きみと明日の約束をしないで

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#14 きらいです

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 え、とユーゴは同じ場所を二度見する。気のせいかなと思って、手のひらでおそるおそる髪をよけ、そこをもう一度あらわした。そして自分の目を疑った。
「ユーゴ、…?」
 それまでずっと眠り続けていたルーファスがひとみを開いていた。いまだ夢の中にあるようなひとみが宙をうつろう間にも、まるで彼を蝕む魔の気配が押し出されていくように、傷んだ肌がもとのなめらかさと血色を取り戻していく。

「私、……」

 ルーファスが首を起こそうとしたので、ユーゴは彼の足を地面につけてやった。転倒しないように背中と肩を支えながら自分に寄りかからせる。
「ユーゴ、…なのですか」
 風が小さなうずをいくつも作りながら地面を流れていった。ゆっくりとルーファスの手がもちあがるのを、ユーゴは見る。指が頬をはさむように触れて「本物?」とたずねた。

「本物」

 火の粉を気にしながら、ユーゴは空いている手をルーファスの指に重ねる。ここにいることを知らせるようにゆっくり握ってやるとルーファスがまばたいた。彼の中に実感の起こったことを示すように、それから、静かに涙に変わっていく。
(こわかったよな)
 いくつもいくつも音もなく落ちていくそれに、ユーゴは、夢が彼に強いていただろうさまざまな苦痛や恐怖を感じとる。髪を、それから肩を抱いた。
 苦しい、と思う。こんなにも彼のからだは軽くて肩も胸も薄くてまだ“子ども”で未成熟なのに、こんなにも恐ろしい思いをさせてしまったことが苦しくてたまらなかった。

「もう大丈夫です。ありがとうございます」
 ぐう、とユーゴの腹が鳴って、ルーファスがくすんと笑んだ。水分の残るひとみが今度こそ安心したように色づくので、ユーゴはどきりとしてしまう。
「……。ユーゴ、ですね」
「状況を、説明する」
 わざとぶっきらぼうに言ったのは、そうしないとルーファスの肩をつかんで問い詰めてしまいそうだったからだった。

(本物? って、なんだよ)

 夢の中の自分が何か彼に乱暴を働いたり、ひどい言葉を投げつけたのだろうか。それとも目の前でなぶり殺されでもしたのか。
「どうする」
 ユーゴは問う。ドハラの名が出たとき、ルーファスの顔色が変わったのを、ユーゴは見逃さなかった。どうやら夢の中にはユーゴだけではなくドハラも登場したらしい。
「おれたちがここに来たのは、オルトについて調べるためだったよな。想定とはだいぶ違うが、今ならあれこれ考えなくても城の中に入れる」
 気になるのは中から兵士や城の人間が出てこないことだが、ここまで見てきたものと大差ない状況に違いない。ルーファスがうなずいたので、ユーゴはさっそく彼を抱えて城内へとびこむ。

「ユーゴ、自分で歩けます!」
「いいから顔隠してろよ」

 案の定塀の中はめちゃくちゃで、庭木が裸になり池には鳥や人間の死体が浮いていた。すっかり汚れてしまった玉砂利には逃げようとして背中から襲われたらしい兵士や女たちが死に絶えている。
(おまえ、魔王にでもなるつもりかよ)
 ユーゴはルーファスが間違ってそちらをみないように首を固定する。奥の敷地へ入る門を抜け、通路に到着したところで、ユーゴはようやくルーファスを降ろした。

「そういえばさ、なんで急にあんたは回復したんだろうな。聞いた話じゃ打つ手なし、ただ弱って死ぬのを待つだけって感じだったのに」
「……炎が」

 破れた絨毯や壁紙を見、ルーファスが答えた。細々と残っているような明かりのしたで、首のもげたカラスの置物が濃い影を床に落としている。
「真紅色の美しい炎が、助けてくれたのです」
「炎?」
 ルーファスがうなずいた。
「あたたかくて、澄んだ色の炎でした。それが私を守るように私を包んで、私をあの場所から解放してくれました」
「……」
「前にも同じことがあったのですよ、おそらく、夢のなかでのことでしたが。そのときは炎ではなくて、獅子王さまでした」
「ふうん。案外、近くにいたりしてな」

