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第8話 部活2
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部活動が始まって、幾日か経ったある日。
「そーいや、部活は始まったのはいいけど……俺たち何もしてなくないか?」
部活は始まったものの、ただ集まって完全下校の時間になったら帰るという日が毎日続いてた。
「いやー、何をしよっかなーって考えてはいるんだけど、なかなか思いつかなくてねー」
「なんならパソコンでなんかすればいいじゃん。一応コンピュータ部なんだし……」
「僕パソコン苦手なんだよねー。君たちはパソコンできるのかい?」
じゃあ、なんでコンピュータ部にしたんだよ!……俺はそうツッコミをいれようと思ったが、今さらツッコミをいれたところで何も変わらない。
「それでは、もういっその事、部活名を変えたらどうでしょうか?」
美紀が真顔で提案した。
「そんな簡単に出来んのかよ…」
俺は今さら無理だろとか思いながら、笑みを浮かべたが、次の日の放課後。
「改名してもいいんだってさ!みんな何にするー?」
「……まじかよ」
「ヒマ部でいいんじゃなーい」
「莉々……さすがにヒマ部はダメだろ」
「でも、何もすることないじゃん」
「たしかに……」
困惑した。部長である悠人は賛成しないだろう。
「ヒマ部……うん、いいね!それでいこう!」
あっさりと賛成した。
「え、悠人……それでいいのか?」
「うん!美紀ちゃんもこれでいいよね!」
美紀はさすがに反対するだろう。常識人だからね!
「それでいいと思います」
この連中は常識というものがないのだろうか。どう考えたって学校が認めるわけないだろ。
翌日……
「学校側が認可してくれたよ!」
……そんな馬鹿な…
「先生に提出したら、もう勝手にやってろって言ってたよ!」
先生!適当すぎるでしょ!
「今日の部活は特に何もすることないから、適当にしといてね!」
もはや、部活として成り立っているのが奇跡である。
「僕、今からコンビニでお菓子とジュース買ってくるから、先に部室に行っていくよう伝えといてねー」
俺は、ただ呆然としたまま何も言うことができなかった。
とりあえず、現実世界に戻ったあと他の二人に部室に行くよう伝えた。
「そーいや、部活は始まったのはいいけど……俺たち何もしてなくないか?」
部活は始まったものの、ただ集まって完全下校の時間になったら帰るという日が毎日続いてた。
「いやー、何をしよっかなーって考えてはいるんだけど、なかなか思いつかなくてねー」
「なんならパソコンでなんかすればいいじゃん。一応コンピュータ部なんだし……」
「僕パソコン苦手なんだよねー。君たちはパソコンできるのかい?」
じゃあ、なんでコンピュータ部にしたんだよ!……俺はそうツッコミをいれようと思ったが、今さらツッコミをいれたところで何も変わらない。
「それでは、もういっその事、部活名を変えたらどうでしょうか?」
美紀が真顔で提案した。
「そんな簡単に出来んのかよ…」
俺は今さら無理だろとか思いながら、笑みを浮かべたが、次の日の放課後。
「改名してもいいんだってさ!みんな何にするー?」
「……まじかよ」
「ヒマ部でいいんじゃなーい」
「莉々……さすがにヒマ部はダメだろ」
「でも、何もすることないじゃん」
「たしかに……」
困惑した。部長である悠人は賛成しないだろう。
「ヒマ部……うん、いいね!それでいこう!」
あっさりと賛成した。
「え、悠人……それでいいのか?」
「うん!美紀ちゃんもこれでいいよね!」
美紀はさすがに反対するだろう。常識人だからね!
「それでいいと思います」
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もはや、部活として成り立っているのが奇跡である。
「僕、今からコンビニでお菓子とジュース買ってくるから、先に部室に行っていくよう伝えといてねー」
俺は、ただ呆然としたまま何も言うことができなかった。
とりあえず、現実世界に戻ったあと他の二人に部室に行くよう伝えた。
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