アパシー

壊

日常

「悠ううぅぅぅぅ！」

謎に叫んでるこいつは橘祐希。一応、小中一緒だ。彼女に振られ、暇なので僕に構ってくるらしい。うざい。そういえば、前もこんな感じに俺に付きまとう奴がいたな。

「うるさい」

どこいったんだよ。あぁ、調子狂う。

「ねえゆうううう、俺振られちゃったあ、好きだったのにな」

「どんまい、てかそれ25回目」

「俺そんなに言ってた？」

  
「言ってる。誰なの？付き合ってた人」

「んーとね、悠はどうせ知らないと思うけと、佐藤杏って子なの、ああああくそ可愛いのに」

「佐藤杏かあ、知らんな、てことは1年か」

「うん、後輩ちゃん」

「まあ、新しい出会いがあるっしょ」

「悠ちゃんも元気ないね。俺で良かったら聞くよ？♡」

「ちゃん呼びやめろ。きもい。引く。いや別に」

「まあまあ、お構いなく」

「僕が良くないんだけど」

遥人のせいでうるさいやつの対応に慣れちゃたよ。なあ、どこにいんだよ。なんで僕はこんなに遥人を探してるんだろう。