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『ヒール19』
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『ヒール19』
ギルドを出、町を歩いている。
ローズが何か言いたそう。
「どうした?」
「ご飯にしましょうよ。もつお腹が空いて……」
「私もだ。腹に何か入れないと死ぬ」
「わかった、飲食店に行こうか」
ローズが魚料理店に決める。
テーブルに着くと魚料理やパンが運ばれてきた。
飲み物は酒も少し飲む。
「う~ん魚が美味しい!」
「ローズは魚が好きななのかい」
「焼いた魚にはどんな料理も勝てないわ!」
「確かに美味いな!」
パピアナも焼き魚を食べると微笑んでいる。
「トレイルは竜の守りたいパーティーを作ったのでしょ、今後はどうしたいの?」
「俺の過去を話しておくよ。元は森の王パーティーにいたんだ」
「森の王! あの有名な森の王かい。そりゃ凄いな。まぁ、私を倒しただけはある」
「森の王を追放された。勇者サリオスには、裏切られたんだ。俺は森の王では単なる雑用係をしていて、何でも身の回りのことをした。ヒールもしていたけど、あくまでも補助。常に雑用をしてて、魔王竜を倒した時に、一緒に殺それそうになった。サリオスらは俺が死んでいると思っているさ。ローズと出会ってパーティーを結成した。いつかは森の王みたいになりたいと思っている」
「勇者サリオスに対抗するなら、私も力を貸そう。エルフ族なら勇者にだって負けない」
「トレイルに負けたのに?」
「バカにするなよ、あれはちょっと倒れたまでだ。完全に負けたわけじゃない」
「パピアナもトレイルに力を貸すならパーティーは大きくなりそうだわ」
「大丈夫だトレイル。私はサリオスみたいに追放したりしないからな!」
「ありがとう。それは嬉しい」
食事は美味しく食べた。
パピアナは俺のパーティーに参加するのを拒むことはなかった。
むしろサリオスをバカにしていて、俺は嬉しくなる。
あんなパーティーにいたのは嫌な過去。
今はローズがいて、パピアナもいる。
二人は俺を雑用としてでなく、必要としてくれている。
森の王にいた頃にはない充実した感情がある。
「もっと食べていいか!」
「食べな。食べたいだけ」
飲食店を終えて宿屋に。
店主のおっさんはメンバーが増えたのを気にしていた。
料金が増えるらしい。
三人分の料金を支払いになるが、問題はない。
またクエストをして稼げばいいし。
「宿はいい宿だな」
「いつもこの宿屋。この町を拠点にしてクエストしているからね。明日もクエストよね?」
「そうなるな」
「私のデビュークエストになるか」
「よろしくな」
「ちなみに私の年齢は15才だ」
「あら、同じだ。私も15よ」
「俺は18だから」
「年上だったか。同い年にしか見えないトレイルは。童顔なんだな」
「俺は童顔か。あまり考えてなかった」
「エルフ族は人族よりも長寿で、どうしても年齢よりも若く見える。しかし胸はもう大人の胸だ」
「エルフ族が長寿なのは聞いたことあったな」
「胸は、私の方が大きい」
ローズが胸を持ち上げて言った。
確かにローズは大きい。
いや、二人とも大きいだろうな。
「いいえ、私の方が大きいに決まっている」
「嘘よ、エルフ族は胸が小さいて聞いたわ!」
「そんなの大嘘。いい加減なことを言うな。それならトレイルに決めてもらおう」
「どっち?」
なぜ俺が決めるのか。
二人とも大きいし、どちらが勝っしつ必要ない気もするし。
しかしローズとパピアナは俺の方を向いていて、返答を待っている。
「二人とも、どちらでも良いだろう。俺は決めないよ」
「夜になったら確かめさせてあげます。いつものように……」
ローズは意味深な言い方をする。
「いつものように? まさかお前たちはそんな関係なのな?」
「違う。パピアナ、考えすぎだ。ローズの挑発にのるなって」
俺は直ぐに否定する。
「怪しいぞ」
俺を怪しむパピアナだあるが、俺よりも年下であった。
パピアナには次のクエストから活躍をしてもらうと約束した。
翌日は約束通りにクエストへ。
ランクはEを選択した。
魔物はアリゲーターを受け付けした。
今居るのは湿地帯で、足下は水溜りや泥沼で悪い。
倒れそうになる。
「気をつけてないと泥沼で倒れちゃう」
「うん、湿地帯て苦手かも」
さすがのエルフ族と猫人族も泥沼は苦手らしい。
手こずっている。
俺も得意じゃないようで、歩きづらいし、靴が汚れるのは嫌だよな。
「魔物がいる!」
「アリゲーターだわ。ワニが大きくなった感じ!」
愚痴をこぼしていたらアリゲーターが現れる。
見た目は、キツそうな顔をしている魔物だった。
硬い皮膚に覆われているのがわかる。
■アリゲーター
レベル15
Eランク
体力 25
魔力 20
魔法 ウォータバブル(水魔法、口から水鉄砲)
「見た感じ5匹はいる」
「囲まれたな」
「こっちも三名いる、エルフ族がワニに負けてなるものか!」
ギルドを出、町を歩いている。
ローズが何か言いたそう。
「どうした?」
「ご飯にしましょうよ。もつお腹が空いて……」
「私もだ。腹に何か入れないと死ぬ」
「わかった、飲食店に行こうか」
ローズが魚料理店に決める。
テーブルに着くと魚料理やパンが運ばれてきた。
飲み物は酒も少し飲む。
「う~ん魚が美味しい!」
「ローズは魚が好きななのかい」
「焼いた魚にはどんな料理も勝てないわ!」
「確かに美味いな!」
パピアナも焼き魚を食べると微笑んでいる。
「トレイルは竜の守りたいパーティーを作ったのでしょ、今後はどうしたいの?」
「俺の過去を話しておくよ。元は森の王パーティーにいたんだ」
「森の王! あの有名な森の王かい。そりゃ凄いな。まぁ、私を倒しただけはある」
「森の王を追放された。勇者サリオスには、裏切られたんだ。俺は森の王では単なる雑用係をしていて、何でも身の回りのことをした。ヒールもしていたけど、あくまでも補助。常に雑用をしてて、魔王竜を倒した時に、一緒に殺それそうになった。サリオスらは俺が死んでいると思っているさ。ローズと出会ってパーティーを結成した。いつかは森の王みたいになりたいと思っている」
「勇者サリオスに対抗するなら、私も力を貸そう。エルフ族なら勇者にだって負けない」
「トレイルに負けたのに?」
「バカにするなよ、あれはちょっと倒れたまでだ。完全に負けたわけじゃない」
「パピアナもトレイルに力を貸すならパーティーは大きくなりそうだわ」
「大丈夫だトレイル。私はサリオスみたいに追放したりしないからな!」
「ありがとう。それは嬉しい」
食事は美味しく食べた。
パピアナは俺のパーティーに参加するのを拒むことはなかった。
むしろサリオスをバカにしていて、俺は嬉しくなる。
あんなパーティーにいたのは嫌な過去。
今はローズがいて、パピアナもいる。
二人は俺を雑用としてでなく、必要としてくれている。
森の王にいた頃にはない充実した感情がある。
「もっと食べていいか!」
「食べな。食べたいだけ」
飲食店を終えて宿屋に。
店主のおっさんはメンバーが増えたのを気にしていた。
料金が増えるらしい。
三人分の料金を支払いになるが、問題はない。
またクエストをして稼げばいいし。
「宿はいい宿だな」
「いつもこの宿屋。この町を拠点にしてクエストしているからね。明日もクエストよね?」
「そうなるな」
「私のデビュークエストになるか」
「よろしくな」
「ちなみに私の年齢は15才だ」
「あら、同じだ。私も15よ」
「俺は18だから」
「年上だったか。同い年にしか見えないトレイルは。童顔なんだな」
「俺は童顔か。あまり考えてなかった」
「エルフ族は人族よりも長寿で、どうしても年齢よりも若く見える。しかし胸はもう大人の胸だ」
「エルフ族が長寿なのは聞いたことあったな」
「胸は、私の方が大きい」
ローズが胸を持ち上げて言った。
確かにローズは大きい。
いや、二人とも大きいだろうな。
「いいえ、私の方が大きいに決まっている」
「嘘よ、エルフ族は胸が小さいて聞いたわ!」
「そんなの大嘘。いい加減なことを言うな。それならトレイルに決めてもらおう」
「どっち?」
なぜ俺が決めるのか。
二人とも大きいし、どちらが勝っしつ必要ない気もするし。
しかしローズとパピアナは俺の方を向いていて、返答を待っている。
「二人とも、どちらでも良いだろう。俺は決めないよ」
「夜になったら確かめさせてあげます。いつものように……」
ローズは意味深な言い方をする。
「いつものように? まさかお前たちはそんな関係なのな?」
「違う。パピアナ、考えすぎだ。ローズの挑発にのるなって」
俺は直ぐに否定する。
「怪しいぞ」
俺を怪しむパピアナだあるが、俺よりも年下であった。
パピアナには次のクエストから活躍をしてもらうと約束した。
翌日は約束通りにクエストへ。
ランクはEを選択した。
魔物はアリゲーターを受け付けした。
今居るのは湿地帯で、足下は水溜りや泥沼で悪い。
倒れそうになる。
「気をつけてないと泥沼で倒れちゃう」
「うん、湿地帯て苦手かも」
さすがのエルフ族と猫人族も泥沼は苦手らしい。
手こずっている。
俺も得意じゃないようで、歩きづらいし、靴が汚れるのは嫌だよな。
「魔物がいる!」
「アリゲーターだわ。ワニが大きくなった感じ!」
愚痴をこぼしていたらアリゲーターが現れる。
見た目は、キツそうな顔をしている魔物だった。
硬い皮膚に覆われているのがわかる。
■アリゲーター
レベル15
Eランク
体力 25
魔力 20
魔法 ウォータバブル(水魔法、口から水鉄砲)
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「囲まれたな」
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