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第二章・魔境の聖地
第34話 誓いの乙女 -4
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「もう、いい加減にしてよスザンナ! 帰りが遅いと思ったら、また道端でラビの先生方の真似事なんてして……」
人気のない空き地の前にスザンナを連れてきたルツは、そう言って妹を叱る。体系的な神学もその他の学問も全く学んだことのない無知な民衆の一人に過ぎない妹が、街頭で辻説法などという芸当ができるというのは姉にとっては驚きであり、また困ったことでもあった。
「ごめんなさい。お姉様。でも神様が、皆に教えを伝えなさいって私に……」
しおらしく下を向いて謝るスザンナには、知恵に富む優れた演説をしていたつい先ほどまでのような声の張りは既にない。生まれつき気弱で大人しく、小さい頃から恥ずかしがり屋で人前で話すのが苦手だった内向的な妹が普段通りの性格に戻ったのを見て、ルツはどうしたものかと首を振った。
「あのね。何度も言うけど、神様は偉いラビの先生方を通じて私たちに教えを授けて下さることになってるの。あんたや私みたいな無学な庶民の女の子を通してじゃなくてね。会堂の礼拝でもそう教わってるでしょ?」
「ええ。でも……」
「でもじゃなくて! 資格もないのに勝手に教師みたいなことしてたら、また怒られちゃうわよ」
誰かがこちらに歩いてきたのを感じて、二人は話を中断して同時に振り向いた。曲がり角の向こうから、姿を見せたのはラシードとシメオンとミリアムの三人である。
「いやいや、なかなか聞く価値のあるいい話だったぞ。医者の喩えは分かりやすくて見事だ。本当に神様が授けてくれた箴言なのかもよ。ルツ姉さん」
「サウロ……君……?」
ラシードの顔を見て、スザンナはすぐに懐かしそうに柔らかな笑顔を浮かべる。それを見て、ラシードも嬉しげに笑いながら会釈した。
「ああ。覚えていてくれたんだな。マムルークの学校に入ることになって、十歳の時にお別れしたサウロだ。今はラシードなんていうアラジニア人の名前になっちまったけどな」
ラシードがそう言って歩み寄ると、シメオンも尊敬の眼差しをスザンナに向けながら義兄の後に続いて彼女に近づく。
「スザンナさん、お久しぶりです。あの……シメオンです!」
「シメオン君。久しぶりね。懐かしいわ」
「は、はいっ! その、小さい頃はとてもお世話になりました!」
緊張で声を上擦らせながら直立不動の姿勢でシメオンが挨拶すると、スザンナは三歳年下の彼に優しく微笑みかけながら答える。血の繋がった兄の熱烈な崇敬ぶりにやや呆れた顔を見せながら、ミリアムも少し遅れて二人の横に並んだ。
「もう……お兄ちゃん、何硬くなってるの?」
「ふふっ、ミリアムちゃんも久しぶりね。お元気だったかしら」
「はいっ!」
八年前、十歳の時にラシードはマムルークとなるため王都へ登ってスザンナと別れ、その後もずっと近所に住み続けていたシメオンとミリアムも大きくなってからは昔のように一緒に遊んだりする機会もなく最近では疎遠になっていた。今までにも何度かスザンナの辻説法を群衆に紛れて傍聴したことはあるシメオンたちだが、彼女に声をかけるのはこれが初めてで、こうして面と向かって話をするのは幼い頃以来のことである。
「サウロ君、お元気そうで何よりだわ。でも今は獅子将軍ラシード様なんて呼ばれてすっかり雲の上の人になっちゃったわね」
妹とは対照的な快活な性格のルツが昔と同じ明るい笑顔に幾分かの遠慮を込めて言うと、ラシードはかぶりを振った。
「いや、戦場でいくら武勲を立てようが俺は俺のままですよ。昔のようにサウロと呼んで下さい。ルツ姉さん」
「ありがとう。そういう謙虚で優しいところはやっぱりサウロ君のままね」
サウロと呼ばれていた少年時代のラシードにとっては、自分より一歳年上で昔からしっかり者のルツは頼りになる憧れの女性でもあった。マムルークの将軍に出世しても決して偉ぶらないラシードの態度に、ルツは安心して笑顔を向ける。
「でも、シメオン君もサウロ君も、あまりうちの妹をおだてて乗せたりしないでね。ラビでも使徒でもないこんな一介の小娘が偉そうに神様の教えについて語ったりしたら、世間の反発はもう凄いんだから」
