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『ヒール173』
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『ヒール173』
俺には竜神様が話している風に聞こえた。
このまま終わる竜神様じゃないぞ。
ジェンティルの魔法を受けても生きてるんだ!
「生きてる?」
「そうよ、生きてますよ」
「なぜだ、なぜだ、なぜだ、氷の月は無敵の魔法。神殿では偶然に生き残っただけだと思った」
「偶然ではなくてよ、ジェンティル。こちらからも攻撃しますよ、メガフレアで!!!!」
「うううっ」
ジェンティルは驚きだったのだろう。
竜神様が反撃してきたことに。
きっと最初の一撃で終わりにしたつもりだった。
それが逆に竜神様が反撃に転じた。
凄い魔力だ!
俺にもわかる程の魔力が伝わるよ。
なんだ、この魔力は。
神殿で経験した魔力よりも大きいな。
あれは本気ではなくて、軽い感じだったのだ。
「うああああああああああ」
ジェンティルの悲痛な叫び声。
初めて聞いた声。
あのジェンティルが苦しめもがいている姿。
メガフレアの炎が氷の月の魔法を打ち破ったのだ。
辺りに氷の一面だったのに、あっという間に解けてしまった。
信じられないが、解けていった。
氷ったかと思った騎士団の兵士も解けて回復していた。
「おおおお、どうなっているんだ!!!!!」
「氷の次は火の魔法だ。助かったぞ!」
良かったな兵士さん達。
もうダメかと思っていたのに、竜神様の火の効果で、生き返ったらしい。
町は氷が一気に解けていった。
ジェンティルは倒れてしまうし、サリオスとムジカも火の影響で、熱くて立てないようだ。
凄い魔法だな。
サリオスらが勝てないのもわかる。
まるで火の地獄だな。
「ああああ、信じられない、勇者パーティーが負けたぞ!!!」
「勇者パーティーが負けるなんて、逃げろ!」
騎士団達は危ないから、竜神様から遠くに行った。
遠くに行った方が安全だな。
俺達も危ないか。
「あははははは。わざわざ町にやって来て、このざまですか勇者さん?」
「うつうう」
「うううっ、悔しいが竜神様には勝てないのか」
「サリオス、やっぱり来たのは失敗だよ」
ムジカがサリオスを責める。
サリオスのワガママだったらしいな。
「うるさいムジカ」
「お前が無理に竜神様を追いかけるのをしなければ、こんなことにはならなかったんだよ」
「うるさい、オレは絶対に竜神の剣を手にする。オレの剣だ。誰にも渡さん」
「まだ言ってるの、バカ」
ジェンティルもサリオスを責めていた。
完全にパーティーは崩壊している風だよな。
パーティーを解散しても俺は構わないけどな。
むしろ嬉しいくらいだ。
「トレイル、森の王が負けた?」
「ああ、負けだよ。でも俺は悔しいとも思わないよ」
「そうよ、ざまあみろよ、サリオス!」
「パピアナは特別にサリオス達が嫌いだからな」
「嫌いなのは否定しないです」
「負けたぴょん」
「トレイル、私達も竜神様と戦うなら、森の王以上に強くないと、戦えないわ」
「確かにミヤマの言うとおりだな。この竜神様と戦えるのは厳しいよな」
ミヤマから言われて実感した。
森の王よりも能力的に上にならないと戦えるわけないよな。
みんなを犠牲者にしたくないし。
「早く逃げないと炎が来るぴょん!!!!」
「逃げましょう!」
シシリエンヌが慌てているのはメガフレアが迫って来たからで、熱波が感じられた。
ここはサリオス達より遠くにあるが、それでも熱いな。
ヤバいから避難するしかないか。
俺はみんなを守りたいのもあり、竜神様から遠くに行くと決めた。
そのときにサリオスと目が合った。
なんだよその目。
まだ俺を雑用係にしたいのか?
