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生きてるうちに
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僕らはいつか死ぬ
それが今日なのか明日なのか確かなことは僕にはわからない。でもこの世界では否応なくどんな悪人もどんな善人もどんなに素晴らしい人も僕みたいな石ころも誰もがある日を境にパタリパタリと倒れてかなくちゃならないルールに基づいている。
僕は最初から長生きなんてしたくなかった。
細く長く生きることになんの魅力も感じない
ただ、僕以外の周りのとりわけ親しい僕の大切な人々にはそんな風に出来るだけ長く綺麗で生きていて欲しいなどと思ってしまう。
最初から愚かだったし、身勝手で周りを振り回したりしてきた。散々振り回したはずだ。
でもなぜだか僕は独りじゃなかった。
身勝手な僕に振り回されても僕を独りにしない仲間がいたそういう物好きが何人かいて僕はそれらと過ごす夏が何より好きだった。ボーリングに行き温泉に行き古本屋か何かのアダルトコーナーを爆笑しながら戯れた。毎年キャンプに行き海釣りをしてバイト代を叩いて船に乗ると始めから終わりまで吐き続けた。そして夜には昔話や最近のことこれから先を途方もなくぼやき続けた。
果てしなく馬鹿で
でもそれはなによりもかけがえのない
僕のすべてだとおもうんだ。
やがて尽きる命を燃やし尽くすなら
これ以上ない夏の夢
あと何度夏を生きれるだろう
生きているうちにしたいことは
よくわからない
でも
死ぬまでしていたいことはいくつか浮かぶんだ。
それが今日なのか明日なのか確かなことは僕にはわからない。でもこの世界では否応なくどんな悪人もどんな善人もどんなに素晴らしい人も僕みたいな石ころも誰もがある日を境にパタリパタリと倒れてかなくちゃならないルールに基づいている。
僕は最初から長生きなんてしたくなかった。
細く長く生きることになんの魅力も感じない
ただ、僕以外の周りのとりわけ親しい僕の大切な人々にはそんな風に出来るだけ長く綺麗で生きていて欲しいなどと思ってしまう。
最初から愚かだったし、身勝手で周りを振り回したりしてきた。散々振り回したはずだ。
でもなぜだか僕は独りじゃなかった。
身勝手な僕に振り回されても僕を独りにしない仲間がいたそういう物好きが何人かいて僕はそれらと過ごす夏が何より好きだった。ボーリングに行き温泉に行き古本屋か何かのアダルトコーナーを爆笑しながら戯れた。毎年キャンプに行き海釣りをしてバイト代を叩いて船に乗ると始めから終わりまで吐き続けた。そして夜には昔話や最近のことこれから先を途方もなくぼやき続けた。
果てしなく馬鹿で
でもそれはなによりもかけがえのない
僕のすべてだとおもうんだ。
やがて尽きる命を燃やし尽くすなら
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あと何度夏を生きれるだろう
生きているうちにしたいことは
よくわからない
でも
死ぬまでしていたいことはいくつか浮かぶんだ。
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