声をひそめつつ、遠くにちらりと目をやってルツは言った。ザフィエル教の権威ある指導者たちが、遠巻きにスザンナの方を見ながら陰口を叩いているのだ。中にはわざと聞こえるように大声で、
「あの女はペテン師だ。神の声が聞こえるなどと言って人々を惑わしているんだ」
「学もない服屋の娘風情が、ラビの権威を無視するとは生意気だぞ!」
などと非難の言葉を浴びせてくる者もいる。またジュシエル教徒のアラジニア人たちも、
「あの娘が聞いているのは神の声なんかじゃない。悪魔の声だ!」
「ザフィエル教徒に魔女が現れた。ヨナシュ人たちを焚きつけて、きっと反乱を起こす気だぞ」
とスザンナを危険視するような声を上げていた。
「色々と苦労してるようだな。スザンナさんも」
気遣うようにラシードが言うと、スザンナは苦笑してうつむいた。その表情ににじみ出たつらさが、全てを物語っている。
「ああいうのはいちいち気にする必要もないと思うが、あまりうるさいようだったら遠慮なく俺に言ってくれ。幸い、俺は今この街を守る軍務に就いている身だ。民の間に騒動が起きたりしないよう、取り締まるのも仕事の内だからな」
「ありがとう。でも、大丈夫……」
気遣うようにラシードが言うと、スザンナはやや照れたように苦笑する。迷惑そうな顔で群衆の方を見たシメオンは、その中にいる髭を伸ばした若く体格のいいアラジニア人の男に目を留め、それから気まずそうにラシードに耳打ちした。
「あの人、この近くの神学校に通ってるムニールさんだよ。大のヨナシュ人嫌いで、ザフィエル教は悪魔の教えだっていつも言っててうるさいんだ」
この近くの神学校でジュシエル教の神学を学んでいるムニール・ベヤという若者は筋金入りの反ヨナシュ主義者で、ザフィエル教を公然と敵視して批判しているかなり過激な志向の学生だった。シメオンたちの店にも押しかけて客の前で差別的な罵声を浴びせてきたことがあり、その時は営業妨害ということでアラジニア軍の憲兵に通報して追い返してもらったくらいだ。
「こういうのは、学びたての頃はどうしても思想が尖ってしまいやすいものだからな。まあ無視するに限ると思うが、あまりしつこいようだったら……」
「あっ……!」
ラシードが言い終わらない内に、歩き出したムニールは憎しみをたぎらせた目でこちらを睨みながら近づいてくる。ミリアムが気づいて声を上げたのに反応して、ラシードたちは一斉に彼の方へ振り向いた。
「何だ。まさか喧嘩でもする気か?」
スザンナに何か文句を言いに来たのか、あるいは手荒な真似でもするつもりだろうか。軍服を纏って刀を佩いたマムルークの自分が一緒にいるのにいい度胸だな、と思いつつラシードが警戒したその時、大股で歩いてきたムニールの身に異変が起こった。
「邪教を広めるヨナシュ人の女め。地獄に落ちろ!」
怒鳴りつけるようにそう叫んだムニールの全身が紫色の光に包まれ、それが魚のような無数の鱗の鎧と化して、彼は鮪の魔人・テュンヌスゼノクに変身する。唸りを上げて向かってきたテュンヌスゼノクは、魚の鰭を模した三日月状の右手の刃でスザンナを斬りつけようと襲いかかった。
「危ない!」
「きゃっ!?」
シメオンが咄嗟にスザンナを庇い、横から彼女に飛びついて押し倒すようにして避けさせる。狙いを外れた鋭い鰭状の刃は彼らの後ろに生えていたオリーブの木に当たり、一撃で太い幹を真っ二つに切断し倒れさせた。
「大丈夫ですか? スザンナさん」
「シメオン君……」
スザンナと一緒に地面に倒れ込んだシメオンは素早く彼女を助け起こし、勇気を振り絞って身を楯にし守ろうとする。そんなシメオンの更に前にラシードが割り込み、立ち塞がってテュンヌスゼノクを威圧するように睨みつけながら言った。
「早く逃げろ! こいつは俺が倒す」
「ありがとう兄さん。さあ逃げましょう。スザンナさん!」
「で、でも……!」
「いいから。お兄ちゃんなら大丈夫よ。ルツお姉さんも早く!」
「え……ええ」
シメオンとミリアムに促されて、逃げるのを躊躇っていたスザンナとルツは二人と共にその場から走り去る。横目でそれを見送ったラシードは体に力を込めて魔力を高め、ゼノク化の呪文を詠唱した。
「変身!」
突進してきたテュンヌスゼノクの手刀を後ろに飛び退いてかわしながら、空中で眩い黄金の光に包まれたラシードは着地と同時に獅子の装甲を纏ってレオゼノクの姿となる。右腕を軽く振ってしならせるいつもの仕草をしてから身構えたレオゼノクは、再び攻めかかってきたテュンヌスゼノクと戦闘を開始した。
