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1杯の紅茶
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お気に入りありがとうございました!
おかげさまで10達成しました。今後ともよろしくお願いします。
時系列的にはレオに連れ出された少しあと、結婚式前くらい。500文字くらいずつ更新予定。
------------------------------
貴族の朝は1杯の茶から始まる。かつては母親のためにそれを入れて、自分が飲むことがなかったことを思い返し酷く落ち込む。何を思って彼らは私を使用人のように扱ったのか、多分妹のためだったんだろうけど逆効果だったよね。先王様が気がついてリリアをつけてくれるまで私は自分が使用人の娘だと思っていた。妹が私を見て悲しむ原因の何割かはそれだったろう。いつになったら彼らを忘れられるのだろうか?シトシトと降る雨が木々を濡らす。雨は好きだ。彼らの攻撃をすり抜けて私と真っ先に契約してくれた彼らが楽しそうだから。それに混ざりたくて外に出てびしょ濡れになって先輩シスターに叱られてぶーたれたのは良い思い出だ。もちろん風邪ひとつ引かなかった。というか私は物心ついたときから私は風邪をひいたことがない。
「奥様?」
紅茶をただ見つめていたら侍女を不安にさせてしまったけど、これも主人の特権よね。
少し冷めた紅茶をできるだけお淑やかに飲み干す。
幾人もの使用人を雇う財力をレオは手に入れていた。両親の領地経営が酷くなかったのも大きいだろう。そうやって雇ったものたちを従えているのは女主人である私の仕事だけどまだしばらくはリリアに甘える予定だ。
おかげさまで10達成しました。今後ともよろしくお願いします。
時系列的にはレオに連れ出された少しあと、結婚式前くらい。500文字くらいずつ更新予定。
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貴族の朝は1杯の茶から始まる。かつては母親のためにそれを入れて、自分が飲むことがなかったことを思い返し酷く落ち込む。何を思って彼らは私を使用人のように扱ったのか、多分妹のためだったんだろうけど逆効果だったよね。先王様が気がついてリリアをつけてくれるまで私は自分が使用人の娘だと思っていた。妹が私を見て悲しむ原因の何割かはそれだったろう。いつになったら彼らを忘れられるのだろうか?シトシトと降る雨が木々を濡らす。雨は好きだ。彼らの攻撃をすり抜けて私と真っ先に契約してくれた彼らが楽しそうだから。それに混ざりたくて外に出てびしょ濡れになって先輩シスターに叱られてぶーたれたのは良い思い出だ。もちろん風邪ひとつ引かなかった。というか私は物心ついたときから私は風邪をひいたことがない。
「奥様?」
紅茶をただ見つめていたら侍女を不安にさせてしまったけど、これも主人の特権よね。
少し冷めた紅茶をできるだけお淑やかに飲み干す。
幾人もの使用人を雇う財力をレオは手に入れていた。両親の領地経営が酷くなかったのも大きいだろう。そうやって雇ったものたちを従えているのは女主人である私の仕事だけどまだしばらくはリリアに甘える予定だ。
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