もうよせよ、俺には関わるなよ。
俺はサリオスと会いたくないんだから。
「トレイル、逃げるな。こっちに来いよ」
「なぜ?」
サリオスの意味不明な言葉だった。
こっちに来いとは?
まるで意味不明だよな。
狂っているな。
「トレイル、無視しよう。サリオスは無視です」
「そうだな」
「だってトレイルが助けてとしたのを無視して殺そうとした奴らよ。今度はこっちが見殺しにしてやりましょう」
「そうですぴょん!」
ローズから俺との過去との比較する話があった。
俺を捨てておいて、今さらこっちに来いはないよな。
「サリオス、俺は逃げるよ。お前は自分で生き延びろ」
「逃げるな、オレが負けたらどうなるよ?」
「知らないな。死ぬだけだろ」
サリオスが死んでも寂しくなんかないからな。
「サリオス、死ぬ!!!」
「そうだよバカサリオス、バカサリオス!」
「エルフは黙れ、うるさい。トレイルにだけ言っている」
「何! うるさい! バカっ」
パピアナには興味ないようだ。
俺にだけ興味あるのか?
負けたらどうなるよとは?
関係ない話だろ。
「トレイル、サリオス達が負けて死んだら、竜神様の勝ちよね。竜神様が勝ちなら、また再び町を破壊しだすてことよ。城もぶっ壊すし」
「そうか、また暴れるわけか。それは困ったな。竜神様には静かにさせるために来たのを忘れてしまった」
あまりの強さに俺はここに来た理由を忘れていた。
竜神様を静かにさせるのが目的であった。
途中でサリオスが横やりを入れてきたから、話が複雑になったのだ。
サリオスが来たから竜神様は破壊を止めていたのは事実だ。
現に騎士団兵士はサリオスを応援していたからな。
じゃあなぜ俺を止めたのか?
「トレイルよ、竜神様がいる間は町は終わるぜ。トレイルは回復術士だったよな。そうだよな。そうだよな、なら話が簡単だろ。オレらに回復魔法を使えよな」
俺には竜神様が話している風に聞こえた。
このまま終わる竜神様じゃないぞ。
ジェンティルの魔法を受けても生きてるんだ!
「生きてる?」
「そうよ、生きてますよ」
「なぜだ、なぜだ、なぜだ、氷の月は無敵の魔法。神殿では偶然に生き残っただけだと思った」
「偶然ではなくてよ、ジェンティル。こちらからも攻撃しますよ、メガフレアで!!!!」
「うううっ」
ジェンティルは驚きだったのだろう。
竜神様が反撃してきたことに。
きっと最初の一撃で終わりにしたつもりだった。
それが逆に竜神様が反撃に転じた。
凄い魔力だ!
俺にもわかる程の魔力が伝わるよ。
なんだ、この魔力は。
神殿で経験した魔力よりも大きいな。
あれは本気ではなくて、軽い感じだったのだ。
「うああああああああああ」
ジェンティルの悲痛な叫び声。
初めて聞いた声。
あのジェンティルが苦しめもがいている姿。
メガフレアの炎が氷の月の魔法を打ち破ったのだ。
辺りに氷の一面だったのに、あっという間に解けてしまった。
信じられないが、解けていった。
氷ったかと思った騎士団の兵士も解けて回復していた。
「おおおお、どうなっているんだ!!!!!」
「氷の次は火の魔法だ。助かったぞ!」
良かったな兵士さん達。
もうダメかと思っていたのに、竜神様の火の効果で、生き返ったらしい。
町は氷が一気に解けていった。
ジェンティルは倒れてしまうし、サリオスとムジカも火の影響で、熱くて立てないようだ。
凄い魔法だな。
サリオスらが勝てないのもわかる。
まるで火の地獄だな。
「ああああ、信じられない、勇者パーティーが負けたぞ!!!」
「勇者パーティーが負けるなんて、逃げろ!」
騎士団達は危ないから、竜神様から遠くに行った。
遠くに行った方が安全だな。
俺達も危ないか。