「行くぞ!」
人気のない空き地の前にスザンナを連れてきたルツは、そう言って妹を叱る。体系的な神学もその他の学問も全く学んだことのない無知な民衆の一人に過ぎない妹が、街頭で辻説法などという芸当ができるというのは姉にとっては驚きであり、また困ったことでもあった。
「ごめんなさい。お姉様。でも神様が、皆に教えを伝えなさいって私に……」
しおらしく下を向いて謝るスザンナには、知恵に富む優れた演説をしていたつい先ほどまでのような声の張りは既にない。生まれつき気弱で大人しく、小さい頃から恥ずかしがり屋で人前で話すのが苦手だった内向的な妹が普段通りの性格に戻ったのを見て、ルツはどうしたものかと首を振った。
「あのね。何度も言うけど、神様は偉いラビの先生方を通じて私たちに教えを授けて下さることになってるの。あんたや私みたいな無学な庶民の女の子を通してじゃなくてね。会堂の礼拝でもそう教わってるでしょ?」
「ええ。でも……」
「でもじゃなくて! 資格もないのに勝手に教師みたいなことしてたら、また怒られちゃうわよ」
誰かがこちらに歩いてきたのを感じて、二人は話を中断して同時に振り向いた。曲がり角の向こうから、姿を見せたのはラシードとシメオンとミリアムの三人である。
「いやいや、なかなか聞く価値のあるいい話だったぞ。医者の喩えは分かりやすくて見事だ。本当に神様が授けてくれた箴言なのかもよ。ルツ姉さん」
「サウロ……君……?」
ラシードの顔を見て、スザンナはすぐに懐かしそうに柔らかな笑顔を浮かべる。それを見て、ラシードも嬉しげに笑いながら会釈した。
「ああ。覚えていてくれたんだな。マムルークの学校に入ることになって、十歳の時にお別れしたサウロだ。今はラシードなんていうアラジニア人の名前になっちまったけどな」
ラシードがそう言って歩み寄ると、シメオンも尊敬の眼差しをスザンナに向けながら義兄の後に続いて彼女に近づく。
「スザンナさん、お久しぶりです。あの……シメオンです!」
「シメオン君。久しぶりね。懐かしいわ」
「は、はいっ! その、小さい頃はとてもお世話になりました!」
緊張で声を上擦らせながら直立不動の姿勢でシメオンが挨拶すると、スザンナは三歳年下の彼に優しく微笑みかけながら答える。血の繋がった兄の熱烈な崇敬ぶりにやや呆れた顔を見せながら、ミリアムも少し遅れて二人の横に並んだ。
「もう……お兄ちゃん、何硬くなってるの?」
「ふふっ、ミリアムちゃんも久しぶりね。お元気だったかしら」
「はいっ!」
八年前、十歳の時にラシードはマムルークとなるため王都へ登ってスザンナと別れ、その後もずっと近所に住み続けていたシメオンとミリアムも大きくなってからは昔のように一緒に遊んだりする機会もなく最近では疎遠になっていた。今までにも何度かスザンナの辻説法を群衆に紛れて傍聴したことはあるシメオンたちだが、彼女に声をかけるのはこれが初めてで、こうして面と向かって話をするのは幼い頃以来のことである。
「サウロ君、お元気そうで何よりだわ。でも今は獅子将軍ラシード様なんて呼ばれてすっかり雲の上の人になっちゃったわね」
妹とは対照的な快活な性格のルツが昔と同じ明るい笑顔に幾分かの遠慮を込めて言うと、ラシードはかぶりを振った。
「いや、戦場でいくら武勲を立てようが俺は俺のままですよ。昔のようにサウロと呼んで下さい。ルツ姉さん」
「ありがとう。そういう謙虚で優しいところはやっぱりサウロ君のままね」
サウロと呼ばれていた少年時代のラシードにとっては、自分より一歳年上で昔からしっかり者のルツは頼りになる憧れの女性でもあった。マムルークの将軍に出世しても決して偉ぶらないラシードの態度に、ルツは安心して笑顔を向ける。
「でも、シメオン君もサウロ君も、あまりうちの妹をおだてて乗せたりしないでね。ラビでも使徒でもないこんな一介の小娘が偉そうに神様の教えについて語ったりしたら、世間の反発はもう凄いんだから」
声をひそめつつ、遠くにちらりと目をやってルツは言った。ザフィエル教の権威ある指導者たちが、遠巻きにスザンナの方を見ながら陰口を叩いているのだ。中にはわざと聞こえるように大声で、
「あの女はペテン師だ。神の声が聞こえるなどと言って人々を惑わしているんだ」
