203 / 209
199 人として何かを失いそうな錬金術師
しおりを挟む
ナナの工房をノックする。
もはや街馬車すら乗れないので徒歩だ。
ナナの工房の扉には、何枚かの紙が挟まれており、一枚抜いて中身を見る。
約束の期日を過ぎています、ご連絡ください。と、書かれていた。
何の事だろう、って事は留守なのかしら。
「あっ顔の怖いおねーちゃんだ」
「あん?」
振り向くと近所の子供が私をみている。
どこかで見た事あるような……。
「あっ前にお使いたのんだ、憎たらしい子供じゃない」
「また何か仕事くれよー」
「無いわよ……ナナを見に来たんだけど何か知ってる?」
「ううん。ここ最近は扉しまったままだね」
「そう……とりあえずありがとね」
子供が居なくなった後で、どうしようか……。
もう一度ノックする、ナナーいるー? と声をかけると、工房の扉が小さく開いた。
「お?」
やつれた顔のナナが小さく顔を出して私を見ていた。
私の顔を見たら扉を閉めようとしたので強引に足を突っ込んでそれを邪魔する。
「入るわよっ」
ナナの意見を聞かずに強引に入って、後ろ手に扉をしめる。
ナナは慌てて鍵をしめてはいるが……。
「何よこれ、引越し? って訳じゃないわよね、顔が暗いし」
私の前には綺麗になった工房が見える。
綺麗というのは掃除して綺麗ではなくて物が一切ないのだ。
「ええっと、何があったかとそのあの。錬金術師やめようかなと……」
「はぁ? なんで」
ビクっとするナナと、よく見たら壁はじに旅行かばんが置いてある。
はぁまったくこれって……いくら私でもわかるわよ、夜逃げの準備よね。
「失敗作売ったからって夜逃げは早いわよ。話を聞くぐらいなら今の私でも出来るし」
「エルンさーん」
ナナは私に抱きつくと、泣き出した。
とりあえず、ナナの気持ちが落ち着くまでまって二階へとあがった。
二階も綺麗なもので物がほぼない。
簡素な椅子に座らせて話を聞くことにする。
お茶の一つでも欲しいがお茶すら残ってなかった。
「暮らしは順調だったでしょうに」
「あのカジノって知ってますでしょうか……」
知ってるも何も、そのせいで私の家は火の車だ。
「一日目は増えたんです! 二日目も増えたんですよ!?」
目がギラギラして語りかけてくるナナが怖い。
続きが手に取るようにわかるけど、一応聞いてみる。
「で?」
「あっはい……三日目がだめでして四日目に取り返そうとしてもお金が無くてですね。
とりあえず軍資金と言うのでしょうか、それを作るのに……売るのはまずいと思って、家中の錬金術のアイテムを質に入れまして……その日に返せば無利息だったんです!」
「返せれなかったのね……」
「はい……」
はぁ、どうしたものか。
別にナナにだったらポンっとお金出してあげてもいいんだけど、次期が悪い。
だって、私の家もいま貧乏だもの。
とりあえず、私の家も今そのカジノですっからかんなのを先に話した。
じゃないと、お前金持ってるくせに助けてくれねーのかよ! ってナナに思われても悲しいし。
「あの、エルンさんから、お金を借りるつもりはないです」
「でも、夜逃げはすると」
「うっ…………だってだって未完成の品を売ってしまってそれでも利息すらたりなく……うえええええん。錬金術師辞めたくないですー」
「ご、ごめんってば泣かないの」
また泣き出すナナの背中を軽く叩く。
完璧と思っていたナナもこんな欠点があったとは。
「誰よナナにカジノなんて教えた人は、紹介制でしょ。あそこ」
「あの、ミーナさんです」
「…………はぁーあの問題児はどこよ」
「あの、ミーナさんは悪くないんです。錬金術の素材が高くて何とか買えないか相談していた所。一回だけならお金を作る事を出来るよーって。
で、本当に出来たんです。緑のぽよぽよが赤ぽよぽよを吸収して黄色になって一気に増えたんです!」
どこかで聞いたようなレースの結果だ。
確かあれ大穴で、直ぐ近くに喜んでいた二人組の女性が居たわね。
「明日から絶対いっちゃだめだよってミーナさんが言ったんですけど、もっとお金があれば、違う素材も買えると思いまして……あ、ミーナさんはその日にどこかいっちゃいました」
「なるほどね……」
友人同士のお金のやり取りってダメなのよね。
だからこそナナも誰にも相談しなかったんだと思う。
「で、その素材って何? 何とかならなかったの?」
「真竜の右目といいまして白金貨四十枚ほどのお値段でして」
「たっかっ……」
「で、ですね! 両目そろえたら七十枚の割引だったんです! 後、あと少し……」
「ナナ?」
注意すると、ナナは小さくなっていく。
ともあれ、こんなのではナナも生活が出来ないし夜逃げされても困る。
「とりあえず家に来なさい。食べるものぐらいはなんとかなるから」
たぶん。
何とかなるかしら? 私の家も今金欠なのよね。
借りるー? 誰に?
リュートにでも借りる。うーん。
「あの、ご迷惑では」
「なんで?」
「だってノエさんとキャラが被るので……よく間違われますし」
「…………大丈夫! 大丈夫だからっ! とにかく錬金術続けたいんでしょ? 質に入れた道具や粗悪品を客に売ったんでしょ? 正規品を下ろさないとだめだし」
「そうだ! エルンさん賢者の石を貸してください。この椅子を金に変えれば……」
お互いの座っている木製の椅子を見る。
なるほど、金の椅子なら白金貨数十はてにはい――――っ。
「って何年寝るのよ、起きた時にはお婆ちゃんになって錬金術師所じゃないわよきっと」
「うう……」
いや、まて……何も本人じゃなきゃいいわけよね。
「コタロウに賢者の石を使わせれば金の椅子できるんじゃない? あれなら百年ぐらい寝てても大丈夫でしょ……ええっと」
「あの、エルンさん……コタロウさんに使わせるのはこくかと……」
「はっ! 口に出てた。冗談よ冗談。ともあれ、殺風景な場所にいてはいい考えも浮かばないし、何も食べて無いんでしょう? いくわよ」
ハイ決定ー。
って事でナナの数少ない荷物を持って外に出ることにした。
もはや街馬車すら乗れないので徒歩だ。
ナナの工房の扉には、何枚かの紙が挟まれており、一枚抜いて中身を見る。
約束の期日を過ぎています、ご連絡ください。と、書かれていた。
何の事だろう、って事は留守なのかしら。
「あっ顔の怖いおねーちゃんだ」
「あん?」
振り向くと近所の子供が私をみている。
どこかで見た事あるような……。
「あっ前にお使いたのんだ、憎たらしい子供じゃない」
「また何か仕事くれよー」
「無いわよ……ナナを見に来たんだけど何か知ってる?」
「ううん。ここ最近は扉しまったままだね」
「そう……とりあえずありがとね」
子供が居なくなった後で、どうしようか……。
もう一度ノックする、ナナーいるー? と声をかけると、工房の扉が小さく開いた。
「お?」
やつれた顔のナナが小さく顔を出して私を見ていた。
私の顔を見たら扉を閉めようとしたので強引に足を突っ込んでそれを邪魔する。
「入るわよっ」
ナナの意見を聞かずに強引に入って、後ろ手に扉をしめる。
ナナは慌てて鍵をしめてはいるが……。
「何よこれ、引越し? って訳じゃないわよね、顔が暗いし」
私の前には綺麗になった工房が見える。
綺麗というのは掃除して綺麗ではなくて物が一切ないのだ。
「ええっと、何があったかとそのあの。錬金術師やめようかなと……」
「はぁ? なんで」
ビクっとするナナと、よく見たら壁はじに旅行かばんが置いてある。
はぁまったくこれって……いくら私でもわかるわよ、夜逃げの準備よね。
「失敗作売ったからって夜逃げは早いわよ。話を聞くぐらいなら今の私でも出来るし」
「エルンさーん」
ナナは私に抱きつくと、泣き出した。
とりあえず、ナナの気持ちが落ち着くまでまって二階へとあがった。
二階も綺麗なもので物がほぼない。
簡素な椅子に座らせて話を聞くことにする。
お茶の一つでも欲しいがお茶すら残ってなかった。
「暮らしは順調だったでしょうに」
「あのカジノって知ってますでしょうか……」
知ってるも何も、そのせいで私の家は火の車だ。
「一日目は増えたんです! 二日目も増えたんですよ!?」
目がギラギラして語りかけてくるナナが怖い。
続きが手に取るようにわかるけど、一応聞いてみる。
「で?」
「あっはい……三日目がだめでして四日目に取り返そうとしてもお金が無くてですね。
とりあえず軍資金と言うのでしょうか、それを作るのに……売るのはまずいと思って、家中の錬金術のアイテムを質に入れまして……その日に返せば無利息だったんです!」
「返せれなかったのね……」
「はい……」
はぁ、どうしたものか。
別にナナにだったらポンっとお金出してあげてもいいんだけど、次期が悪い。
だって、私の家もいま貧乏だもの。
とりあえず、私の家も今そのカジノですっからかんなのを先に話した。
じゃないと、お前金持ってるくせに助けてくれねーのかよ! ってナナに思われても悲しいし。
「あの、エルンさんから、お金を借りるつもりはないです」
「でも、夜逃げはすると」
「うっ…………だってだって未完成の品を売ってしまってそれでも利息すらたりなく……うえええええん。錬金術師辞めたくないですー」
