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『ヒール186』
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『ヒール186』
俺はジェンティルに答えた。
嘘は言ってないけど、納得してない顔をしている。
怖いですよジェンティル、その顔は。
元仲間の雑用係に対してする顔ですか。
「トレイルは知らないようね。それじゃあ竜神様に聞きます。ゲオルギウスのヒールが、私の加護を回復させたという詳しい説明をしなさい。しないならトレイルを拷問してでも聞き出す」
「ええええっ!」
「トレイルに拷問!!」
「トレイルヤバいぴょん!」
「ジェンティル、拷問とか言うなよ」
マジで拷問しそう。
そしたら死んだ方が増しだ。
竜神様にメガフレアされて焼け死にたい気分。
「ふふふふふふ、わからないなら教えてあげます。ゲオルギウスのヒールは精霊神の加護を回復させた。それは元の状態に戻す魔法なのよ。サリオスな減った体力や傷を治したわね、その際に加護も元の状態にしたの」
「はあ? 意味がわからないな。加護まで元の状態にしてなくしてしまうヒール魔法なんて聞いたことない。適当なこと言うな」
「ジェンティル、信じてくれないのかしら。私は本当のことを言ったまでよ」
「信じられませんね。トレイルの回復魔法で加護まで回復させてしまい、なくなってしまうなんて、誰が信じるかしら」
なんと俺の魔王竜ヒール魔法がジェンティルの加護をなくしてしまったと竜神様は言った。
確かに魔王竜ヒールは完全に体力も傷も回復させる。
しかしそれが元の状態に戻すとは考えてなかった。
そしたら完全に俺のせいだな。
「そうなのかトレイル?」
「ええええっ、初めて知った俺も」
「本当だろうな。実は知っててやったのなら、確信犯だな。生かしておけぬぜ?」
「嘘は言わない。竜神様から言われて知った」
サリオスとムジカからも追求される。
勘弁してくれと言いたい。
ヒールしてくれと言うからヒールした。
それで攻められても困る。
俺は無実と訴えたい。
「トレイルのヒールが関係していたとは。信じられないな、竜神様の説明ではオレは信じない。信じない」
「そう、勇者は信じないのね。それなら本人から説明してもらいますか?」
「本人? 何のことかな?」
「精霊神の本人。本人が説明したら勇者も納得するでしょ」
「ねぇ、トレイル、精霊神を呼ぶのかな?」
「見えるのかしら」
「名前は聞いたことあるけど、さすがに見たのはない」
「俺も聞いたことあるくらいだよ」
本人て?
まさか精霊神てここにいるの?
俺には見えないけどな。
サリオスやジェンティルには見えるのかな。
「あはははははははは、笑える、いくら竜神様でも、ここに精霊神がいるわけねえし!」
「こんにちはサリオス。呼びましたか?」
「えっ、誰?」
「忘れては困ります。精霊神です」
「ええええええええ、精霊神!!!!!」
「精霊神だ、精霊神がいた!」
「どうしてここにいるのだ。サリオスとムジカと私に加護しているはず、あっ、まさか、加護がなくなると姿が現れるとか?」
「ジェンティルさん、当たり!!! さっきから私はいましたよ。ただ皆さん気づいていなかっただけで、竜神様だけ気づいていたみたい」
「ええええ、あれが精霊神!」
「トレイル、精霊神がいます!」
「初めて俺も見た!」
なんと竜神様の言った通り、精霊神はいた。
いたというが、気づいていなかった。
竜神様は見えていたみたいだ。
姿は竜神様みたいに、かわいい姿。
美少女風な姿をしている。
精霊神だと言われないとわからないよな。
普通に町にいる美少女と思ってしまう。
ローズやミヤマも初めて見たらしく、びっくりしている。
精霊神がいるとなると、やはり俺が回復させてしまったとなるのかな。
「もっと早く気づけ!」
「精霊神。どうしてオレが見えるんだ。まさか加護をなくしたのかよ!」
「加護をなくしたのかていう言い方は適切ではない。私はあなたがたの約束を守ってましたから。変な言いがかりはよしてください」
「じゃあなぜ見えるのだ」
「私はびっくり。いきなり加護していて元の姿になっちゃったから。私は今までサリオスとムジカとジェンティルと契約した。加護すると契約していたから、姿は精霊神の姿からサリオス達の中に入っていたのだ」
「トレイルのヒールから元の精霊神の姿になった。全く気づかなかったぞ」
「それはサリオスが戦いに夢中になっていたからだろうな。私はこの通り精霊神の姿になった。竜神様だけは私が精霊神の姿になったのに気づいていたのよ」
精霊神はサリオス達に加護していて、その時は見えないらしい。
そして加護がなくなると、また精霊神の今の姿になるのだとか。
完全に俺のせいじゃないか。
サリオスとムジカとジェンティルの冷たい視線を感じる俺。
「サリオス、悪気があって精霊神に戻したわけじゃないからな。それだけは言っておくよ」
「悪気があってもなくても同じだ。トレイルは加護をなくした。それは変わらない」
「そうだぜトレイル!」
やっぱり恨んでいたな。
弁解しても仕方ないか。
ゲオルギウスのせいにしたくはないので。
ゲオルギウスは俺を加護してくれているわけで、助けられている。
