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第四章
第120話 魔の終焉
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『おい……』
深い眠りへと差し込まれる重く低い声。
『起きろ、ダン・カーディナレ……』
寄り添う睡魔を押し退けるように、太もも辺りを小突かれる感触。
「あぁ……? 誰だよ……こちとら怪我人だぞ……」
妙な体勢で寝ていたせいなのか、ケガのせいなのか分からないが、随分と身体が固まっており、幾分か時間をかけて目を開いていく。
『怪我人? そうは見えないが?』
「バカヤロー……この傷所が目に入らねえか――ってあれ?」
しかし、どてっ腹に開いていたはずの風穴は綺麗な状態へと修復、もとい複製されており、ハリネズミ状態だった顔に触れても以下同文。どうやら寝ている間に回復していたようだ。
『何があったかは知らないが、まあ、元気そうで何よりだ。ここまで来て死んでたでは困るしな。俺も……この世界も……』
「世界……?」
その妙な言い回しに漸くオレは、その人物? を見上げる。
クロークで身を隠すには、その装甲は少々闇にギラつき過ぎる。見間違えようもなく奴だった。
『どれくらいぶりだ? 俺的には随分と待ちくたびれたような気がしているぞ……ダン・カーディナレ?』
「そうか? これでも最短で来たつもりだぜ……魔帝ちゃんよぉ?」
この時、オレには魔帝が少し微笑んだように見えた。装甲で見えないが、そう感じた。
『じゃあ、早速見させてもらおうか。価値ある未来ってやつを』
そう言うと魔帝はしゃがみ込み、指先を此方に向ける。
するとベファーナの時と同様、赤文字が宙に展開され、蛇の如く腕甲に絡みついていく。
「ああ。でも、あんまり覗き過ぎんなよ? こんなオレにもプライバシーっつーもんがあるからな」
『ほう……随分、余裕そうだな? 世界の命運がこれで決まるんだぞ? 怖くないのか?』
意外と心配性な魔帝に、オレは思わず笑みを零してしまう。
「……言ったろ? 四十年後の次元は確かに存在してるって。だから何の問題もねえさ。例え未来が気に入らなかったとして、もう一度世界をぶっ壊そうもんなら、オレがまたケツ引っ叩きに行ってやるよ」
自信に満ちたオレの台詞に、魔帝も堪らず声を出して笑う。
『……そうだったな。では、そうなった時は、また頼むとしよう』
魔帝は赤文字を指先に集中させ、オレの額を小突くと――宣言通り記憶を辿り始めた。
◆
俺はまずダン・カーディナレの過去を辿ることにした。あまり覗き見るのは憚られるが、ドレッドノートの遺志を継ぐ者なら何処かで出会ってるはず。それを知る権利くらいは俺にもあるだろう。
あらゆる『記録』をすり抜け、暗闇の底へ落ちていくと、目の前に漆黒の扉が立ち塞がる。
禍々しい黒紫色のオーラが溢れ出しており、奥からは人ならざる呻き声が木霊していた。
そんな扉を前にして俺は不謹慎にも笑ってしまった。オーラがあまりにも自分に似ていたからだ。
一頻り笑って満足した後、扉を開けて奥へと進む。
屍のように転がる命無き者を避け、最奥の集合体となっている存在の前へと立つ。
『退け……お前たちに用は無い』
修羅のオーラを纏い、一喝すると――集合体はばらけていき、椅子に座っていた一人の人物が現れる。
『ダン・カーディナレ……ではないな』
そこに居たのは恐らく前世の……本人の方の奴であった。
『悪いが通させてもらう。安心しろ。ほんの少しだけだ。すぐ終わる』
俺は再び『廻帰巡礼』を行使、本人の額に触れて更なる記憶を辿った。
◆
「あれ? もう行っちまうのかよ、ドレッドノートさん」
「おう。あとは弥生と昇、お前さんたち二人で充分だろう」
荒廃した街並みに立つ巨大なタワー。その頂上付近、階段の踊り場で二人は出会う。
「そっか……。まあ、これが上手くいけば、この世界ともおさらばできる。アンタともまた出会えるかもな」
「ああ。そうかもな」
ここがダン・カーディナレの過去……。そして奴は……見間違えようもない。我が宿敵であるアリエル・ドレッドノート。本当に会っていたんだな……
白髪と薄い金髪が混ざり合う短髪をオールバックにし、頬をから口元、顎にかけて髭を蓄え、昔とは真逆の黒衣に身を包む出で立ち。見ない間に随分と年を取ったようだ。
ダン・カーディナレも先程とは違い、真っ黒な髪と隈のない血色のよい面持ち。
何より目に付くのはその出で立ちで、警官のような制服を着用し、小脇には白衣を抱えているという、これまた現代とは正反対のイメージだった。
「次はどこ行くんだ? 元の世界にでも帰るのか?」
「いや、俺の役目はもう終わった。戻る必要もないだろう。だから、ここに宣言する。……俺の『想い』はお前へ継がれたと」
「またそれか……。なんか事あるごとに言うよなぁ、それ。一体何なんだ?」
「あらゆる事態を想定するのが俺の『使命』だ。どこで誰が見てるか分からんしな」
そう言いながらドレッドノートは辺りを見回す。
すると、偶然か……。一瞬、俺と視線が合ったような……そんな気がした。
「ふ~ん……ま、よく分かんねえけど頑張れよな!」
「フッ、俺の心配してる暇あったら、自分の世界の心配でもしてろ。……じゃあな」
その言葉を最後にドレッドノートは姿を消し、以降、現れることはなかった。
どうやら奴は最後まで俺のことを考え、動いていたようだ。救世主であるお前なら、目の前の世界を救うくらい、訳無いはずなのにな。
でも、お前は……見捨てた。
目の前にいる若者の未来を奪い、俺の過去と同じような状況を作り出して、ダンを……もう一人の俺を生み出した。それが最良と判断したのだろう。……この俺を止めるために。
もう過去の『記録』は充分だ。ドレッドノートの意志はダンへと継がれた。結局奴の思惑通り、俺はまんまと呼び寄せられ、それを目の当たりにさせられたのだ。
だから、もういい。あとは未来がどうなっているかを――覗くだけだ。
◆
「おーっす……ゲンさん、トクさん」
「おう、スーさん。相変わらず朝からシケタ面してんなぁ?」
「違ぇねえ! 違ぇねえ!」
ここは……酒場か?
