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『ヒール103』
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『ヒール103』
「ミュートエアーに引き渡したし、依頼は完了。バッチリ」
宿屋に帰り、ゆったりとした。
「パピアナは頑張ったものな。俺は上から見ていて、ドキドキしたさ」
「リザードマンに負けるパピアナ様じゃない。負けるわけないでしょ」
「そうかな、ギリギリの戦いでしたよ、近くで見ていて」
「俺もローズと同じ」
「余裕だ勝てたよ、よく私を見ていてよね!」
「リザードマンは強かったと思う。みんなも良く戦ったな。魔物にも勝ったのはパーティーの成長の証だ。俺は少し馬車でも休んだからリフレインの苦しい状態は良くってきた。ヒール出来ると思う。みんなはまだ体力が回復してないだろ」
闘技場の戦いを終えてから、傷もあると思う。
「うん、馬車での移動で宿泊もしたけどヒールして欲しいお願いします、カボチャが斧を持っていて生傷あるもん」
「斧の傷は治さないとな」
「ゾンビに包帯でグルグルにされて噛みつかれた跡がある」
「歯型があるな」
「ミヤマもゾンビになったりしないよね」
「するわけないだろ」
「わからない、ヒールしておいてトレイル。ゾンビになったら私も噛まれる」
「じゃあ噛んでやるローズ」
「やめて~~」
ミヤマは噛みつくとローズは嫌がったが、本当にゾンビになったらマズいからミヤマにもヒールは絶対にしておこう。
「魔王竜ヒール」
「ああ~、なんだか傷も癒やされていくわ」
「疲れも取れたぴょん」
「トレイルのヒールなら金が取れる」
「うん、冒険者じゃなくても老人とかにも喜ばれるかもな。ドワーフはダンジョンで採掘することもあるから、肩こりとか多いって聞く。喜ぶぞ」
「俺のヒールは肩こりにも効くか。いい話を聞いたな」
ミヤマだけでなくみんなにヒールをすると、疲れと傷の回復が伝えられる。
思った通り、傷はあったらしい。
あれだけの戦いをしたら生傷は耐えないよな。
ミュートエアーに商人を引き渡したことで領主と騎士団幹部、商人による不正な行為を取り締まれた。
またパーティーの評判も上がるのに、ひとやくかってくれたわけだ。
それとサリオスが野草に深く関わっていたのも明らかになるのだろうか。
そこまではわからないな。
騎士団はサリオスを信頼しているだろうし、深く追求しないとも考えられるな。
傷が癒えて笑顔になったので、俺も癒やされる。
ヒールをすると相手が癒やされると自分も癒やされているのに気づいた。
ゆったりした時間が過ぎて来た頃、ミヤマから、
「お風呂に入ろうかな。ゾンビに触られたから、さっぱりしたいし。ローズやシシリエンヌもどう?」
「入る!」
「入るぴょん」
「私も入る」
パピアナもお風呂に入るのを賛成し、シシリエンヌは直ぐに風呂場に向かった。
ローズとミヤマも服を脱ぎつつ風呂場の方へ。
俺だけ残してみんな風呂の時間となったら、風呂場からは空騒ぎする声が聞こえる。
「冷たいじゃない!」
「水を掛けた、間違えたぴょん!」
「お湯を掛けてよ!」
「悪かったぴょん」
なんとなくシシリエンヌが間違えて水をパピアナに掛けたらしい感じ。
和やかでいい風呂の湯なんだろう。
そしてお風呂時間を終えた。
「ああ~いい湯だった。ゾンビに触られたから汚いのを落としたわ」
「ゾンビに感染しないように、私がミヤマの体をよ~く洗った」
ミヤマとローズが出てくるとタオルを巻いていた。
「ありがとうローズ」
「洗って落ちるのかぴょん」
「わからない」
「逆にみんなに感染するのもあり得るよな」
パピアナとシシリエンヌも後から同じくタオル巻き姿だ。
髪の毛はまだ濡れていて、兎耳も濡れていた。
「私をゾンビ扱いするな」
「わかっている。ミヤマはゾンビじゃないから安心しな」
「もう~みんなしてゾンビで見るんだから」
宿屋の部屋はゾンビの話であった、そのときに扉が音を立てた。
「トレイル入ってもいいかしら」
女の声だった。
「どうぞ入ってください」
「どうも、夜分遅く、な、な、な、な、な、な、何これは」
「あっ、ミュートエアー、これは違うんだ。俺は何もしてないから」
扉が開き顔を見せたのは騎士団のミュートエアー。
みんながタオル巻きのまま部屋にいるので驚いて立ったまま。
「みんなの服を脱がせていますよね。トレイルは毎日こんな風に」
「俺は何もしてないよ」
完全に俺が変態な扱いされている感じだ。
「お風呂から出たところなのよ、私も。よかったらミュートエアーもお風呂どう?」
「いえ、いえ、私は遠慮します!!」
手を振ってお風呂を断るミュートエアー。
「警戒してます。きっとトレイルを警戒してるぴょん」
「トレイルは危険な男と騎士団に伝えられるなこれは。そうなったら騎士団支部には入れなくなるな」
「やめてくれよミヤマ。俺の評判を下げないで」
俺をバカにするミヤマに、ちよっと捕まえてやろうとしてタオルに手をかけたら、
「ああっ、タオルが!」
「ああっ、やや、や、やっぱりトレイルは変態、帰ります!」
掴んだ時にタオルが落ちてしまい、ミヤマは裸になってしまう。