「学もない服屋の娘風情が、ラビの権威を無視するとは生意気だぞ!」
などと非難の言葉を浴びせてくる者もいる。またジュシエル教徒のアラジニア人たちも、
「あの娘が聞いているのは神の声なんかじゃない。悪魔の声だ!」
「ザフィエル教徒に魔女が現れた。ヨナシュ人たちを焚きつけて、きっと反乱を起こす気だぞ」
とスザンナを危険視するような声を上げていた。
「色々と苦労してるようだな。スザンナさんも」
気遣うようにラシードが言うと、スザンナは苦笑してうつむいた。その表情ににじみ出たつらさが、全てを物語っている。
「ああいうのはいちいち気にする必要もないと思うが、あまりうるさいようだったら遠慮なく俺に言ってくれ。幸い、俺は今この街を守る軍務に就いている身だ。民の間に騒動が起きたりしないよう、取り締まるのも仕事の内だからな」
「ありがとう。でも、大丈夫……」
気遣うようにラシードが言うと、スザンナはやや照れたように苦笑する。迷惑そうな顔で群衆の方を見たシメオンは、その中にいる髭を伸ばした若く体格のいいアラジニア人の男に目を留め、それから気まずそうにラシードに耳打ちした。
「あの人、この近くの神学校に通ってるムニールさんだよ。大のヨナシュ人嫌いで、ザフィエル教は悪魔の教えだっていつも言っててうるさいんだ」
この近くの神学校でジュシエル教の神学を学んでいるムニール・ベヤという若者は筋金入りの反ヨナシュ主義者で、ザフィエル教を公然と敵視して批判しているかなり過激な志向の学生だった。シメオンたちの店にも押しかけて客の前で差別的な罵声を浴びせてきたことがあり、その時は営業妨害ということでアラジニア軍の憲兵に通報して追い返してもらったくらいだ。
「こういうのは、学びたての頃はどうしても思想が尖ってしまいやすいものだからな。まあ無視するに限ると思うが、あまりしつこいようだったら……」
「あっ……!」
ラシードが言い終わらない内に、歩き出したムニールは憎しみをたぎらせた目でこちらを睨みながら近づいてくる。ミリアムが気づいて声を上げたのに反応して、ラシードたちは一斉に彼の方へ振り向いた。
「何だ。まさか喧嘩でもする気か?」
スザンナに何か文句を言いに来たのか、あるいは手荒な真似でもするつもりだろうか。軍服を纏って刀を佩いたマムルークの自分が一緒にいるのにいい度胸だな、と思いつつラシードが警戒したその時、大股で歩いてきたムニールの身に異変が起こった。
「邪教を広めるヨナシュ人の女め。地獄に落ちろ!」
怒鳴りつけるようにそう叫んだムニールの全身が紫色の光に包まれ、それが魚のような無数の鱗の鎧と化して、彼は鮪の魔人・テュンヌスゼノクに変身する。唸りを上げて向かってきたテュンヌスゼノクは、魚の鰭を模した三日月状の右手の刃でスザンナを斬りつけようと襲いかかった。
「危ない!」
「きゃっ!?」
シメオンが咄嗟にスザンナを庇い、横から彼女に飛びついて押し倒すようにして避けさせる。狙いを外れた鋭い鰭状の刃は彼らの後ろに生えていたオリーブの木に当たり、一撃で太い幹を真っ二つに切断し倒れさせた。
「大丈夫ですか? スザンナさん」
「シメオン君……」
スザンナと一緒に地面に倒れ込んだシメオンは素早く彼女を助け起こし、勇気を振り絞って身を楯にし守ろうとする。そんなシメオンの更に前にラシードが割り込み、立ち塞がってテュンヌスゼノクを威圧するように睨みつけながら言った。
「早く逃げろ! こいつは俺が倒す」
「ありがとう兄さん。さあ逃げましょう。スザンナさん!」
「で、でも……!」
「いいから。お兄ちゃんなら大丈夫よ。ルツお姉さんも早く!」
「え……ええ」
シメオンとミリアムに促されて、逃げるのを躊躇っていたスザンナとルツは二人と共にその場から走り去る。横目でそれを見送ったラシードは体に力を込めて魔力を高め、ゼノク化の呪文を詠唱した。
「変身!」
突進してきたテュンヌスゼノクの手刀を後ろに飛び退いてかわしながら、空中で眩い黄金の光に包まれたラシードは着地と同時に獅子の装甲を纏ってレオゼノクの姿となる。右腕を軽く振ってしならせるいつもの仕草をしてから身構えたレオゼノクは、再び攻めかかってきたテュンヌスゼノクと戦闘を開始した。
「行くぞ!」
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