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第一話 神様の言うとおり
後編
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札場飛鳥が勝手に神様に向けて『神様のスマホ』のアプリを起動したおかげで、一時的に神様は札場飛鳥に変身させられてしまった。
神様なのになんて様だ...。神の威厳も力も無いなんて恥ずべきことだ。
「な、なんで私がもう一人いるの?」
お前が勝手にアプリを発動させ神様を札場飛鳥に変身させたんだから仕方がないでしょ。なんだか言葉も女のような雰囲気に変わってしまいました。
このままでは神様は人間たちと共に隕石衝突により滅亡してしまうじゃないですか、これ色んな意味でやばいんですよ。
早く力を取り戻して一刻も早く地球上から逃げる必要がありますね。取りあえず、アプリの説明書を読む必要があります。
ふむふむ、このアプリの名前はミラー。『神様のスマホ』を相手に向けてボタンを押すことで他人を使用者と同じ姿に出来る...と。
このアプリの使用用途は一体なんでしょうね。
「お~い。私を完全に無視しないでよ。私に言うのも変だけど」
札場飛鳥は戸惑いを隠せない表情で神様を見ている。今の姿は威厳のない姿なだけにさすがの神様も早く元の姿に...。
ちょっと待ってくださいよ。今神様の姿は札場飛鳥になっているのですよね。体が汚れているので一旦お風呂に浸からせてもらいましょう。
「おい、顔だけじじいに戻ってんぞ。にやけやがって気持ち悪い。変態野郎」
何を馬鹿な事を...。部屋にある鏡を覗かせてもらうと、そこには札場飛鳥のナイスバディの体と神様の老人顔...うげぇー。吐いた。じいさん顔に若々しいナイスバディは気持ち悪すぎる~。
「おい、変態。さっさと元の姿に戻って帰りなさいよ」
「すぐに戻れればすぐに戻っておるわ」
神様は気を取り直し、元の姿に戻るための方法を調べましたよ。パワーを溜める必要があるようですね。
どのようにパワーを溜めるのか、幸せパワーを充電すること...。
人に対して良い事をしてあげると溜まるらしい...。
「よし、札場飛鳥よ。神様が命ずる、不幸な人々を救い幸せパワーを集めて来い」
「殺すぞ変態じじい」
「お願いします。この姿で外を出回れば、お主にもそれなりに悪影響を及ぼす可能性があるのでは?」
ピタリと止まり思案中の札場飛鳥。
「分かったわ。その幸せパワーとやらを集めればさっさと消えてくれるのね?」
ふむ、頭の回転はそれなりに早いようだな。感心感心っと。
「うむ。『神様のスマホ』の使い方は、その都度説明書を読みながら対処せい」
「不幸な人々を助けるってどこにいるんだよ。ったく」
神様は正直、後悔していますよ。札場飛鳥を何で選んじゃったんだろうね。しかし、元に戻るには彼女を信じるしかあるまい。待っている間はよい香りがするベッドで睡眠させてもらいましょう。
See You Next Time...
神様なのになんて様だ...。神の威厳も力も無いなんて恥ずべきことだ。
「な、なんで私がもう一人いるの?」
お前が勝手にアプリを発動させ神様を札場飛鳥に変身させたんだから仕方がないでしょ。なんだか言葉も女のような雰囲気に変わってしまいました。
このままでは神様は人間たちと共に隕石衝突により滅亡してしまうじゃないですか、これ色んな意味でやばいんですよ。
早く力を取り戻して一刻も早く地球上から逃げる必要がありますね。取りあえず、アプリの説明書を読む必要があります。
ふむふむ、このアプリの名前はミラー。『神様のスマホ』を相手に向けてボタンを押すことで他人を使用者と同じ姿に出来る...と。
このアプリの使用用途は一体なんでしょうね。
「お~い。私を完全に無視しないでよ。私に言うのも変だけど」
札場飛鳥は戸惑いを隠せない表情で神様を見ている。今の姿は威厳のない姿なだけにさすがの神様も早く元の姿に...。
ちょっと待ってくださいよ。今神様の姿は札場飛鳥になっているのですよね。体が汚れているので一旦お風呂に浸からせてもらいましょう。
「おい、顔だけじじいに戻ってんぞ。にやけやがって気持ち悪い。変態野郎」
何を馬鹿な事を...。部屋にある鏡を覗かせてもらうと、そこには札場飛鳥のナイスバディの体と神様の老人顔...うげぇー。吐いた。じいさん顔に若々しいナイスバディは気持ち悪すぎる~。
「おい、変態。さっさと元の姿に戻って帰りなさいよ」
「すぐに戻れればすぐに戻っておるわ」
神様は気を取り直し、元の姿に戻るための方法を調べましたよ。パワーを溜める必要があるようですね。
どのようにパワーを溜めるのか、幸せパワーを充電すること...。
人に対して良い事をしてあげると溜まるらしい...。
「よし、札場飛鳥よ。神様が命ずる、不幸な人々を救い幸せパワーを集めて来い」
「殺すぞ変態じじい」
「お願いします。この姿で外を出回れば、お主にもそれなりに悪影響を及ぼす可能性があるのでは?」
ピタリと止まり思案中の札場飛鳥。
「分かったわ。その幸せパワーとやらを集めればさっさと消えてくれるのね?」
ふむ、頭の回転はそれなりに早いようだな。感心感心っと。
「うむ。『神様のスマホ』の使い方は、その都度説明書を読みながら対処せい」
「不幸な人々を助けるってどこにいるんだよ。ったく」
神様は正直、後悔していますよ。札場飛鳥を何で選んじゃったんだろうね。しかし、元に戻るには彼女を信じるしかあるまい。待っている間はよい香りがするベッドで睡眠させてもらいましょう。
See You Next Time...
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