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2年生編で~す
えぴそ~ど・17
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クリスマス、お正月があっという間に過ぎて、冬休み明けの学校が始まりました。
瑚暖はある意味、今年は正念場だと感じています。
一応、教師を目指すことになっているので大学に受かるために今年は羽良ちゃん並に勉強に打ち込まなければいけないかもですね~。
冬休み明けの授業は眠いよ~。でも部活の時間には調子も上がってきたよ。
美術部の部室で琴芽ちゃんと流行りの音楽を聴きながら窓の外を眺めていた時でした。
「瑚暖ちゃん、大変です。噂なんですけど佐々木先生が結婚するかもしれませんよ」
「な、な、何だって~。姫梨ちゃんそれ本当?」
あの莉子ちゃんが結婚するなんて初耳だよ~。
「嘘でしょ。あの人のどこに結婚できる資格があったの」
何か羽良ちゃんがちょっとだけ失礼なことを言っているよ。
相手はどんな人なんだろうね~。かなり気になるよ。
「これは、今日はみんなで佐々木先生に質問攻めね」
やる気満々の羽良ちゃんと姫梨ちゃん。そんなことも知ってか知らずか莉子ちゃんがやって来ました。
「みなさ~ん。今日は気分がいいので外で絵でも描きに行きますか」
結婚をするというのは本当なのかもしれないね~。あんな機嫌がいいのは良いことがあったからに違いないよ。
「佐々木先生、その前に質問です」
「何?北瀬さん」
「結婚するって本当ですか?」
「・・・早いですね。噂は」
莉子ちゃんは笑いが抑えられないのか終始ニヤニヤしている。よっぽど嬉しかったんだね。
「生徒に話すことじゃないんですけど、話しちゃおうかなー。私と彼の出会いとプロポーズまでの流れ」
「聞かせてくれるなら聞かせてください」
莉子ちゃんはみんなに席に座るように促し、目を閉じて軽く深呼吸をしてから話し始めました。
「私と彼の出会いは大晦日の晩だったの・・・」
出会ってすぐに結婚・・・スピード婚なんだね。
「真之介様は戦の最中に足手まといとなる私に嫌な顔もせず優しく接してくれたのよ」
戦・・・て、莉子ちゃん。大晦日の晩に一体なにやってるの?
「日々が進むごとに真之介様とは恋仲となり、距離がぐんぐん近づいてきたの。そしてプロポーズを受けたのよ」
「もの凄い早い展開ですよね」
「そりゃあ、お正月中ずっと一緒に過ごしたもの」
「一緒って彼の家で過ごしてたんですか?」
「いいえ。私の家よ」
まさかとは思うけど、瑚暖を含めみんなが何となく察し始めました。
「莉子ちゃんはスマホ派、それともパソコン派、家庭用ゲーム機派」
「もちろん私はパソコン派」
羽良ちゃんと姫梨ちゃんは無言になり、にやけた顔の莉子ちゃんを見つめています。
「結構たくさんの人からモテましたよね」
「そうなのよ、でもね真之介様が一番最初に告白してくれたからそれに私は応えるの」
彼氏にプロポーズされて喜ぶ莉子ちゃん、この結婚は素直に祝福した方がいいのかな?
・・・て、その相手ゲームキャラクターやがな。本気すぎて衝撃的だよ~。
瑚暖はある意味、今年は正念場だと感じています。
一応、教師を目指すことになっているので大学に受かるために今年は羽良ちゃん並に勉強に打ち込まなければいけないかもですね~。
冬休み明けの授業は眠いよ~。でも部活の時間には調子も上がってきたよ。
美術部の部室で琴芽ちゃんと流行りの音楽を聴きながら窓の外を眺めていた時でした。
「瑚暖ちゃん、大変です。噂なんですけど佐々木先生が結婚するかもしれませんよ」
「な、な、何だって~。姫梨ちゃんそれ本当?」
あの莉子ちゃんが結婚するなんて初耳だよ~。
「嘘でしょ。あの人のどこに結婚できる資格があったの」
何か羽良ちゃんがちょっとだけ失礼なことを言っているよ。
相手はどんな人なんだろうね~。かなり気になるよ。
「これは、今日はみんなで佐々木先生に質問攻めね」
やる気満々の羽良ちゃんと姫梨ちゃん。そんなことも知ってか知らずか莉子ちゃんがやって来ました。
「みなさ~ん。今日は気分がいいので外で絵でも描きに行きますか」
結婚をするというのは本当なのかもしれないね~。あんな機嫌がいいのは良いことがあったからに違いないよ。
「佐々木先生、その前に質問です」
「何?北瀬さん」
「結婚するって本当ですか?」
「・・・早いですね。噂は」
莉子ちゃんは笑いが抑えられないのか終始ニヤニヤしている。よっぽど嬉しかったんだね。
「生徒に話すことじゃないんですけど、話しちゃおうかなー。私と彼の出会いとプロポーズまでの流れ」
「聞かせてくれるなら聞かせてください」
莉子ちゃんはみんなに席に座るように促し、目を閉じて軽く深呼吸をしてから話し始めました。
「私と彼の出会いは大晦日の晩だったの・・・」
出会ってすぐに結婚・・・スピード婚なんだね。
「真之介様は戦の最中に足手まといとなる私に嫌な顔もせず優しく接してくれたのよ」
戦・・・て、莉子ちゃん。大晦日の晩に一体なにやってるの?
「日々が進むごとに真之介様とは恋仲となり、距離がぐんぐん近づいてきたの。そしてプロポーズを受けたのよ」
「もの凄い早い展開ですよね」
「そりゃあ、お正月中ずっと一緒に過ごしたもの」
「一緒って彼の家で過ごしてたんですか?」
「いいえ。私の家よ」
まさかとは思うけど、瑚暖を含めみんなが何となく察し始めました。
「莉子ちゃんはスマホ派、それともパソコン派、家庭用ゲーム機派」
「もちろん私はパソコン派」
羽良ちゃんと姫梨ちゃんは無言になり、にやけた顔の莉子ちゃんを見つめています。
「結構たくさんの人からモテましたよね」
「そうなのよ、でもね真之介様が一番最初に告白してくれたからそれに私は応えるの」
彼氏にプロポーズされて喜ぶ莉子ちゃん、この結婚は素直に祝福した方がいいのかな?
・・・て、その相手ゲームキャラクターやがな。本気すぎて衝撃的だよ~。
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