「これぁ、生まれつきだ。もう染みついてとれやしねえ。きっと若い頃に苦労したからだろうなぁ……」
「また言ってるよコイツぁ……。おめえは若ぇ頃から、ここで飲んでただけだろうがぁ⁉」
「違ぇねえ! 違ぇねえ!」
これが俺の見たかった……未来……?
「アンタら二人も、相変わらずオレのこと信じてくれないねぇ~。もう六十年の付き合いだってのに」
「四十年だよ、四十年! あんな劇的な日のこと忘れてんじゃねえよ!」
「違ぇねえ! 違ぇねえ!」
四十年……?
「劇的……はて? 何かあったっけか?」
「おいおい、マジでボケてんじゃねえのか? 魔帝が消えた日だよ、消えた日!」
「違ぇねえ、違ぇねえ……」
俺が消えた日……
「そういえばそう……だったかな」
「おうよ。あれ以降、雪が降るどころか気温が下がったことだって一度たりともねえ。一体、どーこ行っちまったんだろうなぁ~」
「違ぇねえ、違ぇねえ……」
俺は……こんなところに……
「ハッ……案外、酒飲んで駄弁る楽しさに気付いて、隠居してるのかもな」
「お? 偶には真面なこと言うじゃねえか? それでいいんだよ、人生ってのはな! ハッハッハッ!」
「違ぇねえ! 違ぇねえ!」
だが……楽しそうだな……
「ああ。だから早く――お前もこっちこいよ?」
俺はオレ自身に見つめられたまま――『廻帰巡礼』の旅を終えた。
深い眠りへと差し込まれる重く低い声。
『起きろ、ダン・カーディナレ……』
寄り添う睡魔を押し退けるように、太もも辺りを小突かれる感触。
「あぁ……? 誰だよ……こちとら怪我人だぞ……」
妙な体勢で寝ていたせいなのか、ケガのせいなのか分からないが、随分と身体が固まっており、幾分か時間をかけて目を開いていく。
『怪我人? そうは見えないが?』
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『どれくらいぶりだ? 俺的には随分と待ちくたびれたような気がしているぞ……ダン・カーディナレ?』
「そうか? これでも最短で来たつもりだぜ……魔帝ちゃんよぉ?」
この時、オレには魔帝が少し微笑んだように見えた。装甲で見えないが、そう感じた。
『じゃあ、早速見させてもらおうか。価値ある未来ってやつを』
そう言うと魔帝はしゃがみ込み、指先を此方に向ける。
するとベファーナの時と同様、赤文字が宙に展開され、蛇の如く腕甲に絡みついていく。
「ああ。でも、あんまり覗き過ぎんなよ? こんなオレにもプライバシーっつーもんがあるからな」
『ほう……随分、余裕そうだな? 世界の命運がこれで決まるんだぞ? 怖くないのか?』
意外と心配性な魔帝に、オレは思わず笑みを零してしまう。
「……言ったろ? 四十年後の次元は確かに存在してるって。だから何の問題もねえさ。例え未来が気に入らなかったとして、もう一度世界をぶっ壊そうもんなら、オレがまたケツ引っ叩きに行ってやるよ」
自信に満ちたオレの台詞に、魔帝も堪らず声を出して笑う。
『……そうだったな。では、そうなった時は、また頼むとしよう』
魔帝は赤文字を指先に集中させ、オレの額を小突くと――宣言通り記憶を辿り始めた。
◆
俺はまずダン・カーディナレの過去を辿ることにした。あまり覗き見るのは憚られるが、ドレッドノートの遺志を継ぐ者なら何処かで出会ってるはず。それを知る権利くらいは俺にもあるだろう。
あらゆる『記録』をすり抜け、暗闇の底へ落ちていくと、目の前に漆黒の扉が立ち塞がる。
禍々しい黒紫色のオーラが溢れ出しており、奥からは人ならざる呻き声が木霊していた。
そんな扉を前にして俺は不謹慎にも笑ってしまった。オーラがあまりにも自分に似ていたからだ。
一頻り笑って満足した後、扉を開けて奥へと進む。
屍のように転がる命無き者を避け、最奥の集合体となっている存在の前へと立つ。
『退け……お前たちに用は無い』
修羅のオーラを纏い、一喝すると――集合体はばらけていき、椅子に座っていた一人の人物が現れる。
『ダン・カーディナレ……ではないな』
そこに居たのは恐らく前世の……本人の方の奴であった。