これからも助けてもらえるとなれば、ゲオルギウスに恨みはないよ。
俺はジェンティルに答えた。
嘘は言ってないけど、納得してない顔をしている。
怖いですよジェンティル、その顔は。
元仲間の雑用係に対してする顔ですか。
「トレイルは知らないようね。それじゃあ竜神様に聞きます。ゲオルギウスのヒールが、私の加護を回復させたという詳しい説明をしなさい。しないならトレイルを拷問してでも聞き出す」
「ええええっ!」
「トレイルに拷問!!」
「トレイルヤバいぴょん!」
「ジェンティル、拷問とか言うなよ」
マジで拷問しそう。
そしたら死んだ方が増しだ。
竜神様にメガフレアされて焼け死にたい気分。
「ふふふふふふ、わからないなら教えてあげます。ゲオルギウスのヒールは精霊神の加護を回復させた。それは元の状態に戻す魔法なのよ。サリオスな減った体力や傷を治したわね、その際に加護も元の状態にしたの」
「はあ? 意味がわからないな。加護まで元の状態にしてなくしてしまうヒール魔法なんて聞いたことない。適当なこと言うな」
「ジェンティル、信じてくれないのかしら。私は本当のことを言ったまでよ」
「信じられませんね。トレイルの回復魔法で加護まで回復させてしまい、なくなってしまうなんて、誰が信じるかしら」
なんと俺の魔王竜ヒール魔法がジェンティルの加護をなくしてしまったと竜神様は言った。
確かに魔王竜ヒールは完全に体力も傷も回復させる。
しかしそれが元の状態に戻すとは考えてなかった。
そしたら完全に俺のせいだな。
「そうなのかトレイル?」
「ええええっ、初めて知った俺も」
「本当だろうな。実は知っててやったのなら、確信犯だな。生かしておけぬぜ?」
「嘘は言わない。竜神様から言われて知った」
サリオスとムジカからも追求される。
勘弁してくれと言いたい。
ヒールしてくれと言うからヒールした。
それで攻められても困る。
俺は無実と訴えたい。
「トレイルのヒールが関係していたとは。信じられないな、竜神様の説明ではオレは信じない。信じない」
「そう、勇者は信じないのね。それなら本人から説明してもらいますか?」
「本人? 何のことかな?」
「精霊神の本人。本人が説明したら勇者も納得するでしょ」
「ねぇ、トレイル、精霊神を呼ぶのかな?」
「見えるのかしら」
「名前は聞いたことあるけど、さすがに見たのはない」
「俺も聞いたことあるくらいだよ」
本人て?
まさか精霊神てここにいるの?
俺には見えないけどな。
サリオスやジェンティルには見えるのかな。
「あはははははははは、笑える、いくら竜神様でも、ここに精霊神がいるわけねえし!」
「こんにちはサリオス。呼びましたか?」
「えっ、誰?」
「忘れては困ります。精霊神です」
「ええええええええ、精霊神!!!!!」
「精霊神だ、精霊神がいた!」
「どうしてここにいるのだ。サリオスとムジカと私に加護しているはず、あっ、まさか、加護がなくなると姿が現れるとか?」
「ジェンティルさん、当たり!!! さっきから私はいましたよ。ただ皆さん気づいていなかっただけで、竜神様だけ気づいていたみたい」
「ええええ、あれが精霊神!」
「トレイル、精霊神がいます!」
「初めて俺も見た!」
なんと竜神様の言った通り、精霊神はいた。
いたというが、気づいていなかった。
竜神様は見えていたみたいだ。
姿は竜神様みたいに、かわいい姿。
美少女風な姿をしている。
精霊神だと言われないとわからないよな。
普通に町にいる美少女と思ってしまう。
ローズやミヤマも初めて見たらしく、びっくりしている。
精霊神がいるとなると、やはり俺が回復させてしまったとなるのかな。
「もっと早く気づけ!」
「精霊神。どうしてオレが見えるんだ。まさか加護をなくしたのかよ!」
「加護をなくしたのかていう言い方は適切ではない。私はあなたがたの約束を守ってましたから。変な言いがかりはよしてください」
「じゃあなぜ見えるのだ」
「私はびっくり。いきなり加護していて元の姿になっちゃったから。私は今までサリオスとムジカとジェンティルと契約した。加護すると契約していたから、姿は精霊神の姿からサリオス達の中に入っていたのだ」
「トレイルのヒールから元の精霊神の姿になった。全く気づかなかったぞ」
「それはサリオスが戦いに夢中になっていたからだろうな。私はこの通り精霊神の姿になった。竜神様だけは私が精霊神の姿になったのに気づいていたのよ」
精霊神はサリオス達に加護していて、その時は見えないらしい。
そして加護がなくなると、また精霊神の今の姿になるのだとか。
完全に俺のせいじゃないか。
サリオスとムジカとジェンティルの冷たい視線を感じる俺。
「サリオス、悪気があって精霊神に戻したわけじゃないからな。それだけは言っておくよ」
「悪気があってもなくても同じだ。トレイルは加護をなくした。それは変わらない」
「そうだぜトレイル!」
やっぱり恨んでいたな。
弁解しても仕方ないか。
ゲオルギウスのせいにしたくはないので。
ゲオルギウスは俺を加護してくれているわけで、助けられている。
これからも助けてもらえるとなれば、ゲオルギウスに恨みはないよ。
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