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『15』
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『ヒール15 』
その日は冒険者ギルドに向かった。
ローズも一緒に。
ギルド内は、普段と変わらず騒がしい。
冒険者がクエスト探しをしているし、ダンジョンの情報が入れば、我先と向かうから。
掲示板をローズと探した。
色々とクエストがある。
「ねぇ、トレイル。珍しいクエストがある」
「どれだい?」
「パーティー狩りの調査クエストとあるわね」
「本当だ……」
依頼書にはパーティー狩りをする者が現れると。
その者を捕まえれば報酬を出しますとある。
魔物ではなくて人の調査か。
パーティー狩りをするなんて、たぶんろくな奴じゃないよな。
「恐ろしい奴らなんじゃないかな……」
「トレイルは怖いの?」
「怖くない!」
「面白そうよ、この調査クエストにしよう!」
「ああっ、勝手に!」
ローズは興味本位で調査クエストを受付嬢に受け付けてしまった。
好奇心が旺盛なのはいいのだが、大丈夫だろうか。
「こちらは今紋だになっていら案件です。トレイルが担当してくれるなら嬉しいわ」
「はい……」
もう決まっている風に話が進んでますが。
「この町と隣町へと行く街道があるの。その街道沿いに出没すると襲われたパーティーからの報告。パーティーはF、E、Dランクまで襲われた。そして全員が一致しているのが相手はたった一人だったこと」
「たった一人で。それってことはめちゃめちゃ危ない盗賊がいるってことですよね?」
「はい、盗賊でしょう」
はっきりと言った受付嬢。
仕事とは言え、他人事みたいに言うよな。
そんな盗賊風の奴に俺とローズで大丈夫なのか。
「Dランクまで狩られたとは。かなり強い盗賊だわ。トレイルと私で勝てますか?」
「現在のトレイルの竜の守りパーティーはEランクです。しかし目覚ましい活躍と実績から受け付けはします」
Eランクの俺達に受け付けるて変だよな。
不安にはなる。
それに犠牲者は出ているのかな。
「狩られたパーティーはどうなったの?」
「死者は出てません。しかし怪我人が多数出てます。隣の町に行くのが現在のところ不可能となってます。お願いですからクエストを受け付けしてくださると助かります」
「やってみます」
「おい、ローズ!」
ローズはやると宣言していた。
不安にならないのか?
「受け付けしました。それではお願いします」
「わかりました」
受付嬢もすんなり受け付けるのか。
「大丈夫かよローズ」
「トレイルがいるから大丈夫でしょ」
「答えになってない!」
まあ調査クエストを受け付けしてしまったから、もう行くしかないか。
ダメなら直ぐに引き返せばいいだろう。
盗賊なら金が目当てだから、金を渡せば助かるとは思う。
「へぇ~、あの盗賊のクエストを受け付けしたみたいだべ」
「あれって誰もやらないクエストなのにな」
「うん、不人気ナンバーワンのクエストなのにな」
冒険者の人の会話。
人気ないっていうのは、誰もやりたがらないクエストだ。
今の会話で余計に不安になる俺。
「不人気ナンバーワンらしい」
「ええ……そうみたいね……あはは」
「あはは、じゃない!」
ローズは笑ってごまかしていたが、俺は笑えなかった。
受付嬢の話では、隣の町に行く街道らしい。
街道は町から出ているからわかった。
「この街道みたいよ」
「うん、こうして見ていると静かで良い街道なのにな」
周りは草原もあり、綺麗な街道である。
しかし誰も歩いていないし、馬車もいない。
その日は冒険者ギルドに向かった。
ローズも一緒に。
ギルド内は、普段と変わらず騒がしい。
冒険者がクエスト探しをしているし、ダンジョンの情報が入れば、我先と向かうから。
掲示板をローズと探した。
色々とクエストがある。
「ねぇ、トレイル。珍しいクエストがある」
「どれだい?」
「パーティー狩りの調査クエストとあるわね」
「本当だ……」
依頼書にはパーティー狩りをする者が現れると。
その者を捕まえれば報酬を出しますとある。
魔物ではなくて人の調査か。
パーティー狩りをするなんて、たぶんろくな奴じゃないよな。
「恐ろしい奴らなんじゃないかな……」
「トレイルは怖いの?」
「怖くない!」
「面白そうよ、この調査クエストにしよう!」
「ああっ、勝手に!」
ローズは興味本位で調査クエストを受付嬢に受け付けてしまった。
好奇心が旺盛なのはいいのだが、大丈夫だろうか。
「こちらは今紋だになっていら案件です。トレイルが担当してくれるなら嬉しいわ」
「はい……」
もう決まっている風に話が進んでますが。
「この町と隣町へと行く街道があるの。その街道沿いに出没すると襲われたパーティーからの報告。パーティーはF、E、Dランクまで襲われた。そして全員が一致しているのが相手はたった一人だったこと」
「たった一人で。それってことはめちゃめちゃ危ない盗賊がいるってことですよね?」
「はい、盗賊でしょう」
はっきりと言った受付嬢。
仕事とは言え、他人事みたいに言うよな。
そんな盗賊風の奴に俺とローズで大丈夫なのか。
「Dランクまで狩られたとは。かなり強い盗賊だわ。トレイルと私で勝てますか?」
「現在のトレイルの竜の守りパーティーはEランクです。しかし目覚ましい活躍と実績から受け付けはします」
Eランクの俺達に受け付けるて変だよな。
不安にはなる。
それに犠牲者は出ているのかな。
「狩られたパーティーはどうなったの?」
「死者は出てません。しかし怪我人が多数出てます。隣の町に行くのが現在のところ不可能となってます。お願いですからクエストを受け付けしてくださると助かります」
「やってみます」
「おい、ローズ!」
ローズはやると宣言していた。
不安にならないのか?
「受け付けしました。それではお願いします」
「わかりました」
受付嬢もすんなり受け付けるのか。
「大丈夫かよローズ」
「トレイルがいるから大丈夫でしょ」
「答えになってない!」
まあ調査クエストを受け付けしてしまったから、もう行くしかないか。
ダメなら直ぐに引き返せばいいだろう。
盗賊なら金が目当てだから、金を渡せば助かるとは思う。
「へぇ~、あの盗賊のクエストを受け付けしたみたいだべ」
「あれって誰もやらないクエストなのにな」
「うん、不人気ナンバーワンのクエストなのにな」
冒険者の人の会話。
人気ないっていうのは、誰もやりたがらないクエストだ。
今の会話で余計に不安になる俺。
「不人気ナンバーワンらしい」
「ええ……そうみたいね……あはは」
「あはは、じゃない!」
ローズは笑ってごまかしていたが、俺は笑えなかった。
受付嬢の話では、隣の町に行く街道らしい。
街道は町から出ているからわかった。
「この街道みたいよ」
「うん、こうして見ていると静かで良い街道なのにな」
周りは草原もあり、綺麗な街道である。
しかし誰も歩いていないし、馬車もいない。
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