その聖女、追放するべからず
その聖女を、決して傷つけてはいけない
決して追放してはいけない
決して――
――殺してはいけなかった
無限の復讐譚、開幕
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決して――
――殺してはいけなかった
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おそらくとはついているけど魔王よりも強いらしい蘇った聖女に勝てそうな人達が数多くいるのに、最初に勇者達が驚異とされて殺されるのが理解出来ず物凄くもやっとしました・・・。
一騎当千の戦士が少なく見積もって百人程度で勝てずとも聖女を満身創痍に出来るのなら、魔王なんて人類の驚異でも何でもなかったのでは?と思わずにいられませんでした。
感想をありがとうございます
ご指摘の猛者たちは、その雇い主と一緒に魔王が健在の時は魔王側にいました、バレないようにして
新たな魔王や勇者になろうとするより魔王の寄生虫をやっていた方が安全に儲かるので、彼らはそうしていました
魔王軍の全てではなく、魔王の側近と本人、合わせて数人程度だったら五分の勝負になっていたと思います
裁定者もタイマンなら間違いなく魔王より強いですが、本人は自分の前に来るまで力を使おうとしない人間で、そんな調子で自他共に実力がわからないしそもそも意見したり逆らったり出来ない立場だから、人々は彼に魔王をどうこうしてくださいとは言いませんでした
魔王本人は確かに恐ろしく強いですが、その本質は個人の強さではなく、圧倒的な軍事力にあります
彼が一個人だけで国を滅ぼして回ろうとしていたら、パトロンもいない、なれない、孤立します
総合的に見て、軍持ちの時ほど驚異と思われなかったでしょう
勇者達が殺されたのは、民意に「魔王の軍勢潰せるなら魔王より驚異になるよね?」と決めつけられたからです
魔王と比べてだれが強い、実際どれほど強かった、個々の思考、人々はそんなこと関知せず、ただ殺した方が良さそうだとみんなが言っていたから殺した、みんなが言っていたからそういう裁定を出した、それだけです
・魔王の驚異は個人ではなく軍、国家として
・人類側の猛者のほとんどは寝返って貴族の私兵に
・勇者達は民意に殺された
作品のコンセプトは、思い込みから始まる集団心理による多数決は恐ろしい結果を産む、です
これで回答になっていれば幸いです
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