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112 人間みーつけた
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死ぬ、溺れて死ぬ!
泳げないんだし、口の中に水が入ってくる。
衣服も重いし溺れ死ぬ…………。
「死んだ?」
目を開けると夜空が見える。
服もぬれてない。
と、なるとだ。こんな時に定番な神様を探す、そしてチート能力を貰って異世界転生よね。
周りを見ると、リュートが既に立ち上がっていた。
「もしかして、リュートが神様!」
「エルン、何の話が俺にはわからないが……死んではいないようだ」
じゃぁここは何所なのよ。
さっきまであった川はなく土の上に座り込んでいる私、遠くには森と黒いビルみたいのがみえる。
「おそらく」
「知ってる場所?」
「来た事は初めてだ……あの塔がみえるかい?」
リュートの視線の先に、先ほどのビルが見える、なるほど星光に照らされた塔といえば塔だ。
「塔なの」
「たぶん、魔界の塔だ。約九年前にヘルン王子が行方不明になった時に閉じ込められていたといわれている塔」
「え。じゃぁここって魔界?」
「ああ」
若干空気が澄んでいる気がするわね。
「で、私達を川に突き飛ばしたミーナはどこ?」
そう見渡しても居ないのだ。
現状の確認に既に十分以上はいるのに、ミーナの姿がない。
「魔界にくるのに手続きがあるとかかもしれない」
「私達は特になかったわよ。多分この指輪が鍵よね」
「そうだとはおもう」
リュートの手のひらにも黒い宝石が付いた指輪があった。
「ええっと、ミーナが来なかったら帰りの方法もわからないんですけどー」
「そうだね」
「なんで、そんなに冷静なのよ!」
「いや、万が一の時は、ここで二人で暮らそう」
「あ、だめだコイツも混乱してる」
「してない……その、軽い冗談だよ」
は! また思った事を喋ってしまった。
でも、リュートの目が冗談を言っているように見えなかったんだけど、本人が冗談というのだから冗談なのよね。
「ここが魔界として、空気が違うとか何かあるのかしら」
「どうかな……直接聞いたわけじゃないけど、ヘルン王子があの塔に閉じ込められて時の話を少し聞いたことがある」
「ふんふん」
「表の世界よりは魔物が強いらしい」
突然背筋がゾワっとした。
リュートの足元に黒いモヤモヤができるとその形が浮き上がる。
「リュート、足元っ!」
「っ!」
リュートが剣を振るうと霧のようなのが散っていく。
そして、別な場所で形を整え始めた。
「なにあれ、ぽよぽよにみえるけど……」
「下級な魔物でもあれか……核さえわかれば余裕なんだけどな。エルン何かわからないか」
「私に聞かれてもっ、まぁ囲まれているのは間違いないわね」
私達の回りでモヤが増えていく。
リュートが舌打ちをすると、腰を落とし始めた。
『周りを焼き尽くす頭を低くして伏せろ!』
突然ハスキーな声が聞こえた。
私とリュートは顔を合わせると地面に伏せた。
轟音と共に背中に熱さを感じると、それも直になくなっていく。
カッポカッポと馬の音が聞こえて顔を上げた。
「ななななな、馬の頭がないんですけどー!」
私の目に映ったのは、まず首なしの馬。
そして、それに乗る長い銀髪を星光で照らした女性。
その肌が日に焼けたように黒かった、もっと特徴的なのは耳が長い。
ダークエルフ?
「この子はミライ。首はないが生きている、そういう魔物だ」
「そ、そうなの?」
「後ろの少年よ。そう殺気を押さえてくれるかな、ミライが興奮しだす」
「え?」
私は後ろを振り返るとリュートが苦い野菜でも食べたような顔を一瞬していた。
一呼吸息を吐くと、私の前にそっと立つ。
「誰かはしりませんが、助けてくれてありがとう。貴女は魔族か」
「ふむ、こう名乗りもしないのに魔族と呼ばれるのは久しぶりだ人間の男と……人間か?」
「人間よ! なんで私だけ疑問系なのよ! エルン。エルン・カミューラヌ。
そして、こっちがリュート・ランバード!」
魔族と呼ばれた女性は、ふむ。と、いうと馬を降りた。
「では、こちらも名乗ろう、リオだ」
「ええっと、助けてくれたのよね。ありがとう」
「外の魔物が騒がしかったのでな、しかし人間が迷い込むのも珍しい。
ここは少し危険だ。どれ、少しもてなそう乗れ」
「乗れって、それに」
「ミライだ」
「ご、ごめんなさい」
「怒っているわけじゃない。乗れ」
ええっと、どうしようかしら……。
リュートを見ると、丁度話し出した。
「俺達二人以外にもう一人ここに来るかもしれない人間がいる。
それを待ちたい」
「三人組か……仕方が無い、ミライを置いていこう。
こう見えても、この付近の奴らよりは強い」
って、拒否権ってないの? リオは持て成してくれる気あるみたいだけど、リュートの顔が気乗りしてないのよね。
リオが首なし馬の首を撫でると、首がないのにヒヒンと鳴いた。
不思議だ――。
「――ご飯とかどうやって食べるのかしら。食べなかったらフンもしないのかしらね、精霊と一緒?」
「エ、エルンっ!」
「は! いつの間にか口に」
「ふう、その通りだ。とはいえ別に食べれないわけじゃない、メリーの好物は魂だ。
純度が高いほど喜んで食べる。
それにしても詳しいなエルンと言ったな、錬金術師か?」
「ええっと……」
錬金術師見習い学生で貴族であり冒険者ギルドマスター、かっこ予定とでも言えばいいのかしら。
私が考えているとリオの声が先に出た。
「違うならいい」
「違うならって錬金術師は駄目なの?」
「殺して、その魂をミライに食べさせたいほど嫌いだ」
「そ、そう……ええっと。二人とも学生で川に落ちちゃって、ね。リュート」
リオがふむと、頷くと、
「それはデートか?」
と聞いてきた。
「ちがっ!」
「デート……デートか、ああ、そうだな。デート中だ」
「少年よ……いやリュートと言ったな、随分と嬉しそうだな」
「ああ、すまない」
「いやいや、違うわよ!」
「違うのか?」
私は声が大きくなっていた。
笑顔になったリュートが悲しい顔になっている。いやだって、デートとかそんな大層なのじゃないし、仕事だし。
「偶然川に落ちたのよ、それだけ。
私もリュートもただの学生」
「そうなのか。
少年よ、そう気を落とすな。
女が欲しいなら、ここにいる間は私が相手をしよう」
その言葉で、リュートは数秒固まった、そして咳き込む。
なぜ、咳き込むのだ? という不思議そうな顔のリオにリュートは手でまったをかける。
「気持ちは嬉しいけど、遠慮をしておく」
「そうか、中々の魂で、一目ぼれだったのだがな、振られてしまったが」
「えっ」
「なんっ」
私とリュートが驚いていると、リオは既に道を歩いている。
途中で止まり私達を見ると不思議そうな顔をし始めた。
「この辺は闇ぽよぽよの生息地だ。
油断をすると魂までくわれるぞ」
「す、すぐいくわ!」
私は小さい声でリュートへとささやく。
「ねぇ、職業の事」
「ああ、錬金術師の事だろう。黙っていたほうがよさそうだ」
「ありがと、でもよかったじゃない。魔族っぽいけど美人よ」
「エルン、冗談はよしてくれ。確かに美人な女性であるけ俺は…………」
「げ、闇ぽよが増えてきたっ走るわよ」
「…………そうだね」
問題はミーナだ。
あの人はなんて答えるのかしら? でも、魔界の事知っているんだし正体隠すわよね。
泳げないんだし、口の中に水が入ってくる。
衣服も重いし溺れ死ぬ…………。
「死んだ?」
目を開けると夜空が見える。
服もぬれてない。
と、なるとだ。こんな時に定番な神様を探す、そしてチート能力を貰って異世界転生よね。
周りを見ると、リュートが既に立ち上がっていた。
「もしかして、リュートが神様!」
「エルン、何の話が俺にはわからないが……死んではいないようだ」
じゃぁここは何所なのよ。
さっきまであった川はなく土の上に座り込んでいる私、遠くには森と黒いビルみたいのがみえる。
「おそらく」
「知ってる場所?」
「来た事は初めてだ……あの塔がみえるかい?」
リュートの視線の先に、先ほどのビルが見える、なるほど星光に照らされた塔といえば塔だ。
「塔なの」
「たぶん、魔界の塔だ。約九年前にヘルン王子が行方不明になった時に閉じ込められていたといわれている塔」
「え。じゃぁここって魔界?」
「ああ」
若干空気が澄んでいる気がするわね。
「で、私達を川に突き飛ばしたミーナはどこ?」
そう見渡しても居ないのだ。
現状の確認に既に十分以上はいるのに、ミーナの姿がない。
「魔界にくるのに手続きがあるとかかもしれない」
「私達は特になかったわよ。多分この指輪が鍵よね」
「そうだとはおもう」
リュートの手のひらにも黒い宝石が付いた指輪があった。
「ええっと、ミーナが来なかったら帰りの方法もわからないんですけどー」
「そうだね」
「なんで、そんなに冷静なのよ!」
「いや、万が一の時は、ここで二人で暮らそう」
「あ、だめだコイツも混乱してる」
「してない……その、軽い冗談だよ」
は! また思った事を喋ってしまった。
でも、リュートの目が冗談を言っているように見えなかったんだけど、本人が冗談というのだから冗談なのよね。
「ここが魔界として、空気が違うとか何かあるのかしら」
「どうかな……直接聞いたわけじゃないけど、ヘルン王子があの塔に閉じ込められて時の話を少し聞いたことがある」
「ふんふん」
「表の世界よりは魔物が強いらしい」
突然背筋がゾワっとした。
リュートの足元に黒いモヤモヤができるとその形が浮き上がる。
「リュート、足元っ!」
「っ!」
リュートが剣を振るうと霧のようなのが散っていく。
そして、別な場所で形を整え始めた。
「なにあれ、ぽよぽよにみえるけど……」
「下級な魔物でもあれか……核さえわかれば余裕なんだけどな。エルン何かわからないか」
「私に聞かれてもっ、まぁ囲まれているのは間違いないわね」
私達の回りでモヤが増えていく。
リュートが舌打ちをすると、腰を落とし始めた。
『周りを焼き尽くす頭を低くして伏せろ!』
突然ハスキーな声が聞こえた。
私とリュートは顔を合わせると地面に伏せた。
轟音と共に背中に熱さを感じると、それも直になくなっていく。
カッポカッポと馬の音が聞こえて顔を上げた。
「ななななな、馬の頭がないんですけどー!」
私の目に映ったのは、まず首なしの馬。
そして、それに乗る長い銀髪を星光で照らした女性。
その肌が日に焼けたように黒かった、もっと特徴的なのは耳が長い。
ダークエルフ?
「この子はミライ。首はないが生きている、そういう魔物だ」
「そ、そうなの?」
「後ろの少年よ。そう殺気を押さえてくれるかな、ミライが興奮しだす」
「え?」
私は後ろを振り返るとリュートが苦い野菜でも食べたような顔を一瞬していた。
一呼吸息を吐くと、私の前にそっと立つ。
「誰かはしりませんが、助けてくれてありがとう。貴女は魔族か」
「ふむ、こう名乗りもしないのに魔族と呼ばれるのは久しぶりだ人間の男と……人間か?」
「人間よ! なんで私だけ疑問系なのよ! エルン。エルン・カミューラヌ。
そして、こっちがリュート・ランバード!」
魔族と呼ばれた女性は、ふむ。と、いうと馬を降りた。
「では、こちらも名乗ろう、リオだ」
「ええっと、助けてくれたのよね。ありがとう」
「外の魔物が騒がしかったのでな、しかし人間が迷い込むのも珍しい。
ここは少し危険だ。どれ、少しもてなそう乗れ」
「乗れって、それに」
「ミライだ」
「ご、ごめんなさい」
「怒っているわけじゃない。乗れ」
ええっと、どうしようかしら……。
リュートを見ると、丁度話し出した。
「俺達二人以外にもう一人ここに来るかもしれない人間がいる。
それを待ちたい」
「三人組か……仕方が無い、ミライを置いていこう。
こう見えても、この付近の奴らよりは強い」
って、拒否権ってないの? リオは持て成してくれる気あるみたいだけど、リュートの顔が気乗りしてないのよね。
リオが首なし馬の首を撫でると、首がないのにヒヒンと鳴いた。
不思議だ――。
「――ご飯とかどうやって食べるのかしら。食べなかったらフンもしないのかしらね、精霊と一緒?」
「エ、エルンっ!」
「は! いつの間にか口に」
「ふう、その通りだ。とはいえ別に食べれないわけじゃない、メリーの好物は魂だ。
純度が高いほど喜んで食べる。
それにしても詳しいなエルンと言ったな、錬金術師か?」
「ええっと……」
錬金術師見習い学生で貴族であり冒険者ギルドマスター、かっこ予定とでも言えばいいのかしら。
私が考えているとリオの声が先に出た。
「違うならいい」
「違うならって錬金術師は駄目なの?」
「殺して、その魂をミライに食べさせたいほど嫌いだ」
「そ、そう……ええっと。二人とも学生で川に落ちちゃって、ね。リュート」
リオがふむと、頷くと、
「それはデートか?」
と聞いてきた。
「ちがっ!」
「デート……デートか、ああ、そうだな。デート中だ」
「少年よ……いやリュートと言ったな、随分と嬉しそうだな」
「ああ、すまない」
「いやいや、違うわよ!」
「違うのか?」
私は声が大きくなっていた。
笑顔になったリュートが悲しい顔になっている。いやだって、デートとかそんな大層なのじゃないし、仕事だし。
「偶然川に落ちたのよ、それだけ。
私もリュートもただの学生」
「そうなのか。
少年よ、そう気を落とすな。
女が欲しいなら、ここにいる間は私が相手をしよう」
その言葉で、リュートは数秒固まった、そして咳き込む。
なぜ、咳き込むのだ? という不思議そうな顔のリオにリュートは手でまったをかける。
「気持ちは嬉しいけど、遠慮をしておく」
「そうか、中々の魂で、一目ぼれだったのだがな、振られてしまったが」
「えっ」
「なんっ」
私とリュートが驚いていると、リオは既に道を歩いている。
途中で止まり私達を見ると不思議そうな顔をし始めた。
「この辺は闇ぽよぽよの生息地だ。
油断をすると魂までくわれるぞ」
「す、すぐいくわ!」
私は小さい声でリュートへとささやく。
「ねぇ、職業の事」
「ああ、錬金術師の事だろう。黙っていたほうがよさそうだ」
「ありがと、でもよかったじゃない。魔族っぽいけど美人よ」
「エルン、冗談はよしてくれ。確かに美人な女性であるけ俺は…………」
「げ、闇ぽよが増えてきたっ走るわよ」
「…………そうだね」
問題はミーナだ。
あの人はなんて答えるのかしら? でも、魔界の事知っているんだし正体隠すわよね。
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