「ご、ごめんってば泣かないの」
また泣き出すナナの背中を軽く叩く。
完璧と思っていたナナもこんな欠点があったとは。
「誰よナナにカジノなんて教えた人は、紹介制でしょ。あそこ」
「あの、ミーナさんです」
「…………はぁーあの問題児はどこよ」
「あの、ミーナさんは悪くないんです。錬金術の素材が高くて何とか買えないか相談していた所。一回だけならお金を作る事を出来るよーって。
で、本当に出来たんです。緑のぽよぽよが赤ぽよぽよを吸収して黄色になって一気に増えたんです!」
どこかで聞いたようなレースの結果だ。
確かあれ大穴で、直ぐ近くに喜んでいた二人組の女性が居たわね。
「明日から絶対いっちゃだめだよってミーナさんが言ったんですけど、もっとお金があれば、違う素材も買えると思いまして……あ、ミーナさんはその日にどこかいっちゃいました」
「なるほどね……」
友人同士のお金のやり取りってダメなのよね。
だからこそナナも誰にも相談しなかったんだと思う。
「で、その素材って何? 何とかならなかったの?」
「真竜の右目といいまして白金貨四十枚ほどのお値段でして」
「たっかっ……」
「で、ですね! 両目そろえたら七十枚の割引だったんです! 後、あと少し……」
「ナナ?」
注意すると、ナナは小さくなっていく。
ともあれ、こんなのではナナも生活が出来ないし夜逃げされても困る。
「とりあえず家に来なさい。食べるものぐらいはなんとかなるから」
たぶん。
何とかなるかしら? 私の家も今金欠なのよね。
借りるー? 誰に?
リュートにでも借りる。うーん。
「あの、ご迷惑では」
「なんで?」
「だってノエさんとキャラが被るので……よく間違われますし」
「…………大丈夫! 大丈夫だからっ! とにかく錬金術続けたいんでしょ? 質に入れた道具や粗悪品を客に売ったんでしょ? 正規品を下ろさないとだめだし」
「そうだ! エルンさん賢者の石を貸してください。この椅子を金に変えれば……」
お互いの座っている木製の椅子を見る。
なるほど、金の椅子なら白金貨数十はてにはい――――っ。
「って何年寝るのよ、起きた時にはお婆ちゃんになって錬金術師所じゃないわよきっと」
「うう……」
いや、まて……何も本人じゃなきゃいいわけよね。
「コタロウに賢者の石を使わせれば金の椅子できるんじゃない? あれなら百年ぐらい寝てても大丈夫でしょ……ええっと」
「あの、エルンさん……コタロウさんに使わせるのはこくかと……」
「はっ! 口に出てた。冗談よ冗談。ともあれ、殺風景な場所にいてはいい考えも浮かばないし、何も食べて無いんでしょう? いくわよ」
ハイ決定ー。
って事でナナの数少ない荷物を持って外に出ることにした。
0
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
【完結】王女様がお好きなら、邪魔者のわたしは要らないですか?
曽根原ツタ
恋愛
「クラウス様、あなたのことがお嫌いなんですって」
エルヴィアナと婚約者クラウスの仲はうまくいっていない。
最近、王女が一緒にいるのをよく見かけるようになったと思えば、とあるパーティーで王女から婚約者の本音を告げ口され、別れを決意する。更に、彼女とクラウスは想い合っているとか。
(王女様がお好きなら、邪魔者のわたしは身を引くとしましょう。クラウス様)
しかし。破局寸前で想定外の事件が起き、エルヴィアナのことが嫌いなはずの彼の態度が豹変して……?
小説家になろう様でも更新中
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
私は既にフラれましたので。
椎茸
恋愛
子爵令嬢ルフェルニア・シラーは、国一番の美貌を持つ幼馴染の公爵令息ユリウス・ミネルウァへの想いを断ち切るため、告白をする。ルフェルニアは、予想どおりフラれると、元来の深く悩まない性格ゆえか、気持ちを切り替えて、仕事と婚活に邁進しようとする。一方、仕事一筋で自身の感情にも恋愛事情にも疎かったユリウスは、ずっと一緒に居てくれたルフェルニアに距離を置かれたことで、感情の蓋が外れてルフェルニアの言動に一喜一憂するように…?
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる