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『ヒール52』
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『ヒール52』
「ありがとうトレイル、回復したみたい」
「俺も回復した!」
「一度に3名にヒールしたのか。ヒールでも低レベル時には一人にしか回復できなくて、ヒールレベルが上がると複数の人に行えるもの。剣士の腕前もあり、なおヒールの能力も高いとは凄いな!」
「そうでもないですよ。むしろ俺の方が助かりました」
「むしろ?」
クールキャットからは絶賛されて少し照れる俺。
「トレイルのヒールは相手の減少した体力を回復させてあげて、回復した分を自分の経験値にしちゃうの。クールキャット、トリプルシックス、レッドペルーシュの3名の体力を回復して経験値を得ている。トレイルのレベルがアップしているかも」
「そんな能力聞いたことない!」
「スキルなのか?」
「魔法ですかね。あっ……加護でもあるので、完全な魔法じゃないのかな」
魔王竜の加護を得た魔法なので、あまり自慢できないが。
「本当にレベルアップしたのかい?」
「ええ、上がりました。今ので俺のレベルが513にアップしました。それでお礼を言ったのです」
「あり得ない! 今のヒールしただけでレベルアップするなんて、ギルドは知っているのかい?」
「言ってないよねトレイル?」
「多分言ってないかな、忘れた」
「大事なこと! こんな回復術士が一緒なら、力を試す必要なかった。すぐにでも領主のところに行きたいくらいだ」
騎士団のミュートエアーは俺の能力を知り、規格外過ぎて考え込んでいる。
「ミュートエアー、トレイルだけ褒めて、私も褒めて欲しいけど」
「ミヤマ、パピアナ、ローズとも予想を超えていました。とても情報にあるEランクパーティーとは思えません。ギルドのランク付けに疑問を持ってしまいます。本当に」
「その気持ちわかります」
「今後の作戦について話し合いたい。我ら雷鳴の悪魔はミュートエアーと行動する。竜の守りはどうするか。領主に対して不満を持つ騎士団はいる。しかし領主側の騎士団もいる。幹部のフォルコメンだ。我々の動きに感づいていると思われるので、今がチャンスだろう」
「チャンスですって、どうするトレイル?」
「俺も行きたいな。待っていても領主はローズを奪いに来ると思う」
「奪いに来るのがわかっているなら、こちらから叩くてわけだな。ハンマーで叩いてやろう!」
「落ち着けミヤマ」
「騎士団がいたら、片っ端から叩けば、領主派閥に当たる!」
「やめなさい、町に住めなくなるし」
「領主よりも迷惑だ」
俺も同感だ。
本当に困る。
「迷惑とは何だ、まぁ、エルフがローズみたいに気に入られなかったから、嫉妬しているのだな。ローズは可愛いし、猫人だし、領主に気に入られるのは納得。しかしエルフは圏外てことさ。いや、パピアナが可愛くないとはいっていないけど」
「言ってます。完全に私が領主の好みじゃないて言いたいのねミヤマは。エルフの方が一般的にはドワーフより人気ある!」
猫人とエルフとドワーフのどれが1番人気あるのかとか俺にはわからないが、パピアナは真剣だ。
「パピアナは他の男よりもトレイルに好かれたいのでしょ。冒険者の男に好かれたいとかあるの?」
「そ、そ、そんな願望ないし!」
「それじゃトレイルがいいのね」
「バカっじゃないの!」
パピアナは多少興奮して言った。
「ローズだってトレイルと一緒がいいの。パピアナが取ってもいいの?」
「わ、私はどちらでも。いやダメ!」
「ちょっとトレイルどの
……この辺で話は終わりにしてくれないか……」
「わかりました。ローズ、パピアナ、話は終わりだ。俺はどちらも好きだ。いい仲間を持ったよ」
話が長くなりそうなので終わりにして欲しい要求があって、俺も困る。
「好き……」
ローズは赤くなっていた。
「トレイルが好きって言うなら……終わりにしてもいい」
パピアナも素直ではないが、赤くなっていた。
路地裏での決闘を終えた。
路地裏は町から外側にあり、そこから直接に、領主の館に向かうと決まった。
騎士団のミュートエアーを先頭に雷鳴の悪魔パーティー、それに続いて竜の守りと。
通りは、町の人の姿は少ないのは、中央から離れているからもあった。
「領主の館は町から離れてあるみたいね」
「うん、ミュートエアーが知っているから、私達はついていけばいい」
「いよいよ、領主に迫るわけだ。あの顔は忘れないさ。ローズに対して、まるで俺の女みたいに言ってた顔を。気持ち悪いオヤジです」
ミヤマは相当に嫌いなのか。
「しかしミヤマ、パピアナにも言っておくが、領主は金を持っているのだから、用心したい。金で冒険者や騎士団を護衛にしている。簡単には近寄れないし、危険もあると考えていい」
「わかっているトレイル」
「戦いになるのは覚悟してます」
「覚悟しているのは、俺もしている」
「こちらもミュートエアーに、雷鳴の悪魔もいる。戦力では負けないと思う。それに私の魔法で館を吹き飛ばす予定です」
「パピアナ、館には猫人のさもいるのよ、吹き飛ばしたら猫人も飛んでしまう!」
「あっそうか。忘れていた」
「1番大事なこと忘れないで!」
「ありがとうトレイル、回復したみたい」
「俺も回復した!」
「一度に3名にヒールしたのか。ヒールでも低レベル時には一人にしか回復できなくて、ヒールレベルが上がると複数の人に行えるもの。剣士の腕前もあり、なおヒールの能力も高いとは凄いな!」
「そうでもないですよ。むしろ俺の方が助かりました」
「むしろ?」
クールキャットからは絶賛されて少し照れる俺。
「トレイルのヒールは相手の減少した体力を回復させてあげて、回復した分を自分の経験値にしちゃうの。クールキャット、トリプルシックス、レッドペルーシュの3名の体力を回復して経験値を得ている。トレイルのレベルがアップしているかも」
「そんな能力聞いたことない!」
「スキルなのか?」
「魔法ですかね。あっ……加護でもあるので、完全な魔法じゃないのかな」
魔王竜の加護を得た魔法なので、あまり自慢できないが。
「本当にレベルアップしたのかい?」
「ええ、上がりました。今ので俺のレベルが513にアップしました。それでお礼を言ったのです」
「あり得ない! 今のヒールしただけでレベルアップするなんて、ギルドは知っているのかい?」
「言ってないよねトレイル?」
「多分言ってないかな、忘れた」
「大事なこと! こんな回復術士が一緒なら、力を試す必要なかった。すぐにでも領主のところに行きたいくらいだ」
騎士団のミュートエアーは俺の能力を知り、規格外過ぎて考え込んでいる。
「ミュートエアー、トレイルだけ褒めて、私も褒めて欲しいけど」
「ミヤマ、パピアナ、ローズとも予想を超えていました。とても情報にあるEランクパーティーとは思えません。ギルドのランク付けに疑問を持ってしまいます。本当に」
「その気持ちわかります」
「今後の作戦について話し合いたい。我ら雷鳴の悪魔はミュートエアーと行動する。竜の守りはどうするか。領主に対して不満を持つ騎士団はいる。しかし領主側の騎士団もいる。幹部のフォルコメンだ。我々の動きに感づいていると思われるので、今がチャンスだろう」
「チャンスですって、どうするトレイル?」
「俺も行きたいな。待っていても領主はローズを奪いに来ると思う」
「奪いに来るのがわかっているなら、こちらから叩くてわけだな。ハンマーで叩いてやろう!」
「落ち着けミヤマ」
「騎士団がいたら、片っ端から叩けば、領主派閥に当たる!」
「やめなさい、町に住めなくなるし」
「領主よりも迷惑だ」
俺も同感だ。
本当に困る。
「迷惑とは何だ、まぁ、エルフがローズみたいに気に入られなかったから、嫉妬しているのだな。ローズは可愛いし、猫人だし、領主に気に入られるのは納得。しかしエルフは圏外てことさ。いや、パピアナが可愛くないとはいっていないけど」
「言ってます。完全に私が領主の好みじゃないて言いたいのねミヤマは。エルフの方が一般的にはドワーフより人気ある!」
猫人とエルフとドワーフのどれが1番人気あるのかとか俺にはわからないが、パピアナは真剣だ。
「パピアナは他の男よりもトレイルに好かれたいのでしょ。冒険者の男に好かれたいとかあるの?」
「そ、そ、そんな願望ないし!」
「それじゃトレイルがいいのね」
「バカっじゃないの!」
パピアナは多少興奮して言った。
「ローズだってトレイルと一緒がいいの。パピアナが取ってもいいの?」
「わ、私はどちらでも。いやダメ!」
「ちょっとトレイルどの
……この辺で話は終わりにしてくれないか……」
「わかりました。ローズ、パピアナ、話は終わりだ。俺はどちらも好きだ。いい仲間を持ったよ」
話が長くなりそうなので終わりにして欲しい要求があって、俺も困る。
「好き……」
ローズは赤くなっていた。
「トレイルが好きって言うなら……終わりにしてもいい」
パピアナも素直ではないが、赤くなっていた。
路地裏での決闘を終えた。
路地裏は町から外側にあり、そこから直接に、領主の館に向かうと決まった。
騎士団のミュートエアーを先頭に雷鳴の悪魔パーティー、それに続いて竜の守りと。
通りは、町の人の姿は少ないのは、中央から離れているからもあった。
「領主の館は町から離れてあるみたいね」
「うん、ミュートエアーが知っているから、私達はついていけばいい」
「いよいよ、領主に迫るわけだ。あの顔は忘れないさ。ローズに対して、まるで俺の女みたいに言ってた顔を。気持ち悪いオヤジです」
ミヤマは相当に嫌いなのか。
「しかしミヤマ、パピアナにも言っておくが、領主は金を持っているのだから、用心したい。金で冒険者や騎士団を護衛にしている。簡単には近寄れないし、危険もあると考えていい」
「わかっているトレイル」
「戦いになるのは覚悟してます」
「覚悟しているのは、俺もしている」
「こちらもミュートエアーに、雷鳴の悪魔もいる。戦力では負けないと思う。それに私の魔法で館を吹き飛ばす予定です」
「パピアナ、館には猫人のさもいるのよ、吹き飛ばしたら猫人も飛んでしまう!」
「あっそうか。忘れていた」
「1番大事なこと忘れないで!」
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