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『ヒール215』
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『ヒール215』
冒険者ギルドの受付嬢は、俺の活躍に感謝してくれた。
今頃は森の王3人、サリオス、ムジカ、ジェンティルは国の王都に送られ、そこでは厳しい尋問がされているらしい。
サリオスはきっと牢獄だろうから、二度と会わずに済むなら、この上なく嬉しい。
自分が悪いのだから、俺はざまあみろと思っておこう。
森の王も終わりだろうから、完全に過去の嫌な呪縛から開放された気分だ。
宿屋に帰った。
少しだけ部屋を開けていたから、宿屋の店主は心配していた。
俺の顔を見て安心する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから宿屋で過ごすこと、数日。
クエストはせずにいて、サリオスとは会わなくていいから、精神的に楽であった。
「そろそろサリオスは牢獄行きになったろうね。一生牢獄に居たらいい。エルフをバカにしていたムジカと魔道士もだ。エルフをバカにすると牢獄になるのを思い知れ」
「別にエルフとか関係ないでしょ」
「関係ある。エルフ族をBランク冒険者がバカにしたのだから、重い刑罰にして欲しいの」
「パピアナはエルフの代表みたい」
「別に代表じゃない」
部屋でまったりしていたところに扉を全く音がした。
「店主です。トレイルさん、冒険者ギルドからお呼びがかかりました。直ぐに来てとのことです」
「はい、ありがとう」
店主から伝言だった。
俺をお呼びしたらしい。
「トレイル、ギルドが来てて、初めて。何かしらの要件でしょ、きっとランクアップだよ。Cランクから上がる!」
「早く行きましょう!」
「そうだな、みんな着替えてくれ、ギルドに行こう」
「はい」
店主から伝言を受けて、俺達はギルドに向かった。
ギルドに行くと冒険者はいっせいに俺の方を見ている。
なんだよ、何か変な視線だな。
俺を見る目は、いつもと違う感じするし。
「トレイルを見てますぴょん」
「うん」
「トレイル、どうも来てくれてありがとう」
受付嬢が俺を呼んで頭を下げた。
「要件は?」
「はい、トレイル達、竜の守りに対して、国王から特別に招待がありました。サリオスの持つ王に対して不正や行いは、重罪に値する。それをすべて竜の守りが取り押さえていき、不正をあばいたのは素晴らしい功績だとしてます。王都に行って欲しいのです」
「王都ですか?」
いきなり王都に行けと言われた。
国王から褒められるのだから、いい事だな。
「トレイル、良かったね。褒められるんだよ、国王から。そこでランクアップもしてくれるかしら」
「さあな」
「ランクアップは国王から言われると思います。私もギルド受付嬢として誇らしいです。トレイルが国王に呼ばれるなんて!」
「俺も嬉しいです」
「それで、王都にはいつ出発したら?」
「今日にも出発しましょう。馬車で王都に行けますし」
「ただ、王都には……」
「どうしたローズ?」
ローズだけ、不安そうな顔をしているな。
なにか不満があるかな?
「もちろんトレイルが国王に呼ばれるのは光栄ですよ、しかし王都には現在は森の王もいます。サリオスがいます。出会う可能性もある」
「そうか、サリオスがどうなるかも、国王が決めるなら、一緒の場にいるかもね。嫌だね」
「ムカつくあのバカ」
「俺は会っても構わないよ、なぜならもうサリオスは以前みたいに怖くないんだ。俺の中でサリオスは別人かな」
以前のサリオスなら会いたくないけど、今のサリオスにはカリスマ性はなかった。
普通にいるBランク冒険者た感じだった。
「トレイルが成長して強くなりすぎた。サリオスがBランク冒険者に落ちた。その影響でトレイルは恐怖心が消えたのよ。怖くないのはそのため」
「そうでしょう。冒険者レベルは7131になったのですからぴょん」
シシリエンヌが俺のレベル7131を話すと付近にいた冒険者たちは、
「えええつ、トレイルのレベルは7131らしいぜ………」
「とんでもねえ、あのサリオスを倒したらしいぜ…………ヤバイよ」
俺のことを驚いていた。
レベル7131てのが聞こえたようで、オドオドしている。
最初に俺に変な視線をしていたのは、これか。
俺の噂を聞いていたのだろう、サリオスを倒したのをな。
すると受付嬢も、
「ええええっ、レベル7131ですって聞こえました。私の聞き違いですか?」
「耳は確かです。トレイルのレベルは7131です」
「そ、そ、そんなレベルあり得ません。レベル7131て異常です」
「じゃあトレイルのランクはAランクは超えているの」
「超えます。楽に超えてます。もう異常なレベルです」
受付嬢が話すと付近の冒険者も、
「ななななななななな、なんて奴だよ、帰ろうぜ………」
「トレイルだけは近寄るな…………」
冒険者はゆっくりとギルドから去っていく。
大勢いたギルドは、少なくなってしまった。
俺は何もしないけどな。
