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平原の遺跡編
家族みたいに。
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夕飯も食べ終え、魔物避けの火を用意して寝床へと向かう。アナとスピカの二人は既にテントの中で寝ているはずだ。
俺たちが持ってきたテントは大きいのを一つだけ。一人一つなんて荷物が大きくなりすぎて無理だからな。
たき火の明かりだけを頼りにテントのファスナーを開けて中に入る。二人の枕元には小さなランタンが置かれ、弱いオレンジ色の光が充満していた。
「あれ、もう寝てるのか」
見ればスピカは既にすーすーと寝息を立てて眠っていた。アナはそんなスピカの頭を撫でてニコニコしている。
「地下では大変でしたからね」
せっかく寝たのだからと起こさないように、スピカの隣へ横になった。川の字に寝ているから、ちょうどスピカの頭を挟んで向こうにアナが見える。
「……ふふ」
「どうしたんだ?」
「なんだかこうしていると家族みたいですね」
そう言われれば、川の字に寝ていて真ん中に寝ている歳下の子を二人で見守っている図は家族でキャンプに来たかのようだ。スピカの頭を撫でる穴の手つきも母親のそれみたいだし。
「それにしては子供がでかすぎるけどな」
……家族か。そういえば俺、誰彼構わず中◯しして回ってるわけだが……仮に全員妊娠してたとしたらとんでもない大家族になっちまうな……ビ◯グダディの非じゃねえって。
「な、なあアナ。今更なんだけど一つ聞いていいか?」
「どうしました? こんな遅い時間に」
「勇者の契りってやっぱり妊娠するのか?」
エロゲなのだし、もしかしたら勇者だけ特例で妊娠しないようになってるのかもしれない。……いやそれは希望的観測すぎるか??
「……ヒロキ様ってたまに根本的なことをご存知ないですよね」
「す、すまん」
「いいですか? 女性の体に精液を出したからといって妊娠するわけではないんですよ?」
「そ、そうなのか?」
まあ確かに無理矢理男性器を押し込んでも妊娠はしにくいとは聞くが。しかしあれだけがっつり出してたら流石にまずいと思うけどなあ。
「精液が膣内に出されて、かつ女性側が妊娠したいと願った時、初めて妊娠するんです。妊娠する意思がなければ妊娠なんてしませんよ」
「ええっ」
そんなわけないだろ……と思ったがここはゲームの中だったな。確かに勇者が誰彼構わず中◯しするんじゃ「許可制」にしないと全員妊娠しちゃうものな……ある意味安心したわ。
……ジータのことが頭をよぎったが、まあ許してもらえるだろ。……多分。
「……ちなみになんだが、アナは子供が欲しいと思うか?」
「わ、私ですか?」
一応は夫婦という間柄。いずれは子供を、ということになるかもしれない。しかし現実世界では子供がいらないという夫婦も増えていると聞くし……アナが必ずしも子供を欲しがっているとは限らないんだよな。
「私は……淫魔討伐の冒険が終わって世界が平和になったら……その時は子供がいたら幸せかもしれません」
「そしたら当分おあずけだな」
「……ですね」
スピカの代わりに二人の子供が真ん中に寝ていることを想像して、なんだか胸が熱くなるような気がした。世のリア充どもはこういう感覚だったのか。
「さてと……」
「ん? トイレか?」
アナが急にスピカを撫でるのをやめ立ち上がった。そしてスピカを跨いで入り口の方に出……ては行かず、俺の腰のあたりに馬乗りになった。
「え、えっと、アナさん?」
「ヒロキ様が急に変な話するから悪いんですよ」
暗い中でアナがイタズラっぽく笑ったのが分かった。アナは上半身を前に倒して顔を近づけてくる。
「まだ子供は産みませんが……子作りの練習はいっぱいしましょうね」
そう言ってゆっくりと、濃厚なキスを俺に与えてくれるのだった。
俺たちが持ってきたテントは大きいのを一つだけ。一人一つなんて荷物が大きくなりすぎて無理だからな。
たき火の明かりだけを頼りにテントのファスナーを開けて中に入る。二人の枕元には小さなランタンが置かれ、弱いオレンジ色の光が充満していた。
「あれ、もう寝てるのか」
見ればスピカは既にすーすーと寝息を立てて眠っていた。アナはそんなスピカの頭を撫でてニコニコしている。
「地下では大変でしたからね」
せっかく寝たのだからと起こさないように、スピカの隣へ横になった。川の字に寝ているから、ちょうどスピカの頭を挟んで向こうにアナが見える。
「……ふふ」
「どうしたんだ?」
「なんだかこうしていると家族みたいですね」
そう言われれば、川の字に寝ていて真ん中に寝ている歳下の子を二人で見守っている図は家族でキャンプに来たかのようだ。スピカの頭を撫でる穴の手つきも母親のそれみたいだし。
「それにしては子供がでかすぎるけどな」
……家族か。そういえば俺、誰彼構わず中◯しして回ってるわけだが……仮に全員妊娠してたとしたらとんでもない大家族になっちまうな……ビ◯グダディの非じゃねえって。
「な、なあアナ。今更なんだけど一つ聞いていいか?」
「どうしました? こんな遅い時間に」
「勇者の契りってやっぱり妊娠するのか?」
エロゲなのだし、もしかしたら勇者だけ特例で妊娠しないようになってるのかもしれない。……いやそれは希望的観測すぎるか??
「……ヒロキ様ってたまに根本的なことをご存知ないですよね」
「す、すまん」
「いいですか? 女性の体に精液を出したからといって妊娠するわけではないんですよ?」
「そ、そうなのか?」
まあ確かに無理矢理男性器を押し込んでも妊娠はしにくいとは聞くが。しかしあれだけがっつり出してたら流石にまずいと思うけどなあ。
「精液が膣内に出されて、かつ女性側が妊娠したいと願った時、初めて妊娠するんです。妊娠する意思がなければ妊娠なんてしませんよ」
「ええっ」
そんなわけないだろ……と思ったがここはゲームの中だったな。確かに勇者が誰彼構わず中◯しするんじゃ「許可制」にしないと全員妊娠しちゃうものな……ある意味安心したわ。
……ジータのことが頭をよぎったが、まあ許してもらえるだろ。……多分。
「……ちなみになんだが、アナは子供が欲しいと思うか?」
「わ、私ですか?」
一応は夫婦という間柄。いずれは子供を、ということになるかもしれない。しかし現実世界では子供がいらないという夫婦も増えていると聞くし……アナが必ずしも子供を欲しがっているとは限らないんだよな。
「私は……淫魔討伐の冒険が終わって世界が平和になったら……その時は子供がいたら幸せかもしれません」
「そしたら当分おあずけだな」
「……ですね」
スピカの代わりに二人の子供が真ん中に寝ていることを想像して、なんだか胸が熱くなるような気がした。世のリア充どもはこういう感覚だったのか。
「さてと……」
「ん? トイレか?」
アナが急にスピカを撫でるのをやめ立ち上がった。そしてスピカを跨いで入り口の方に出……ては行かず、俺の腰のあたりに馬乗りになった。
「え、えっと、アナさん?」
「ヒロキ様が急に変な話するから悪いんですよ」
暗い中でアナがイタズラっぽく笑ったのが分かった。アナは上半身を前に倒して顔を近づけてくる。
「まだ子供は産みませんが……子作りの練習はいっぱいしましょうね」
そう言ってゆっくりと、濃厚なキスを俺に与えてくれるのだった。
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