アパシー

桃山李

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過去

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僕は昔は普通に元気な男の子だった。

でも...

「もうお前なんか死ねばいいのに」


父と離婚母は僕に冷たくなって、殴って暴言を吐かれる日々を繰り返していた。

案外僕は脆かった。この生活が始まって3日目で壊れた。



「ごめんね、お母さん」


多分僕の目には光は消えていた。もう何もかも要らなかった。家族もおもちゃも愛も


そんな時あったのが海斗さんだった。
僕は海斗さんが好きだ。
でも本当は知っていたんだ。

この好きは恋人になりたいとかじゃなくて
親のような存在の海斗さんへ精一杯の愛の表現なんだって...知ってた

家族なんていらないと思ってた。僕の目に光を宿してくれた。暖かい人だ。



だから僕は思ったんだ。僕を愛してくれる人を大切にしなきゃって...でも、過去が僕を襲う。だけど、あいつと居る時は安心するんだ。

「遥人...お願いだから逢いに来てよ...」

あぁ、そうか僕好きだったんだ。


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