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高校生
第61話 六花を襲う?!
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年が明け、新しい年を迎えた。
リビングの窓から外を覗けば、雪がちらちらと降っている。
とはいえ、あまり雪は積もってはいない。今振り出したばかりなのだろう。
「おい雪降ってるぞ」
俺はリビングのこたつで座りながら年末年始恒例の番組を見ているであろう六花に雪が降っていることを伝えた。
「……」
だが、返事が返ってこない。
いつもなら子どものようにはしゃぎながら「え?!雪?!」とか言うんだが。
俺は気になったので振り返って様子を見た。
「寝てるのかよ…」
六花は気持ちよさそうに大の字で寝ていた。
「…こたつで寝るといけないんだけどなぁ」
よく母さんから注意受けてたんだよなぁ。
こたつで寝たら風邪をひくとか、腰を痛めるよとかさ。
でも、寝てしまうのは仕方ないよね!
だって、こたつに入ったらなぜか眠くなるし、眠くならない方がおかしいよ!
まぁ、こたつに対する俺の意見などはここまでにしておいて、六花を起こすことにした。
「おーい。起きろー」
「うーん…」
なかなか起きようとしない六花。
それもそのはず、ただ今の時刻は深夜1時である。
そりゃ、一度寝れば起きたくない気持ちも分かる。
でも、なんとかしてベッドに寝てもらわねば!
「おーい。おーきーろー」
「うまい…もっと食べたい…二ヒヒ」
こいつどんな夢をみているんだ?
…じゃなくて、全然起きねぇじゃんか!
ベッドに運ぶってのもきついしなぁ。
「って、今チャンスじゃないか?」
アニメとかでよくあるシチュエーションじゃないか?!
寝ている好きな女の子にあんなことやこんなことをしちゃうようなこと、よくアニメで見るぞ!
俺もやっちゃうか?今しかないチャンスかもしれないぞ?
俺はそっと手を六花の胸のところまで伸ばした。
あともう少しで胸に触れるところで、俺はあることに気づいた。
「でも…これ犯罪じゃね?」
アニメの世界では許されるようなシチュエーションでも現実の世界では許されない。
その例として今の俺がやろうとしていたことがそれだ。
仮に俺が六花が寝ている隙に胸を触ったとしよう。
そして、その最中に六花が起きて、
「何してんの?!この変態!警察呼んでやる!」
となると、俺は強制わいせつで逮捕される。
「……そんなの嫌だぁぁぁぁぁあああ!!!」
思わず大声を出してしまった。
でも、本当の黒歴史は作りたくないのですぐに煩悩は捨てました!
「うーん……うるさいな…」
「やっと起きたか…寝るんだったらベッドで寝ろ。それと、雪が降ってるぞ」
「え?!雪?!」
六花は起きたばかりとは思えない速さで窓まで駆け寄っていった。
とりあえず、六花が起きてよかった。
あのままでは本当にやばかった。
この日、俺は人の…というか男の煩悩の怖さを思い知りました。
「って、立ちながら寝るな!」
「うーん…」
立ちながら寝る奴なんて初めて見たよ!
リビングの窓から外を覗けば、雪がちらちらと降っている。
とはいえ、あまり雪は積もってはいない。今振り出したばかりなのだろう。
「おい雪降ってるぞ」
俺はリビングのこたつで座りながら年末年始恒例の番組を見ているであろう六花に雪が降っていることを伝えた。
「……」
だが、返事が返ってこない。
いつもなら子どものようにはしゃぎながら「え?!雪?!」とか言うんだが。
俺は気になったので振り返って様子を見た。
「寝てるのかよ…」
六花は気持ちよさそうに大の字で寝ていた。
「…こたつで寝るといけないんだけどなぁ」
よく母さんから注意受けてたんだよなぁ。
こたつで寝たら風邪をひくとか、腰を痛めるよとかさ。
でも、寝てしまうのは仕方ないよね!
だって、こたつに入ったらなぜか眠くなるし、眠くならない方がおかしいよ!
まぁ、こたつに対する俺の意見などはここまでにしておいて、六花を起こすことにした。
「おーい。起きろー」
「うーん…」
なかなか起きようとしない六花。
それもそのはず、ただ今の時刻は深夜1時である。
そりゃ、一度寝れば起きたくない気持ちも分かる。
でも、なんとかしてベッドに寝てもらわねば!
「おーい。おーきーろー」
「うまい…もっと食べたい…二ヒヒ」
こいつどんな夢をみているんだ?
…じゃなくて、全然起きねぇじゃんか!
ベッドに運ぶってのもきついしなぁ。
「って、今チャンスじゃないか?」
アニメとかでよくあるシチュエーションじゃないか?!
寝ている好きな女の子にあんなことやこんなことをしちゃうようなこと、よくアニメで見るぞ!
俺もやっちゃうか?今しかないチャンスかもしれないぞ?
俺はそっと手を六花の胸のところまで伸ばした。
あともう少しで胸に触れるところで、俺はあることに気づいた。
「でも…これ犯罪じゃね?」
アニメの世界では許されるようなシチュエーションでも現実の世界では許されない。
その例として今の俺がやろうとしていたことがそれだ。
仮に俺が六花が寝ている隙に胸を触ったとしよう。
そして、その最中に六花が起きて、
「何してんの?!この変態!警察呼んでやる!」
となると、俺は強制わいせつで逮捕される。
「……そんなの嫌だぁぁぁぁぁあああ!!!」
思わず大声を出してしまった。
でも、本当の黒歴史は作りたくないのですぐに煩悩は捨てました!
「うーん……うるさいな…」
「やっと起きたか…寝るんだったらベッドで寝ろ。それと、雪が降ってるぞ」
「え?!雪?!」
六花は起きたばかりとは思えない速さで窓まで駆け寄っていった。
とりあえず、六花が起きてよかった。
あのままでは本当にやばかった。
この日、俺は人の…というか男の煩悩の怖さを思い知りました。
「って、立ちながら寝るな!」
「うーん…」
立ちながら寝る奴なんて初めて見たよ!
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