それを観たミュートエアーは、俺を怖がりながら部屋を出て行ってしまい、確実に俺が変態となった。
「ミュートエアーに引き渡したし、依頼は完了。バッチリ」
宿屋に帰り、ゆったりとした。
「パピアナは頑張ったものな。俺は上から見ていて、ドキドキしたさ」
「リザードマンに負けるパピアナ様じゃない。負けるわけないでしょ」
「そうかな、ギリギリの戦いでしたよ、近くで見ていて」
「俺もローズと同じ」
「余裕だ勝てたよ、よく私を見ていてよね!」
「リザードマンは強かったと思う。みんなも良く戦ったな。魔物にも勝ったのはパーティーの成長の証だ。俺は少し馬車でも休んだからリフレインの苦しい状態は良くってきた。ヒール出来ると思う。みんなはまだ体力が回復してないだろ」
闘技場の戦いを終えてから、傷もあると思う。
「うん、馬車での移動で宿泊もしたけどヒールして欲しいお願いします、カボチャが斧を持っていて生傷あるもん」
「斧の傷は治さないとな」
「ゾンビに包帯でグルグルにされて噛みつかれた跡がある」
「歯型があるな」
「ミヤマもゾンビになったりしないよね」
「するわけないだろ」
「わからない、ヒールしておいてトレイル。ゾンビになったら私も噛まれる」
「じゃあ噛んでやるローズ」
「やめて~~」
ミヤマは噛みつくとローズは嫌がったが、本当にゾンビになったらマズいからミヤマにもヒールは絶対にしておこう。
「魔王竜ヒール」
「ああ~、なんだか傷も癒やされていくわ」
「疲れも取れたぴょん」
「トレイルのヒールなら金が取れる」
「うん、冒険者じゃなくても老人とかにも喜ばれるかもな。ドワーフはダンジョンで採掘することもあるから、肩こりとか多いって聞く。喜ぶぞ」
「俺のヒールは肩こりにも効くか。いい話を聞いたな」
ミヤマだけでなくみんなにヒールをすると、疲れと傷の回復が伝えられる。
思った通り、傷はあったらしい。
あれだけの戦いをしたら生傷は耐えないよな。
ミュートエアーに商人を引き渡したことで領主と騎士団幹部、商人による不正な行為を取り締まれた。
またパーティーの評判も上がるのに、ひとやくかってくれたわけだ。
それとサリオスが野草に深く関わっていたのも明らかになるのだろうか。
そこまではわからないな。
騎士団はサリオスを信頼しているだろうし、深く追求しないとも考えられるな。
傷が癒えて笑顔になったので、俺も癒やされる。
ヒールをすると相手が癒やされると自分も癒やされているのに気づいた。
ゆったりした時間が過ぎて来た頃、ミヤマから、
「お風呂に入ろうかな。ゾンビに触られたから、さっぱりしたいし。ローズやシシリエンヌもどう?」
「入る!」
「入るぴょん」
「私も入る」
パピアナもお風呂に入るのを賛成し、シシリエンヌは直ぐに風呂場に向かった。
ローズとミヤマも服を脱ぎつつ風呂場の方へ。
俺だけ残してみんな風呂の時間となったら、風呂場からは空騒ぎする声が聞こえる。
「冷たいじゃない!」
「水を掛けた、間違えたぴょん!」
「お湯を掛けてよ!」
「悪かったぴょん」
なんとなくシシリエンヌが間違えて水をパピアナに掛けたらしい感じ。
和やかでいい風呂の湯なんだろう。
そしてお風呂時間を終えた。
「ああ~いい湯だった。ゾンビに触られたから汚いのを落としたわ」
「ゾンビに感染しないように、私がミヤマの体をよ~く洗った」
ミヤマとローズが出てくるとタオルを巻いていた。
「ありがとうローズ」
「洗って落ちるのかぴょん」
「わからない」
「逆にみんなに感染するのもあり得るよな」
パピアナとシシリエンヌも後から同じくタオル巻き姿だ。
髪の毛はまだ濡れていて、兎耳も濡れていた。
「私をゾンビ扱いするな」
「わかっている。ミヤマはゾンビじゃないから安心しな」
「もう~みんなしてゾンビで見るんだから」
宿屋の部屋はゾンビの話であった、そのときに扉が音を立てた。
「トレイル入ってもいいかしら」
女の声だった。
「どうぞ入ってください」
「どうも、夜分遅く、な、な、な、な、な、な、何これは」
「あっ、ミュートエアー、これは違うんだ。俺は何もしてないから」
扉が開き顔を見せたのは騎士団のミュートエアー。
みんながタオル巻きのまま部屋にいるので驚いて立ったまま。
「みんなの服を脱がせていますよね。トレイルは毎日こんな風に」
「俺は何もしてないよ」
完全に俺が変態な扱いされている感じだ。
「お風呂から出たところなのよ、私も。よかったらミュートエアーもお風呂どう?」
「いえ、いえ、私は遠慮します!!」
手を振ってお風呂を断るミュートエアー。
「警戒してます。きっとトレイルを警戒してるぴょん」
「トレイルは危険な男と騎士団に伝えられるなこれは。そうなったら騎士団支部には入れなくなるな」
「やめてくれよミヤマ。俺の評判を下げないで」
俺をバカにするミヤマに、ちよっと捕まえてやろうとしてタオルに手をかけたら、
「ああっ、タオルが!」
「ああっ、やや、や、やっぱりトレイルは変態、帰ります!」
掴んだ時にタオルが落ちてしまい、ミヤマは裸になってしまう。
それを観たミュートエアーは、俺を怖がりながら部屋を出て行ってしまい、確実に俺が変態となった。
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