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第五話 過去の恋を忘れるのは明日からな
前編
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私は本当に過去へ来たのか?周囲を見渡しただけでは分からない。取りあえず自分の家に行って確認をしてみることに。
確かに自分の家の割にはまだ綺麗に感じる。
自分の家なので堂々と入りたいところではあるけど、成長している私を見て母親や父親が気付くのは難しいだろう。変出者扱いされても嫌なので、入るのは諦め目的の宇佐見さんの弟さんに会いに行くことにしよう。
取りあえず『神様のスマホ』で今いる時がいつなのか確認したら7年前だった。私が11歳の時のようである。ナビを使用して目的地に到着。病院か...。
宇佐見さんは確か過去の人間からの贈り物って言ってた。弟さんが生きているのであれば自分で私に来れるはずよね。ひょっとして病気で...。
そう思ったら、途端に足が進まなくなった。変に顔を見て悲しい思いをするのも嫌だし、やっぱ元の時間に帰ろう。
私は病院に背を向け、トリップクリームを塗った。
「あ、飛鳥ちゃん?」
名前を呼ばれ私は振り返ると、中学生くらいの男子がいた。面影で宇佐美さんの若い頃だとすぐ分かった。
「今日も悠が飛鳥ちゃんが来るのを楽しみにしるよ」
「・・・なんで私が来ることが分かるの?」
「当たり前じゃないか?毎日来てくれてるからね」
何かが違和感を覚える。私は宇佐美さんを見上げながら考えた...私ってこんなに身長低かったっけ。
確かに自分の家の割にはまだ綺麗に感じる。
自分の家なので堂々と入りたいところではあるけど、成長している私を見て母親や父親が気付くのは難しいだろう。変出者扱いされても嫌なので、入るのは諦め目的の宇佐見さんの弟さんに会いに行くことにしよう。
取りあえず『神様のスマホ』で今いる時がいつなのか確認したら7年前だった。私が11歳の時のようである。ナビを使用して目的地に到着。病院か...。
宇佐見さんは確か過去の人間からの贈り物って言ってた。弟さんが生きているのであれば自分で私に来れるはずよね。ひょっとして病気で...。
そう思ったら、途端に足が進まなくなった。変に顔を見て悲しい思いをするのも嫌だし、やっぱ元の時間に帰ろう。
私は病院に背を向け、トリップクリームを塗った。
「あ、飛鳥ちゃん?」
名前を呼ばれ私は振り返ると、中学生くらいの男子がいた。面影で宇佐美さんの若い頃だとすぐ分かった。
「今日も悠が飛鳥ちゃんが来るのを楽しみにしるよ」
「・・・なんで私が来ることが分かるの?」
「当たり前じゃないか?毎日来てくれてるからね」
何かが違和感を覚える。私は宇佐美さんを見上げながら考えた...私ってこんなに身長低かったっけ。
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