこに……」
「命令よ!」
上半身下着姿で僕に指をさす。
理不尽な命令が懐かしい。
「わかりました」
部屋から一歩でる。
扉を閉めると背後でガタっと音がした。
鍵を閉めた音だ。
「あの……鍵をかけられると困るんですけど」
フローレンスお嬢様の小さな声が扉ごしから聞こえる。
「この部屋わり、マリエルさんの提案なの……」
「でしょうね、嫌がらせというか、親切というか」
「でね、マリエルさん……たぶん戻ってこない」
僕が驚いて声を出そうとすると、黙って聞いてと小さな声が聞こえる。
「だって……あの人、ヴェルを宜しく頼むわねってこっそりお願いしてきた。
だから、だからあの人の事を忘れられるように、ヴェルを誘ったのに……」
声がもっと小さくなっていく。
どいつもこいつもと言いたいのは、こういう時なんだろう。
ここまで言わせて僕が何も言わないのは駄目だろう。
「フローレンスお嬢様……いいえ。
フローレンス、ごめん」
「別にもういいわよ……。
ついでに、毛布でも持って行って外寒いだろうし」
「うん」
「ぜええったあああい、ヴェルよりいい男見つけるんだから」
僕以上の男か、直ぐにいるだろう。
なんだったらクルースだって、僕とは性格は違うけどいい奴だ。
「直ぐに見つかりますよ」
「だといいけど……、ほら、もう行った行った」
僕は鍵の閉まった扉に礼をして階段をゆっくりと下りた。
食堂には店主が居て、僕の顔を見て驚く。
どうやら、外に行く人間に少しでもと食べる物を渡してるそうだ。
僕もパンとワインを貰って外に出た、一度だけさっきまで居た最上階の窓を見る。
カーテンは閉まっていて中は見えない、そして練習場に向けて走る事にした。
テーブルの上には水差しが三つ、それとパンがカゴに入っていた。
「ええっと……。ヴェル、入り口で固まるとじゃまなんだけど」
「すみません、今入りますので」
思わず固まってしまったけど、そう。
別にただの部屋だ。
僕とフローレンスお嬢様が睡眠するだけの部屋、特に気にする事もない。
それに一緒に暮らしていたんだし、小さい時は同じ部屋で寝ていた事もある。
多数あるランプをつけると、部屋は昼間のように明るくなった。
昨日まで泊まっていた部屋と比べると、このランプの量だけでも高い部屋というのがわかった。
「ヴェルちょっとぶつぶつ煩いんですけどー」
「別に何も言ってません」
「そう?」
フローレンスお嬢様はベッドへと座りはじめた、そのとたんに小さな悲鳴。
反射的に体が動いていた、フローレンスお嬢様を片手で抱くようにベットへと倒れる。
「きゃっ! ありがと」
「いいえ。大丈夫ですか?」
「ふかふか過ぎて……、うわっヴェルみて天井!」
ベッドの天井を見た。
鏡だ、ポカンと口をあけているフローレンスお嬢様と、眉をひそめている僕が映っている。
「なんで天井なのかしら……、自分と目があったら寝にくいわよね。
それに寝ている間に落ちてきたら怪我するわよね」
「固定されているようですし、そうそう落ちる事はないかと」
天井が鏡なのは説明はしないでおこう。
僕としても知識では知っているけど、初めてみた。
よいしょっとと、体勢をもどしたフローレンスお嬢様は、部屋を探索しはじめる。
と言っても、僕からみたら小さな鏡台しかないんだけど……。
「わっ」
「何かありました?」
「縄とか蝋燭……」
「閉まってください」
「う、うん」
ため息とともに、ベッドに仰向けになる。
天井の鏡に映る僕自信と目があった。
われながら暗い顔だ、鏡の端にフローレンスお嬢様が見えた、勢いをつけて僕へとボディアタックをかけてくる。
とっさの事で、体を避ける。
大きくボフっと音がすると、ベッドの上で四つん這いになったフローレンスお嬢様が睨んでくる。
「何で避けるのよー」
「危ないからです」
「ねーねー、最後の夜になるんだよね?」
「最後?」
「だって、マリエルさん達は、その反乱とそうじゃないのに別れるんでしょ?。
わたしだって、そうなると旅行所じゃないし…………ねぇ、ヴェルはタチアナに住むの?」
僕が?。
そうか、うん、そうだよね。
村を守るためとはいえ僕は殺人を犯して来ている、聖騎士のお墨付きで無罪になっているけど、帰る事は無理だろう。
「そうですね……、タチアナに住むという選択肢もありますけど、もう少し旅をしようと思ってます」
「マリエルさんとっ!?」
