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~番外編~ハロウィン殺人事件

検事 鬼瓦優

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 今回、法廷で相対する検事は、鬼瓦優(52)




 優と書いてまさると読む。きっと、苗字が鬼瓦とごっついから、名前の方で柔らかい字を持ってきたのと、優しい子供に育って欲しいと言う親御さんの思いが詰まった御名前である。現に、鬼瓦優氏は3人のお子さんを持つお父さんで、家庭では、とても優しいお父さんで有名である。



 ただし、家庭である。一歩、法廷に入れば、鬼の鬼瓦と呼ばれた、とても、厳格な検事である。ただ、事実にとても忠実な男で、必要以上に威嚇したり、そういうのではなく、妥協を全く許さない男である。


 鬼瓦は、俺、神月飛鳥と似ている部分がある。二人とも、事実だけに向き合い、感情移入や、言葉を巧みに使って公判を自分に優位に進めようとする事は、一切ない。


 似た者同士の俺たちの闘いは、ガチンコ勝負だ。
違うタイプ同士の闘いも良いだろうが、同じタイプのガチンコ勝負は、噛み合い、スイングする。


 俺の好きなプロレスに例えるなら、パワーファイター同士のガチンコ勝負が見応えがあるように、俺達の公判と言うなのガチンコ勝負は、傍観者達を圧倒する。


 人の一生を左右する裁判をプロレスに例えるのは不謹慎な気もするが、この例えが一番しっくり来る


 


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