 ぐぎゅう、とユーゴの腹が鳴った。王城門の前でカラスを焼き払った炎を思い出しながら、ユーゴは利き手を開いてみる。ためしに火が出るように念じてみたが、種火ひとつ出すことはできなかった。
 いつでも異常がわかるようにルーファスに上着を握らせ、先頭に立って進む。
(おれから出たような気がしたけど、…まさかな)
 どうやら侵入口は正規の通路ではなかったらしく、飾り立てられてはいるが狭い廊下が続いた。さりげなくグローブを鼻にあて、ユーゴは自身を落ち着かせるように深呼吸をする。一気に血圧の下降していくような眩暈にはありすぎるほど既視感がある。

(考えてみたら変だよな、これ)

 普通は一定以上腹が減っても、尻穴が男根を求めてうずくことはあるまい。少なくともルーファスと出会う以前のユーゴにそんな特技はなかった。
 それから飢餓感が強くなるにつれて強くなる、ルーファスのにおいだ。初めて会ったときの彼は小玉リンゴを持っていたが、ユーゴの体がおかしくなったときは持っていなかった。そもそもユーゴは小玉リンゴに欲情したことはないが。
 まるで何かの合図のようにそれは香ってくる。飢餓感が強くなるほど増して、ユーゴの理性をつきくずそうとする。まるで飢えた一匹の獣のように。

(てか、腹が減ってるのに、飯じゃなくて食うのがこいつかよ)
 心もち内股になったユーゴをルーファスが気遣った。それにしても、なんて蠱惑的なにおいなんだろうと思う。もしもユーゴが獣だったなら、とっくに理性を失ってルーファスを頭からかじっているに違いない。
 イメージした途端、どくりとそこが熱い体液を分泌する。最悪なのは、体の要求が前回よりも明確に、そして露骨になっていることだった。

(いちじるしい欠乏感を満たすために特定の人間から補填するなんて、まるでどこかで聞いたような話だな)
 ただし補填するのは人間そのものの質量ではなく、人間から発される同性の精だが。
(酔っぱらいの下ネタかよ! 笑えねー!)

 欲しい。
 暑さにやられたような頭で思う。ルーファスの精が欲しい。
 指のあとが残るくらい強く腰をつかんで、気を失うまで注がれたい。
(おれにそういう趣味はねーし、こいつを、そんなふうになんて――)
 わずかに残っている理性であらがおうとするも、誘惑がいくつかの記憶をちらつかせてくる。山中での情交。
 やわらかくて子どもっぽさの残るからだに抱かれた。切なそうに、あるいはいとおしむように何度も呼ぶ声。上気した頬は少女のようなのに、喉仏をすべる汗や放つ彼自身のにおいはまぎれもなく“男”のものだった。つぎつぎと与えられるオーガズムがおそろしかった。おそろしくて、けれどそれ以上に、ユーゴを倒錯に酔わせた。

 ――ユーゴ

 鼓膜の奥で声を聞いたのと、壁が振動したのは同時だった。天井からつるされた、宝石や金属をぜいたくにつかった明かりがぐらぐらと大きく左右に揺れる。
「……悪い」
 加減を考えずに打ったはずなのに、ジンジンと骨の芯までうがつような痛みはしかし、ユーゴからいまいましい情欲を除くにはいたらない。驚いて尻餅をついたらしいルーファスに手を貸そうとして、しかしユーゴはその手をひっこめる。
「ユーゴ、どこかで休みませんか」
「うん、……」
 ごくりと喉が鳴ったのは、ルーファスのした“休む”という提案に山中での夜がフラッシュバックしたからだった。尻からあふれた体液が腿へ流れていく。極力ルーファスを視界に入れないようにして、ユーゴはだらしない口元をぬぐう。
「ユーゴ、」
 場所を考えれば不気味なことこのうえないが、ユーゴたちは誰とも遭遇することなく部屋の一室に侵入することに成功した。応接室らしい、ルーファスが不安そうに呼ぶのへ、ユーゴは視界を最低限確保できる程度にいくつか明かりを落としていく。