『悪いが通させてもらう。安心しろ。ほんの少しだけだ。すぐ終わる』
俺は再び『廻帰巡礼』を行使、本人の額に触れて更なる記憶を辿った。
◆
「あれ? もう行っちまうのかよ、ドレッドノートさん」
「おう。あとは弥生と昇、お前さんたち二人で充分だろう」
荒廃した街並みに立つ巨大なタワー。その頂上付近、階段の踊り場で二人は出会う。
「そっか……。まあ、これが上手くいけば、この世界ともおさらばできる。アンタともまた出会えるかもな」
「ああ。そうかもな」
ここがダン・カーディナレの過去……。そして奴は……見間違えようもない。我が宿敵であるアリエル・ドレッドノート。本当に会っていたんだな……
白髪と薄い金髪が混ざり合う短髪をオールバックにし、頬をから口元、顎にかけて髭を蓄え、昔とは真逆の黒衣に身を包む出で立ち。見ない間に随分と年を取ったようだ。
ダン・カーディナレも先程とは違い、真っ黒な髪と隈のない血色のよい面持ち。
何より目に付くのはその出で立ちで、警官のような制服を着用し、小脇には白衣を抱えているという、これまた現代とは正反対のイメージだった。
「次はどこ行くんだ? 元の世界にでも帰るのか?」
「いや、俺の役目はもう終わった。戻る必要もないだろう。だから、ここに宣言する。……俺の『想い』はお前へ継がれたと」
「またそれか……。なんか事あるごとに言うよなぁ、それ。一体何なんだ?」
「あらゆる事態を想定するのが俺の『使命』だ。どこで誰が見てるか分からんしな」
そう言いながらドレッドノートは辺りを見回す。
すると、偶然か……。一瞬、俺と視線が合ったような……そんな気がした。
「ふ~ん……ま、よく分かんねえけど頑張れよな!」
「フッ、俺の心配してる暇あったら、自分の世界の心配でもしてろ。……じゃあな」
その言葉を最後にドレッドノートは姿を消し、以降、現れることはなかった。
どうやら奴は最後まで俺のことを考え、動いていたようだ。救世主であるお前なら、目の前の世界を救うくらい、訳無いはずなのにな。
でも、お前は……見捨てた。
目の前にいる若者の未来を奪い、俺の過去と同じような状況を作り出して、ダンを……もう一人の俺を生み出した。それが最良と判断したのだろう。……この俺を止めるために。
もう過去の『記録』は充分だ。ドレッドノートの意志はダンへと継がれた。結局奴の思惑通り、俺はまんまと呼び寄せられ、それを目の当たりにさせられたのだ。
だから、もういい。あとは未来がどうなっているかを――覗くだけだ。
◆
「おーっす……ゲンさん、トクさん」
「おう、スーさん。相変わらず朝からシケタ面してんなぁ?」
「違ぇねえ! 違ぇねえ!」
ここは……酒場か?
「これぁ、生まれつきだ。もう染みついてとれやしねえ。きっと若い頃に苦労したからだろうなぁ……」
「また言ってるよコイツぁ……。おめえは若ぇ頃から、ここで飲んでただけだろうがぁ⁉」
「違ぇねえ! 違ぇねえ!」
これが俺の見たかった……未来……?
「アンタら二人も、相変わらずオレのこと信じてくれないねぇ~。もう六十年の付き合いだってのに」
「四十年だよ、四十年! あんな劇的な日のこと忘れてんじゃねえよ!」
「違ぇねえ! 違ぇねえ!」
四十年……?
「劇的……はて? 何かあったっけか?」
「おいおい、マジでボケてんじゃねえのか? 魔帝が消えた日だよ、消えた日!」
「違ぇねえ、違ぇねえ……」
俺が消えた日……
「そういえばそう……だったかな」
「おうよ。あれ以降、雪が降るどころか気温が下がったことだって一度たりともねえ。一体、どーこ行っちまったんだろうなぁ~」
「違ぇねえ、違ぇねえ……」
俺は……こんなところに……
「ハッ……案外、酒飲んで駄弁る楽しさに気付いて、隠居してるのかもな」
「お? 偶には真面なこと言うじゃねえか? それでいいんだよ、人生ってのはな! ハッハッハッ!」
「違ぇねえ! 違ぇねえ!」
だが……楽しそうだな……
「ああ。だから早く――お前もこっちこいよ?」
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