「はい?」
僕は上半身を起き上がる、フローレンスお嬢様が四つん這いまま僕を見ていた。
「だって……、あの人はヴェルが好き、ヴェルも、その、あの、マリエルさんが好きなんだよね?」
「どうでしょうね。
マリエルの好きは過去からの好きであって現在のマリエルは違うと思います」
「…………難しい事言って誤魔化してない?」
「別に誤魔化してるつもりはないんですけど」
フローレンスお嬢様がベッドへと大の字になる。
「…………じゃぁさっ! 私と一緒に旅すればよくない? カーヴェは……、ええっと危ないからいかない方がいいわよね。王都とかわたし、一回しか行った事ないのよ」
王都か……、前の世界で初めて行った場所だ。
マリエルが死んだと聞いたのも王都、ファーの最後もそこだった。
そういえば、本当にマリエルは戻ってくるのだろうか?。
地図を置いたら戻ってくるらしいけど、この部屋からじゃ戻った事もわからないな。
バサッ。
視界が暗くなる。
僕の顔に布がかけられて、慌てて取る。
見覚えのある服だ。
と、いうかどう見ても、フローレンスお嬢様が今着ていた服だよね。
「何してるんですか……」
「何って、汚れた衣服のまま寝ると何時も怒るじゃないの」
「いや、そうなんですけど……」
だからといって下着まで取らなくてもとは思う。
「やっぱり、僕は食堂で寝ます」
ベッドから離れようとすると、背中から思いっきり体重をかけられた。
首に腕がまかれ、僕の顔の横に、フローレンスお嬢様の顔がある。
「だめ、一緒に寝て」
「あの、半裸でその台詞は勘違いされるので辞めたほうがいいです」
「……もん……。勘違いじゃないもん。
だって、ヴェルはもう村に帰らないんだよね? わたしは村に一度戻らないといけないし、ヴェルがマリエルさんを好きなのはもうわかった。
一度でいいからね」
抱けと言う事だろう。
と、言ってもいくら女性的な体といっても、フローレンスお嬢様は、雇い主であり姉であり妹だ。
前の世界で死んだ時に好きだと思った。
でも、抱きたいとは違うきがする……。
「冗談よ」
「はい?」
僕が振り向くとフローレンスお嬢様が下着を着け始めていた。
「ヴェルを困らせたかっただけ、わたしはヴェルが好き、でも弟みたいなものだし。
からかっただけ。
それよりも……喉が渇いちゃった、あんまり長く沈黙するんだもん」
そんなに長く沈黙していたのだろうか。
「別にそんなに長くは」
水なら鏡台の上に三つもビンがある。
「ヴェル、下から水を取ってきて」
「いやそこに……」
「命令よ!」
上半身下着姿で僕に指をさす。
理不尽な命令が懐かしい。
「わかりました」
部屋から一歩でる。
扉を閉めると背後でガタっと音がした。
鍵を閉めた音だ。
「あの……鍵をかけられると困るんですけど」
フローレンスお嬢様の小さな声が扉ごしから聞こえる。
「この部屋わり、マリエルさんの提案なの……」
「でしょうね、嫌がらせというか、親切というか」
「でね、マリエルさん……たぶん戻ってこない」
僕が驚いて声を出そうとすると、黙って聞いてと小さな声が聞こえる。
「だって……あの人、ヴェルを宜しく頼むわねってこっそりお願いしてきた。
だから、だからあの人の事を忘れられるように、ヴェルを誘ったのに……」
声がもっと小さくなっていく。
どいつもこいつもと言いたいのは、こういう時なんだろう。
ここまで言わせて僕が何も言わないのは駄目だろう。
「フローレンスお嬢様……いいえ。
フローレンス、ごめん」
「別にもういいわよ……。
ついでに、毛布でも持って行って外寒いだろうし」
「うん」
「ぜええったあああい、ヴェルよりいい男見つけるんだから」
僕以上の男か、直ぐにいるだろう。
なんだったらクルースだって、僕とは性格は違うけどいい奴だ。
「直ぐに見つかりますよ」
「だといいけど……、ほら、もう行った行った」
僕は鍵の閉まった扉に礼をして階段をゆっくりと下りた。
食堂には店主が居て、僕の顔を見て驚く。
どうやら、外に行く人間に少しでもと食べる物を渡してるそうだ。
僕もパンとワインを貰って外に出た、一度だけさっきまで居た最上階の窓を見る。
カーテンは閉まっていて中は見えない、そして練習場に向けて走る事にした。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる