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78.5 同時刻グラン王国での先生と生徒
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ボクは自然と溜め息をついており、頭を振った。
外は既に暗く、ボク自身もあとは点検をして帰るだけ、最終確認で何時もの教員専用の小部屋に居た。
もう一度溜め息をつく。
先ほどまで一般科の授業に借り出されて一仕事終えてきたばかりだ。
にしてもだ。
若いというのは素晴らしいが、いささか疲れるのはある。
授業が終わった後に、突然一般科の生徒に囲まれた。
ディーオ先生ありがとうございましたーや、先生ー恋人いるんですか? しまいには錬金術って儲かるんですか? カミュラーヌ家の御令嬢と付き合ってるって本当ですか? そりゃそうだろう、婚前旅行したって聞いたぜ。騎士科のカインさんが可愛そう……、馬鹿リュートさんのほうだろ、などの質問攻めを追えやっと解放されたのだ。
代理で入った授業だ、ボクが無闇に怒鳴る事もあるまいと我慢はしていたが、いささか疲れた。
「『何がディーオ君、君の授業は素晴らしいと評判だ。実は一般科の先生が有給でな、代わりにでてくれないか、普通の先生には頼まないが天才である君なら』と上手く校長に騙された気分だな、まぁこれで先日の村での借りを返したと思えば」
自傷気味にわらうと、コーヒーの用意をする。
先日、エルン君から手紙とともに贈られた来たカップ、どこにでも売っているようなカップで、ボクとしては使い勝手が良い。
ドリップ式で湯を入れて待つ。この時間がなんともいえない高揚した気分になる。
「エルン・カミュラーヌか……」
先日の事件で、ボクとエルン君は結果的には助かった。
ナナ君が突っ込んで、寄生虫に操られたボクを打ちのめしてくれたからだ。
ボクが彼女に寄生虫をうつそうとした時、彼女は勘違いから夜這いと思っていたな、それも、拒否することなく。
まったく若い子の貞操概念は…………。
「いや、ディーオ・クライマー。
お前もわかっているはずだ、彼女はそんな軽い女性ではないと、では何故。
ふ、とうとう天才であるボクも馬鹿な事を考え出したか、今は彼女はガーランドへ行った所か、騒がしいのが居なくて清々するな」
出来立てのコーヒーを一口飲む。
自然にでた息とともにカップを置くと、同時に扉がノックされた。
珍しい事もあるものだ、この部屋に来る人間はノックもしないで突撃してくる人間ばっかりであるが、どれ一般科の生徒だろうか。
「開いている、どうぞ」
「失礼します」
顔をあげて声の主を見た。
「珍しいな、ナナ君か」
肩には黒いカラスを乗せて、どこぞの錬金術師見習いを思い出す。
ボクの視線に気づいたカラスがカァーと大きく鳴く。
「可愛いですよね! エルンさんからの預かり精霊ちゃんでして、カー助君って言うんですよ」
「知っ――」
「あんまり構うと、家でのくまたんの機嫌が悪くなんですけど……。
一日交代でエルンさんの家と、今はエルンさんが居ないのでナナさんが住んでいるんですけど、とにかく私の家とエルンさんの家をカー助君は行き来きしてるんですよ」
「ほう、で何の――」
「もうエルンさんは新しい大陸に言ったでしょうか……、そう先日手紙が来たんですよ!
小さい箱もあって何が入っていたと思います?」
「別に他人の手紙に興味はな――」
「小さな石けんで、とてもいい匂いがするんですよ。勿体無くて使えないですけど、エルンさんが同じ石けんを使ったすれば、これってもう私も使えばエルンさんと繋がったって良いんですかね、エルンさ――」
「少しはおち――」
――。
――――――。
「――――ルンさんって何時帰ってくるんでしょうか? 今度は私も行きたいんです……」
ボクは手を二回ほど叩く。
それまでエルン、エルンと喋っていたナナ君がびっくりして口元に手をあてた。
「す、すみません煩かったですよね」
やっと喋り終わったか……。
よくもまぁここまで彼女の事を話せるものだ。
「心配なのはわかるが、別の用件があるのだろう。なんだ」
「はい、実は魔物と動物の違いってなんなんでしょうか?」
ほう、面白い。
以前、食べ物が無くなれば魔物を食べればいいじゃないと突然言い出した知人を思い出す。
「外見的でいえば差はないのが多いな」
ダブルベアーも頭が二つあるだけの熊。
二つの兎も角の生えただけの兎だ。
「もちろん例外もあるが、基本は核だな。
核には魔力がこめられており、その生物の力以上の物が出るのが多い。
時には魔法も使い、我々人間を翻弄する。
グラン王国では、数はすくないが亜人と呼ばれる種族が恐れられているのは、そういう傾向もある。
彼らは核はないが人並み以上の力を持つものが多いからな、例外に当たるのではと畏怖されているが、ボクが出会った亜人は姿が少し違うが人とかわらんよ。
その肩に乗っている精霊も、精霊という核があるだろう、大きく別ければ魔物という事だ」
もう一つ、魔物の発生源も不透明なのは、まだ黙っておこう。
あまり情報量を伝えても混乱する。
「え、それじゃ幽霊とかにもあるんですかっ!」
「人間の眼には見得ないが、あるとは言われている」
「ありがとうございます。これでまた、よりいい錬金術師になります!」
成れるようにがんばります! ではなく、なります! と言うのがナナ君らしい。
その心意気だと、褒めようか迷っていると、突然ピシッと音がなった。
エルン君から貰った安そうなカップが二つに割れた。
カァーと、カー助という黒カラスの精霊が一際大きな声で鳴く。
「ディーオ先生っ、カップが突然」
ナナ君は慌てて掃除するものを探している、自然に割れた? それにしては綺麗に二つだ。
不吉な事を思ってしまったが、一度首を振る、直ぐにナナ君へと顔を向けることにした。
「温度差がありすぎたのだろう、さて掃除は自分でする。
夜も遅い、念のため気をつけて帰りなさい」
「はぁ……」
納得行かない顔のナナ君を追い出し、ボクは割れたカップを布に包んだ。
外は既に暗く、ボク自身もあとは点検をして帰るだけ、最終確認で何時もの教員専用の小部屋に居た。
もう一度溜め息をつく。
先ほどまで一般科の授業に借り出されて一仕事終えてきたばかりだ。
にしてもだ。
若いというのは素晴らしいが、いささか疲れるのはある。
授業が終わった後に、突然一般科の生徒に囲まれた。
ディーオ先生ありがとうございましたーや、先生ー恋人いるんですか? しまいには錬金術って儲かるんですか? カミュラーヌ家の御令嬢と付き合ってるって本当ですか? そりゃそうだろう、婚前旅行したって聞いたぜ。騎士科のカインさんが可愛そう……、馬鹿リュートさんのほうだろ、などの質問攻めを追えやっと解放されたのだ。
代理で入った授業だ、ボクが無闇に怒鳴る事もあるまいと我慢はしていたが、いささか疲れた。
「『何がディーオ君、君の授業は素晴らしいと評判だ。実は一般科の先生が有給でな、代わりにでてくれないか、普通の先生には頼まないが天才である君なら』と上手く校長に騙された気分だな、まぁこれで先日の村での借りを返したと思えば」
自傷気味にわらうと、コーヒーの用意をする。
先日、エルン君から手紙とともに贈られた来たカップ、どこにでも売っているようなカップで、ボクとしては使い勝手が良い。
ドリップ式で湯を入れて待つ。この時間がなんともいえない高揚した気分になる。
「エルン・カミュラーヌか……」
先日の事件で、ボクとエルン君は結果的には助かった。
ナナ君が突っ込んで、寄生虫に操られたボクを打ちのめしてくれたからだ。
ボクが彼女に寄生虫をうつそうとした時、彼女は勘違いから夜這いと思っていたな、それも、拒否することなく。
まったく若い子の貞操概念は…………。
「いや、ディーオ・クライマー。
お前もわかっているはずだ、彼女はそんな軽い女性ではないと、では何故。
ふ、とうとう天才であるボクも馬鹿な事を考え出したか、今は彼女はガーランドへ行った所か、騒がしいのが居なくて清々するな」
出来立てのコーヒーを一口飲む。
自然にでた息とともにカップを置くと、同時に扉がノックされた。
珍しい事もあるものだ、この部屋に来る人間はノックもしないで突撃してくる人間ばっかりであるが、どれ一般科の生徒だろうか。
「開いている、どうぞ」
「失礼します」
顔をあげて声の主を見た。
「珍しいな、ナナ君か」
肩には黒いカラスを乗せて、どこぞの錬金術師見習いを思い出す。
ボクの視線に気づいたカラスがカァーと大きく鳴く。
「可愛いですよね! エルンさんからの預かり精霊ちゃんでして、カー助君って言うんですよ」
「知っ――」
「あんまり構うと、家でのくまたんの機嫌が悪くなんですけど……。
一日交代でエルンさんの家と、今はエルンさんが居ないのでナナさんが住んでいるんですけど、とにかく私の家とエルンさんの家をカー助君は行き来きしてるんですよ」
「ほう、で何の――」
「もうエルンさんは新しい大陸に言ったでしょうか……、そう先日手紙が来たんですよ!
小さい箱もあって何が入っていたと思います?」
「別に他人の手紙に興味はな――」
「小さな石けんで、とてもいい匂いがするんですよ。勿体無くて使えないですけど、エルンさんが同じ石けんを使ったすれば、これってもう私も使えばエルンさんと繋がったって良いんですかね、エルンさ――」
「少しはおち――」
――。
――――――。
「――――ルンさんって何時帰ってくるんでしょうか? 今度は私も行きたいんです……」
ボクは手を二回ほど叩く。
それまでエルン、エルンと喋っていたナナ君がびっくりして口元に手をあてた。
「す、すみません煩かったですよね」
やっと喋り終わったか……。
よくもまぁここまで彼女の事を話せるものだ。
「心配なのはわかるが、別の用件があるのだろう。なんだ」
「はい、実は魔物と動物の違いってなんなんでしょうか?」
ほう、面白い。
以前、食べ物が無くなれば魔物を食べればいいじゃないと突然言い出した知人を思い出す。
「外見的でいえば差はないのが多いな」
ダブルベアーも頭が二つあるだけの熊。
二つの兎も角の生えただけの兎だ。
「もちろん例外もあるが、基本は核だな。
核には魔力がこめられており、その生物の力以上の物が出るのが多い。
時には魔法も使い、我々人間を翻弄する。
グラン王国では、数はすくないが亜人と呼ばれる種族が恐れられているのは、そういう傾向もある。
彼らは核はないが人並み以上の力を持つものが多いからな、例外に当たるのではと畏怖されているが、ボクが出会った亜人は姿が少し違うが人とかわらんよ。
その肩に乗っている精霊も、精霊という核があるだろう、大きく別ければ魔物という事だ」
もう一つ、魔物の発生源も不透明なのは、まだ黙っておこう。
あまり情報量を伝えても混乱する。
「え、それじゃ幽霊とかにもあるんですかっ!」
「人間の眼には見得ないが、あるとは言われている」
「ありがとうございます。これでまた、よりいい錬金術師になります!」
成れるようにがんばります! ではなく、なります! と言うのがナナ君らしい。
その心意気だと、褒めようか迷っていると、突然ピシッと音がなった。
エルン君から貰った安そうなカップが二つに割れた。
カァーと、カー助という黒カラスの精霊が一際大きな声で鳴く。
「ディーオ先生っ、カップが突然」
ナナ君は慌てて掃除するものを探している、自然に割れた? それにしては綺麗に二つだ。
不吉な事を思ってしまったが、一度首を振る、直ぐにナナ君へと顔を向けることにした。
「温度差がありすぎたのだろう、さて掃除は自分でする。
夜も遅い、念のため気をつけて帰りなさい」
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