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日常(大学生)

さくらいろ-凛玖-4

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「あ、あっ、ん! みてるだけ、って、いった、のにっ」

「あれは反則だって、」

 あっさりと発言を撤回した凛玖は、これでもかと遠慮なく悠音の身体を味わっていた。

 シャツのうえから胸にむしゃぶりつくと、唾液でいろの濃くなった部分だけがやけに卑猥に映る。

 したから突き上げる度に裾から見え隠れする張り詰めたモノが、強烈に凛玖の欲を刺激した。

「センパイも、こうされる方が好きなんでしょ」

「ん……っ、」

 素直じゃない恋人は、まだ頑なにくちに出すまいと、きゅっとくちびるを引き結んで瞼を閉じている。
 
「ほんと、頑固だなぁ~。ココは、触ってほしいって言ってるよ?」

「んん! う、あっ、」

 布ごと握りしめた途端、驚いたように目を見開いた悠音は、びくりと身体を震わせた。
 じわりと濡れた感触が手に伝わると共に、きゅうっと自身を締め付けられ、凛玖は満足そうに微笑む。

「かわいい……いま、軽くイっちゃったね」

「や、……だ、め、」

 そのまま先端をゆっくりと、円を描くように撫でてやる。

「それっ、やだぁ……あ、あっ……!」

「コレ気持ちいいんだね、センパイのなか、さっきからスゴイもん」

 逃げようと跳ねる腰を掴んで一定のリズムで愛撫を続けていると、涙目になった悠音がいやいやと首を振りながらしがみついてきた。

 伸びてきた手が自身を握りこもうとするところをすかさず掴んで、先へと誘導する。
 
「我慢できなくなっちゃった? でも、そっちはまだダ~メ」

「やあっ、も、イキたい……っ!」
 
 執拗に同じ場所だけを責め続けているうちに、悠音の脚がびくびくと痙攣し始めた。

「あっ……! な、んか、きちゃうっ!!」

 ひときわあまい声を響かせ、縋りつくように凛玖に抱きつくと、飛び散った白濁がシャツを汚していく。

「オレも、もう……っ」

「だ、めっ、あ、あああっ」

 達したばかりの身体には過剰すぎるだろう快感に、悠音はぽろぽろと涙を零した。
 それでも、ぎゅっと腕にちからを込めて、凛玖の欲を受け止めようとする。

 その健気な様子に全身から愛しさが込み上げ、凛玖はその想いを全て、彼の奥に解き放った。
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