140 / 209
136 エルン式の型 抜刀術……なんちゃって
しおりを挟む
美味しそうなケーキと紅茶が置いてある。
暖炉の火にあたりながら、外の雪景色を見る、優雅な一時だ。
もちろん宿ではなく、ガーラの家へ招かれていてガーラの帰りを待っている。
「戻りました」
私はガーラへふりかえる、練習後の汗ばんだガーラはちょっとえっちだ。
ちがう!
ちょっと色っぽい、あれ? 同じ……まぁ置いていて。
「おっかえりー、にしても毎朝訓練とか良くするわね」
「剣の素振りと走る事は習慣になってまして……何もなければ毎日します、あの突然呼んで、申し訳ありません。ディーオさんの看病もありますよね?」
「看病? ああいいのよ、あんな奴。おかけでこっちは変なのまで食べる羽目になったし……で、相談というのは?」
「はい、エレンさんは凄い錬金術師と聞きまして」
「やだ、誰が言ったのよ、嘘でも嬉しいわ」
「ええっと、ミーナさんです」
「…………そう」
なにか、嬉しいんだけど適当なきがするのよね。
「実は祖父の事なんですけど」
「あっ、もしかしてカルロスとの仲を認めてくれないとか?」
「べ、べ、べべべつに先生とは! その、あの! そ、祖父と先生の仲は良好です」
なんだ違うのか、じゃぁなんだろう。
「ええっとですね、魔物が大量発生してまして、その残骸というか、有効活用できないかと、もしくは何か無いかと言う話がでてまして、錬金術で何とかならないかと」
「ええっと……魔物の種類は?」
「はい、ゆきぽよぽよです」
ゆきぽよぽよ、寒い地方に生息する下級の魔物で、半透明の氷みたいな生物。
と、本で読んだ。
「うーん……」
正直何も思い浮かばない。
まぶたを閉じて腕を組んで考えているふりをして、ちらっとガーラをみると、凄い期待した目で私をみている。
まぶしい! まぶしいわ!
まぁこっちも、カルロスを借りて危険な山道登ったんだし何か恩返しはしたい。
「私一人じゃ思いつかないし、ディーオに聞いて来るわ」
「いえ、そこまで大事に……」
「いいのよ、どうせ寝てるだけで暇してるんだし」
私はガーラの家を出て宿へと足早に戻った。
◇◇◇
「と、いうわけでディーエモン何かない?」
私は宿に戻っており、ベッドの上で上半身を起しているディーオに聞いて見た。
「………………一応いうがボクはまだ病み上がりだぞ。あと【エモン】ってなんだ……」
「ガーラには一晩考えさせてって伝えておいたから。
あと、私の知っている話に、そういうお助けキャラがいるのよ」
ガーラは、無理なら大丈夫です! と言うけど、相談したって事は何かして欲しいというのは私にもわかる。
今日カルロスが居なかったのは、その討伐に出てるからってのも、ガーラにとって気になるでしょう。
「まぁいい、ゆきぽよか……その肉体は普通の氷よりも長持ちし、昔は食品を保存するのに使ったらしいな」
「今は魔石あるもんね」
「ああ、一般家庭にはまだ難しいが、飲食店などでは氷の魔石を使っている」
以前作った焼きに特化したのもそれの一種だ。
ただ、コストが高い。燃料に各種中和剤とかいるのでまだ一般的ではない。
だからといって、ゆきぽよぽよの素材を加工してまでは、また酷く面倒だ。
「ってか、そんだけ大量にいたら素材も余ってるわよね」
「そうだな、まずは調査だろう」
「やっぱり?」
「仕方が無い、ボクがいこう……世話にはなりっぱなしなんでな」
ディーオはヨロヨロと立ち上がろうとする。
「いやいや、行くわよ! そんな体で無理に立たなくてもいいわ」
「…………そうか。こう見えても体を鍛えていてな」
何所がだ! いくら鍛えていても、今は小枝のようだし。
「もう、その言葉が悲しく聞こえるから、とりあえず寝てなさい。ガーラのお爺さんって人に会ってくる」
「念のためだ、これをもっていけ」
私はディーオから細剣を貰った。
たしか妖精の粉がふってあり軽いとか聞いた事ある。
「一応いうが、上げてないからな、貸すだけだ」
「あ、そなの? くれるのかと思った……まぁいいや。じゃ」
ディーオと別れてガーラの屋敷まであるく。
でも何か嬉しいわね、こう剣を持つだけで一気に冒険者になった気分。そして、この剣。羽のように軽い軽すぎて不安になるぐらいに軽い。
私は辺りを見回す、街の中心街からはなれて人も建物もない。
整地された道の両側に木々が等間隔に植えられている。
もう一度周りを見る。
「よし誰も居ない。ちょっと木の枝を切ってもいいわよね」
…………。
………………。
程なくしてガーラの家へとついた。
カルロスはまだ帰って来ていないらしく、もうすぐ返って来ると思いますと教えてくれた。
「悪いわね、何度も」
「いえ、こちらこそ。時間的にもうそろそろ帰って来ると思うんですけど……あの、その剣は?」
「ああ、これ借り物」
見せてくださいとせがまれて、細剣をガーラへ手渡す。
「材質はミスリル……? でも、信じられないぐらいに軽いです。少し失礼します」
ガーラは近くにあったテーブルを行き成り切りつけた。
テーブルは真っ二つなり再び剣をみて驚いている。
うん、この子もちょっと変だ。
「すごい刃こぼれ一つしてない」
「おう、もどったぞ」
「あ、先生!」
「よう、エルン」
カルロスは体についた雪を払いながら部屋に入ってくる。
ガーラの剣を見て、何やってるんだと、いいながら暖炉の前に行く。
「先生、先生! 凄いですこの剣!」
「剣がどうした……」
「はい! エルンさんの剣を見せてもらってます」
「借り物よ」
「先生、凄い軽いんですよ!」
どれといってガーラから剣を受け取った。
「これは珍しい……ミスリル、いやオリハルか、それにしては軽すぎる。何か細工してるな」
さすがのカルロスだ。
剣を確かめるだけで、その性能をあてていく。
そして、私と剣をみて黙っている。
「何、言いたい事あるなら言ってほしいんだけど」
「そうか、じゃぁ帰って来る途中で道に何本も綺麗に切られた樹木があってな……」
「……へぇ。あ、ガーラちょっと飲み物ほしいなか」
「足りなかったですか? では、持ってきます」
ガーラが部屋から出て行った。
私は直に財布から宝石を取り出すと、無言でカルロスに手渡す。
カルロスも無言で受け取ると、剣を返してくれた。
いやだって、あんなに切れるとは思わないじゃない。
一刀両断よ、三本ほど切った所で我にかえったわよ。
暖炉の火にあたりながら、外の雪景色を見る、優雅な一時だ。
もちろん宿ではなく、ガーラの家へ招かれていてガーラの帰りを待っている。
「戻りました」
私はガーラへふりかえる、練習後の汗ばんだガーラはちょっとえっちだ。
ちがう!
ちょっと色っぽい、あれ? 同じ……まぁ置いていて。
「おっかえりー、にしても毎朝訓練とか良くするわね」
「剣の素振りと走る事は習慣になってまして……何もなければ毎日します、あの突然呼んで、申し訳ありません。ディーオさんの看病もありますよね?」
「看病? ああいいのよ、あんな奴。おかけでこっちは変なのまで食べる羽目になったし……で、相談というのは?」
「はい、エレンさんは凄い錬金術師と聞きまして」
「やだ、誰が言ったのよ、嘘でも嬉しいわ」
「ええっと、ミーナさんです」
「…………そう」
なにか、嬉しいんだけど適当なきがするのよね。
「実は祖父の事なんですけど」
「あっ、もしかしてカルロスとの仲を認めてくれないとか?」
「べ、べ、べべべつに先生とは! その、あの! そ、祖父と先生の仲は良好です」
なんだ違うのか、じゃぁなんだろう。
「ええっとですね、魔物が大量発生してまして、その残骸というか、有効活用できないかと、もしくは何か無いかと言う話がでてまして、錬金術で何とかならないかと」
「ええっと……魔物の種類は?」
「はい、ゆきぽよぽよです」
ゆきぽよぽよ、寒い地方に生息する下級の魔物で、半透明の氷みたいな生物。
と、本で読んだ。
「うーん……」
正直何も思い浮かばない。
まぶたを閉じて腕を組んで考えているふりをして、ちらっとガーラをみると、凄い期待した目で私をみている。
まぶしい! まぶしいわ!
まぁこっちも、カルロスを借りて危険な山道登ったんだし何か恩返しはしたい。
「私一人じゃ思いつかないし、ディーオに聞いて来るわ」
「いえ、そこまで大事に……」
「いいのよ、どうせ寝てるだけで暇してるんだし」
私はガーラの家を出て宿へと足早に戻った。
◇◇◇
「と、いうわけでディーエモン何かない?」
私は宿に戻っており、ベッドの上で上半身を起しているディーオに聞いて見た。
「………………一応いうがボクはまだ病み上がりだぞ。あと【エモン】ってなんだ……」
「ガーラには一晩考えさせてって伝えておいたから。
あと、私の知っている話に、そういうお助けキャラがいるのよ」
ガーラは、無理なら大丈夫です! と言うけど、相談したって事は何かして欲しいというのは私にもわかる。
今日カルロスが居なかったのは、その討伐に出てるからってのも、ガーラにとって気になるでしょう。
「まぁいい、ゆきぽよか……その肉体は普通の氷よりも長持ちし、昔は食品を保存するのに使ったらしいな」
「今は魔石あるもんね」
「ああ、一般家庭にはまだ難しいが、飲食店などでは氷の魔石を使っている」
以前作った焼きに特化したのもそれの一種だ。
ただ、コストが高い。燃料に各種中和剤とかいるのでまだ一般的ではない。
だからといって、ゆきぽよぽよの素材を加工してまでは、また酷く面倒だ。
「ってか、そんだけ大量にいたら素材も余ってるわよね」
「そうだな、まずは調査だろう」
「やっぱり?」
「仕方が無い、ボクがいこう……世話にはなりっぱなしなんでな」
ディーオはヨロヨロと立ち上がろうとする。
「いやいや、行くわよ! そんな体で無理に立たなくてもいいわ」
「…………そうか。こう見えても体を鍛えていてな」
何所がだ! いくら鍛えていても、今は小枝のようだし。
「もう、その言葉が悲しく聞こえるから、とりあえず寝てなさい。ガーラのお爺さんって人に会ってくる」
「念のためだ、これをもっていけ」
私はディーオから細剣を貰った。
たしか妖精の粉がふってあり軽いとか聞いた事ある。
「一応いうが、上げてないからな、貸すだけだ」
「あ、そなの? くれるのかと思った……まぁいいや。じゃ」
ディーオと別れてガーラの屋敷まであるく。
でも何か嬉しいわね、こう剣を持つだけで一気に冒険者になった気分。そして、この剣。羽のように軽い軽すぎて不安になるぐらいに軽い。
私は辺りを見回す、街の中心街からはなれて人も建物もない。
整地された道の両側に木々が等間隔に植えられている。
もう一度周りを見る。
「よし誰も居ない。ちょっと木の枝を切ってもいいわよね」
…………。
………………。
程なくしてガーラの家へとついた。
カルロスはまだ帰って来ていないらしく、もうすぐ返って来ると思いますと教えてくれた。
「悪いわね、何度も」
「いえ、こちらこそ。時間的にもうそろそろ帰って来ると思うんですけど……あの、その剣は?」
「ああ、これ借り物」
見せてくださいとせがまれて、細剣をガーラへ手渡す。
「材質はミスリル……? でも、信じられないぐらいに軽いです。少し失礼します」
ガーラは近くにあったテーブルを行き成り切りつけた。
テーブルは真っ二つなり再び剣をみて驚いている。
うん、この子もちょっと変だ。
「すごい刃こぼれ一つしてない」
「おう、もどったぞ」
「あ、先生!」
「よう、エルン」
カルロスは体についた雪を払いながら部屋に入ってくる。
ガーラの剣を見て、何やってるんだと、いいながら暖炉の前に行く。
「先生、先生! 凄いですこの剣!」
「剣がどうした……」
「はい! エルンさんの剣を見せてもらってます」
「借り物よ」
「先生、凄い軽いんですよ!」
どれといってガーラから剣を受け取った。
「これは珍しい……ミスリル、いやオリハルか、それにしては軽すぎる。何か細工してるな」
さすがのカルロスだ。
剣を確かめるだけで、その性能をあてていく。
そして、私と剣をみて黙っている。
「何、言いたい事あるなら言ってほしいんだけど」
「そうか、じゃぁ帰って来る途中で道に何本も綺麗に切られた樹木があってな……」
「……へぇ。あ、ガーラちょっと飲み物ほしいなか」
「足りなかったですか? では、持ってきます」
ガーラが部屋から出て行った。
私は直に財布から宝石を取り出すと、無言でカルロスに手渡す。
カルロスも無言で受け取ると、剣を返してくれた。
いやだって、あんなに切れるとは思わないじゃない。
一刀両断よ、三本ほど切った所で我にかえったわよ。
0
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
【完結】記憶を失くした貴方には、わたし達家族は要らないようです
たろ
恋愛
騎士であった夫が突然川に落ちて死んだと聞かされたラフェ。
お腹には赤ちゃんがいることが分かったばかりなのに。
これからどうやって暮らしていけばいいのか……
子供と二人で何とか頑張って暮らし始めたのに……
そして………
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
私が死んだあとの世界で
もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。
初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。
だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる