アイアンメイデンは酒に弱い

その女、強盗を追う。

城下町

～王都、城下町～

ーすげぇ....これが王都か....ー

馬に乗って城下町に入った俺は感嘆した。
城下町には色々な店が立ち並んでいる。

アリス「おい！あまりキョロキョロするな！衛兵に目をつけられたいのか！」

アリスは俺にそう言った。辺りを見ると、衛兵達が町中に目を光らせている。

ー確かにキョロキョロするのは危ないなー

そう思っていると、乗っている馬が足を止めた。

案内人「ココからは一般人立ち入り禁止の   城門前ですので、私どもはココで帰らせていただきやす！」

案内人は独特なかすれ声でそう告げ、町の方に戻っていった。

アリス「うむ。ご苦労。」

どうやら案内人はここまでのようだ。ここからは二人で行かなくてはいけないらしい。

ー俺みたいな新人の兵士が入っていい場所なのか....？ー

そんな疑問を抱きながらも、俺とアリスは城内に入っていく。

アリス「さっさと用事を済ませて訓練場に戻るぞ！お前は私のおまけだという事を忘れるな！」







遠ざかっていく案内人が、俺たちの方を見てニヤリと笑った。