「ユーゴ?」
「…そのまま、そこにいろよ」

 自分が誰にどうしてほしいのかははっきりしている。その相手が自分に対してどうやら好意を持っているらしいことも。
 けれど。
 ユーゴは這うようにして場所を、椅子の後ろへと移動した。これでルーファスの位置からは自分が見えない。言う。

「目と耳をふさいでろ」

 震える指でベルトを解いた。金具をはずして、下着と一緒にスキニーをおろす。べったりと糸を引くそれに気持ちが折れそうになったが、下腹にぴたりとついているペニスを握った。
(出すだけ出して、ちょっとでも落ち着けばよし、だめだったら、……その時考えればいいか)
 一度、二度。それでも収まる気配はなくて尻穴に指を伸ばす。が、思うように届かない。
 やむをえず三度。違う、そうじゃないとだだをこねるように腹の奥が収縮する。そろって糾弾してくるようなもどかしさに、ユーゴはオスとしての自尊心がえぐられていくようなみじめさを味わった。誰が好き好んで自分で自分の尻を掘るものか。
「…見るなって、言っただろ」
 四度目。案の定満たされるどころか煽られていくばかりの飢餓にユーゴが自死を考え始めたときだった。手の届くすぐそばの位置で、ルーファスがユーゴを睨みつけていた。



       *



「あなたは、ひどい人です」
 ルーファスが言った。
「ひどい、ひどい」
 言いながら、ユーゴに体重をかける。ルーファスの意図をさとってユーゴは抵抗を試みようとしたが、ルーファスから発される今までになく強いにおいがユーゴにそれを許さなかった。あっけなく敷物の上に倒されて、ユーゴはルーファスのほとんど泣いている目を仰ぐことになる。

「私の気持ちに、気づいているでしょう、あなたは」

 “四大国一の美姫”の顔で、ルーファスが言った。ごり、と腹に押し当てられた硬さにユーゴがおののくのへ、さらに体重をかける。冷たい指が慣れない動作でユーゴを拘束した。
「嫌だったら、ふりはらってください」
 ユーゴに傷つけられたといわんばかりのひとみがぎらぎらと凶暴な光をたたえている。そんな表情もできるのかとユーゴは感心した。わらう。

「やだよ。おれが本気で暴れたら、あんたなんか簡単にふっとんじまうだろ」
「とばせばいいじゃないですか」

 ユーゴの返答を嘲笑ととったらしいルーファスが強い口調で返した。壊れてもいいのだと言う。
「あなたに拒まれるくらいなら、ここで頭を割って死んだ方がましです」
「……」
「あなたが好きです、ユーゴ。好き。愛してます。あなたが、ほしい」
 とびきりの宝石のような瞳が必死な、すがるような色合いをたたえてうったえる。ひとつ、またひとつと落ちてくる涙はさながら真珠のようだった。少女のように白い肌と澄んだ声。けれどユーゴに当てられている部位やユーゴの手首をつかむ指はまぎれもなく少年のものなのだった。
 少年。まだ十八になったばかりの、エドモントの第一王子。
 そう、『王子様』だ。
 ユーゴは言う。

「勘違いしてるだけだ」

 ゆっくりと、噛んで含めるように続けた。
「“リュカ”としてずっと城で過ごしてきたあんたは経験が足りない。ごく限られた人間しか知らなくて、そこへおれっていう“外”の人間と出会った。人間は体験を共有すればするほど、そいつに親密な感情を抱くそうだ。そこへ、あれだ、…ほら、おれとやっちまっただろ」
「……」
「なまじ体の相性がよかったから、世間知らずのあんたが錯覚するのも無理はない。童貞によくあるらしいぜ。娼館で初めて女抱いて、そいつに恋しちまうんだ。女側も商売だからベッドじゃ100日ぶりに会った恋人みたいな顔してふるまうだろ、そうすると一発だって聞いたことがある」
 ルーファスは放心したように黙っている。頼むから今すぐに犯してくれとすがりつきたいのをむしって押さえつけ、ユーゴはさらにまくしたてた。