「とにかく国王から呼ばれたのだし、さっそく馬車に乗りましょう」
「王都か、初めてだ」
冒険者ギルドの受付嬢は、俺の活躍に感謝してくれた。
今頃は森の王3人、サリオス、ムジカ、ジェンティルは国の王都に送られ、そこでは厳しい尋問がされているらしい。
サリオスはきっと牢獄だろうから、二度と会わずに済むなら、この上なく嬉しい。
自分が悪いのだから、俺はざまあみろと思っておこう。
森の王も終わりだろうから、完全に過去の嫌な呪縛から開放された気分だ。
宿屋に帰った。
少しだけ部屋を開けていたから、宿屋の店主は心配していた。
俺の顔を見て安心する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから宿屋で過ごすこと、数日。
クエストはせずにいて、サリオスとは会わなくていいから、精神的に楽であった。
「そろそろサリオスは牢獄行きになったろうね。一生牢獄に居たらいい。エルフをバカにしていたムジカと魔道士もだ。エルフをバカにすると牢獄になるのを思い知れ」
「別にエルフとか関係ないでしょ」
「関係ある。エルフ族をBランク冒険者がバカにしたのだから、重い刑罰にして欲しいの」
「パピアナはエルフの代表みたい」
「別に代表じゃない」
部屋でまったりしていたところに扉を全く音がした。
「店主です。トレイルさん、冒険者ギルドからお呼びがかかりました。直ぐに来てとのことです」
「はい、ありがとう」
店主から伝言だった。
俺をお呼びしたらしい。
「トレイル、ギルドが来てて、初めて。何かしらの要件でしょ、きっとランクアップだよ。Cランクから上がる!」
「早く行きましょう!」
「そうだな、みんな着替えてくれ、ギルドに行こう」
「はい」
店主から伝言を受けて、俺達はギルドに向かった。
ギルドに行くと冒険者はいっせいに俺の方を見ている。
なんだよ、何か変な視線だな。
俺を見る目は、いつもと違う感じするし。
「トレイルを見てますぴょん」
「うん」
「トレイル、どうも来てくれてありがとう」
受付嬢が俺を呼んで頭を下げた。
「要件は?」
「はい、トレイル達、竜の守りに対して、国王から特別に招待がありました。サリオスの持つ王に対して不正や行いは、重罪に値する。それをすべて竜の守りが取り押さえていき、不正をあばいたのは素晴らしい功績だとしてます。王都に行って欲しいのです」
「王都ですか?」
いきなり王都に行けと言われた。
国王から褒められるのだから、いい事だな。
「トレイル、良かったね。褒められるんだよ、国王から。そこでランクアップもしてくれるかしら」
「さあな」
「ランクアップは国王から言われると思います。私もギルド受付嬢として誇らしいです。トレイルが国王に呼ばれるなんて!」
「俺も嬉しいです」
「それで、王都にはいつ出発したら?」
「今日にも出発しましょう。馬車で王都に行けますし」
「ただ、王都には……」
「どうしたローズ?」
ローズだけ、不安そうな顔をしているな。
なにか不満があるかな?
「もちろんトレイルが国王に呼ばれるのは光栄ですよ、しかし王都には現在は森の王もいます。サリオスがいます。出会う可能性もある」
「そうか、サリオスがどうなるかも、国王が決めるなら、一緒の場にいるかもね。嫌だね」
「ムカつくあのバカ」
「俺は会っても構わないよ、なぜならもうサリオスは以前みたいに怖くないんだ。俺の中でサリオスは別人かな」
以前のサリオスなら会いたくないけど、今のサリオスにはカリスマ性はなかった。
普通にいるBランク冒険者た感じだった。
「トレイルが成長して強くなりすぎた。サリオスがBランク冒険者に落ちた。その影響でトレイルは恐怖心が消えたのよ。怖くないのはそのため」
「そうでしょう。冒険者レベルは7131になったのですからぴょん」
シシリエンヌが俺のレベル7131を話すと付近にいた冒険者たちは、
「えええつ、トレイルのレベルは7131らしいぜ………」
「とんでもねえ、あのサリオスを倒したらしいぜ…………ヤバイよ」
俺のことを驚いていた。
レベル7131てのが聞こえたようで、オドオドしている。
最初に俺に変な視線をしていたのは、これか。
俺の噂を聞いていたのだろう、サリオスを倒したのをな。
すると受付嬢も、
「ええええっ、レベル7131ですって聞こえました。私の聞き違いですか?」
「耳は確かです。トレイルのレベルは7131です」
「そ、そ、そんなレベルあり得ません。レベル7131て異常です」
「じゃあトレイルのランクはAランクは超えているの」
「超えます。楽に超えてます。もう異常なレベルです」
受付嬢が話すと付近の冒険者も、
「ななななななななな、なんて奴だよ、帰ろうぜ………」
「トレイルだけは近寄るな…………」
冒険者はゆっくりとギルドから去っていく。
大勢いたギルドは、少なくなってしまった。
俺は何もしないけどな。
「とにかく国王から呼ばれたのだし、さっそく馬車に乗りましょう」
「王都か、初めてだ」
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