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平原の遺跡編

遺跡に眠る太古の神様

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『ここがポルルト様の祭壇である』

 最後の部屋は部屋のサイズこそ小さいが装飾の数と豪華さは段違いで、奥の壁にはお供え物を置くためなのかいくつか窪みがあり、その周辺には神や神の使いらしき壁画がびっしり描かれていた。

「で、何か呼び出すためにしなきゃならないんだな」

 アストロデューテの時は精液と愛液を混ぜてシェリーが呪文を唱えることででてきたが、今回も同じなのだろうか。と思いきや、ロボットは手のひらをこちらに「止まれ」ポーズをした。

『余計なことはいらない。ここは滅多に人間が来ない上試練もあるからな。ポルルト様も待ち侘びている』

 そう言うと祭壇の方に手をかざし、手に光を宿らせる。……魔法か?

 すると四箇所ある祭壇の窪みに果実など四種類の供え物が出現した。この世界に来てから今まで戦闘に関する魔法しか見てなかったが、こういう普通の(?)魔法も存在するのか!

 その状態でロボットは何やら呪文のようなものを唱え始めた。ここはシェリーの時と共通ということか。

 すると蝋燭ばかりで照らされていた部屋の中がまばゆい光に包まれて白飛びし、思わず手で目を覆ってしっかりと目を瞑ってしまう。

「そんなにみなして目を覆ってしまうとは、それほどわらわの美貌は目に毒ということじゃの」

 のじゃ語尾……どうしてものじゃ語尾だとロリのイメージがあるが、またロリ神様なのか? 少しずつ光が弱まるにつれて視力が戻ってくると、その声の主が網膜に像を結び始めた。

 意外なことに今回はロリではない……というよりむしろ巨乳のお姉さん気質の見た目で、その上なんといっても褐色肌だった。麻のような布でできた半透明なワンピースに身を包み、さながらエジプト神話に出てくるかのような風貌だ。

「そなたらが妾を楽しませてくれる客人というわけじゃな?」

 挑戦的な釣り上がった目尻は少しまつ毛を盛っているようにも見える。真っ黒な髪の毛の前髪は一直線に切り揃え、滑らかな長髪は腰まで伸びている。

「そういうことになるのかな。目的としては淫魔石を破壊することなんだけど」

「ほう、淫魔石をのう。場所は教えてやってもよいが、今は謎の結界が張っておって妾でも侵入は出来ぬぞ」

「そのために聖水が必要なんだ」

 そう言うと待ってましたとばかりにポルルトは空中で一回転する。

「ほれほれやはりそうではないかあ。妾を愉しませぬと聖水は手に入らぬからのう」

 見た目はお姉さんでも中身は子供パターンなのだろうか。あるいはただ淫乱なだけか。

「まあそういうわけだ。何か儀式みたいなものがあるんだろう?」

 これまたアトロデューテの時は公開処刑……じゃなかった、公開素股で聖水を手に入れたが、ポルルトの場合はどうなのか。まあおしっこしてもらうのは変わらない気もするが。

「何、難しいことではない。妾を愉しませればよい、それだけじゃ。もちろん中出しだけは御法度じゃぞ。もっとも、聖水が欲しいのであれば妾のタイミングに合わせて素股をする必要があるから早漏はやめておくのじゃぞ」

 見た目的に奥ゆかしそうだけどよく喋るなこいつ……ごほん、この神様。まあ試練の時点で分かってはいたがただの変態らしい。

「能書きはさておき、早くやるぞ早くやるぞ! 妾は三百年ここで待ちぼうけでおるのじゃ」

 そう言ってパチンっと指を鳴らすと、ゴゴゴ……と遺跡全体を地鳴りが包み込む。と、急に天井を何かが突き破り、ポルルトの方へ向かって突っ込んでくる。

「危ない!」

 刀で受け止めようと足を踏み出したが、その剣先はなぜか例のロボットに受け止められていた。えっ、こいつ主を見殺しに……?

「邪魔をするでない。これは妾の趣味じゃ」

「は?」

 天井から突き出てきたのは鉄の鎖。それがポルルトの手首足首四箇所に巻き付き、そのまま部屋の比較的前後左右の余裕がある空間で固定された。ポルルトは空中で下を向いた体勢で拘束されたことになる。

「ほれほれ、無防備な妾をどれだけ汚してくれるのか愉しみじゃ……」

 俺の眼前には神様のデカいケツと、既にびしょ濡れになった蜜壺が晒されているのであった。
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