「ええとな、女がいないと消去法でそういうことになることもあるんだ。おれも巻き込まれたことがあるよ。いや、そんなのはどうでもいい。おれが言いたいのは、」
「黙って」
「頭にくるのはわかるけど、あんたは将来エドモントの王様になるんだから、こんなことで人生の汚点を――」
「黙ってください!」
 ユーゴの足を持ちあげたかと思うと、やにわにルーファスがそこへ挿入した。服を着たまま、必要な場所だけを使って、前戯もなく深くうちつける。普通なら怪我だけで済まない暴行同然の行為だが、ユーゴのからだはこれを待っていたとばかりに飲みこんだ。

「っ、あ! あ」

 脳天をつきあげるような性感がユーゴに歓喜の声をあげさせる。待ちわびていた。入れられただけでイったことに気づいて恥ずかしくなるが、ルーファスはユーゴにそこへ留まることを許さない。
 強すぎる刺激から逃げようとするユーゴの腰をひきつかんで、奥へ奥へと突入してくる。張ったエラで、硬く屹立した先端で、内壁の敏感な場所を何度も何度もひっかかれて、ユーゴは悲鳴をあげる。
「あ、あ、――いや、いやだ、そこは、ッ」
 腕を振って暴れる。一瞬意識と一緒に呼吸が止まったが、第二波、三波が再びユーゴを性感地獄へとつき落とした。
「やだってぇ、ん、ぁ、あ、――」
 涙が流れ、唾液が口の端からこぼれるがぬぐう間もない。みっともないと思ってもすぐに思考が押し流されて、最後には「殺される」という予感がユーゴを恐怖させた。

「あなたなんか、きらいです」

 まるで彼の怒りと絶望を象徴するように、ルーファスの硬度はちっとも収まるところをしらない。両の指を互いにからませ、深く口づけられながら、ユーゴはうすく目をあける。
「私の心を、どうしてあなたが決めるのですか、ユーゴ。……いいえ、いいえ、きっとあなたが正しいのです。民のために死ぬと決めて国を出たくせに、あなたに対してこのような――けがらわしい感情を抱いてしまった」
 苦悶にゆがんだ顔がはらはらと涙を落とし続ける。そうしながらも、ルーファスの手は止まることをしなかった。ユーゴのペニスに触れ、体内と直接性器、それから口内とを献身的に愛撫し続ける。

 あなたが好き。
 我慢強い子どもがやっと願いを口にするように、ルーファスが吐きだす。
「あなたが、すきです、ユーゴ。私のこの気持ちが、私が幼く愚かなゆえだというのなら、――どうぞ、利用してください。あなたが必要なときに、あなたを解放するための道具に」
 ルーファスのやわらかい舌が忠実な従僕のようにユーゴの汗ばんだ首筋を舐めた。

(泣かせた)

 しびれるような性感をこらえながら、ユーゴは怪訝に思う。
(傷つけた、――おれが)
 ルーファスが夢から覚めたとき、まずユーゴが感じたのは安堵、次に怒りだった。一方的に苦痛を与え、彼の命を奪おうとしたものを許せないと思った。
 守ってやりたいと思う。できることならこわい思い、つらい思いをさせたくない。そばにいて支えてやりたい。

 きっと自分が思う以上にほだされてる。ここまでに起きたできごとを体験したのは、ユーゴだって同じなのだから。
 なのにどうしてだろう。ルーファスの泣いて傷つく姿にひどく興奮している自分を、ユーゴは見つけてしまった。ユーゴには年下の子どもをいたぶって喜ぶ趣味はない。純情をもてあそぶ趣味もない。なのにもっと泣けばいいのにと、身勝手なことを考えてしまう。

「…きらいです」
 ルーファスがユーゴの手のひらにキスをする。そのひとみに新しい涙を見つけて、ユーゴはイった。

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