「あははははは。わざわざ町にやって来て、このざまですか勇者さん?」
「うつうう」
「うううっ、悔しいが竜神様には勝てないのか」
「サリオス、やっぱり来たのは失敗だよ」
ムジカがサリオスを責める。
サリオスのワガママだったらしいな。
「うるさいムジカ」
「お前が無理に竜神様を追いかけるのをしなければ、こんなことにはならなかったんだよ」
「うるさい、オレは絶対に竜神の剣を手にする。オレの剣だ。誰にも渡さん」
「まだ言ってるの、バカ」
ジェンティルもサリオスを責めていた。
完全にパーティーは崩壊している風だよな。
パーティーを解散しても俺は構わないけどな。
むしろ嬉しいくらいだ。
「トレイル、森の王が負けた?」
「ああ、負けだよ。でも俺は悔しいとも思わないよ」
「そうよ、ざまあみろよ、サリオス!」
「パピアナは特別にサリオス達が嫌いだからな」
「嫌いなのは否定しないです」
「負けたぴょん」
「トレイル、私達も竜神様と戦うなら、森の王以上に強くないと、戦えないわ」
「確かにミヤマの言うとおりだな。この竜神様と戦えるのは厳しいよな」
ミヤマから言われて実感した。
森の王よりも能力的に上にならないと戦えるわけないよな。
みんなを犠牲者にしたくないし。
「早く逃げないと炎が来るぴょん!!!!」
「逃げましょう!」
シシリエンヌが慌てているのはメガフレアが迫って来たからで、熱波が感じられた。
ここはサリオス達より遠くにあるが、それでも熱いな。
ヤバいから避難するしかないか。
俺はみんなを守りたいのもあり、竜神様から遠くに行くと決めた。
そのときにサリオスと目が合った。
なんだよその目。
まだ俺を雑用係にしたいのか?
もうよせよ、俺には関わるなよ。
俺はサリオスと会いたくないんだから。
「トレイル、逃げるな。こっちに来いよ」
「なぜ?」
サリオスの意味不明な言葉だった。
こっちに来いとは?
まるで意味不明だよな。
狂っているな。
「トレイル、無視しよう。サリオスは無視です」
「そうだな」
「だってトレイルが助けてとしたのを無視して殺そうとした奴らよ。今度はこっちが見殺しにしてやりましょう」
「そうですぴょん!」
ローズから俺との過去との比較する話があった。
俺を捨てておいて、今さらこっちに来いはないよな。
「サリオス、俺は逃げるよ。お前は自分で生き延びろ」
「逃げるな、オレが負けたらどうなるよ?」
「知らないな。死ぬだけだろ」
サリオスが死んでも寂しくなんかないからな。
「サリオス、死ぬ!!!」
「そうだよバカサリオス、バカサリオス!」
「エルフは黙れ、うるさい。トレイルにだけ言っている」
「何! うるさい! バカっ」
パピアナには興味ないようだ。
俺にだけ興味あるのか?
負けたらどうなるよとは?
関係ない話だろ。
「トレイル、サリオス達が負けて死んだら、竜神様の勝ちよね。竜神様が勝ちなら、また再び町を破壊しだすてことよ。城もぶっ壊すし」
「そうか、また暴れるわけか。それは困ったな。竜神様には静かにさせるために来たのを忘れてしまった」
あまりの強さに俺はここに来た理由を忘れていた。
竜神様を静かにさせるのが目的であった。
途中でサリオスが横やりを入れてきたから、話が複雑になったのだ。
サリオスが来たから竜神様は破壊を止めていたのは事実だ。
現に騎士団兵士はサリオスを応援していたからな。
じゃあなぜ俺を止めたのか?
「トレイルよ、竜神様がいる間は町は終わるぜ。トレイルは回復術士だったよな。そうだよな。そうだよな、なら話が簡単だろ。オレらに回復魔法を使えよな」
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