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平原の遺跡編
神の試練
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次に現れた部屋は今までの薄暗い雰囲気とは違い、しっかりと部屋全体が照らされていた。壁は今までと同じく茶色いレンガ造りだが、この明るさで見ると金色がかっても見える。
と、部屋に入った瞬間女性衆四人の衣服がパッと元に戻った。スピカの魔導服なんかかなり久々に見た気がする。肩を借りていたガルとスピカもスッと何事もなかったかのように直立した。
「体力が回復したようです……?」
「つまりここは安置ってことでいいんだよな?」
クロス村に帰った時よろしく、結界の内部に入ると体力が全回復し衣服が元に戻り、結界の中に淫魔は入ってこれない。つまり安全なわけだ。
「でもなんだってこんなところに結界があるんだ」
クロス村なんかは人間(そこで祀られている神様)が人間生活のために結界を張ったんだろうが、遺跡の内部ではそんな必要はない。いや、それとも……?
『汝ら。よくぞ最奥部まで来たものだ』
考え込んでいる途中で部屋の奥から現れたものがあった。それは……ロボット?
金属っぽい銀色の丸みを帯びた体。パネルに表示された赤い目。ガ◯ダムにでも出てきそうな風貌だ。
「なんだお前は」
『ワタシは平原の神、ポルルト様のシモベなり。ワタシは汝らにポルルト様と会う権利があるかを試す必要がある』
電子音の声でそう答えた。なるほどな、結界を張ったのもそのポルルトというわけだ。
「試すったってどうやってだよ」
『まずは女人。全員前に出るがよい』
ロボットに命令され、四人は腑に落ちていないながらも歩み出た。すると、四人の目の前に謎の肌色の壁が現れる。
『これは人肌を再現したモノだ。これを人間だと思って舐めてみるがいい』
「舐める?」
なぜか人間を舐めることが前提になっていてアナも若干引っかかっている様子だが、しかし神の手下に命令されてるんだから仕方ない。戸惑いながらも四人は肌色の壁に舌を伸ばした。
「これ……本当に人みたいです」
スピカだけでなく他の三人も同じ感想らしく、おっかなびっくり「人間壁」を舐め回す。段々慣れてきたのか、アナなんかは俺を触るような手つきで壁を相手し始めた。
『解析中……ムム』
ロボットは何やら計測しているようだったが、「ピンポーン」という音とともに何か分かったみたいだ。
『魔女のムスメは手慣れていて相手を興奮させる。魔導士のムスメは不慣れだがそれが逆に相手を唆らせる。獣人のムスメはケモノ特有のザラザラした舌が刺激的でマゾが悦ぶ。背の高いムスメは大胆かつ容赦がなく積極的……』
「なんだなんだ、お前の性癖発表会か」
何かデータを出すのかと思いきやバリバリの主観じゃねえか。これが本当に神の試練なんだろうな。
『そうではない。ポルルト様に気に入られる素質があるかを判断しているのだ』
ポルルトがどんなやつかは知らないがこれで本当にいいのだろうか。ロボットが暴走してなきゃいいが。
『では次に二人一組になるがよい』
「二人一組、ですか?」
『互い違いに寝転がり、お互いにク◯ニし合うのだ。すなわちロクキューというやつだ』
「やっぱりお前の性癖発表会じゃねえか!?」
『断じてチガウ』
ただの百合好きおじさん以外誰がそんな指示をするんだよ……。ただ神との邂逅を盾にされてるんじゃ四人にやってもらう他ないんだが……。
「俺はぜってーこの仏頂面のデカブツとは組まねえぞ!」
「奇遇だな。私も貴様のようなガキとは組むつもりはない」
「ンだとぉ!?? おめーのその仏頂面切り刻んでやろうかぁ!?」
あーあー。まあ69しようにもこの二人じゃ身長差ありすぎて形にならないだろうけど。
「大丈夫ですから。私がバプラスさんと組みます。ガルさんはスピカちゃんと組んでください」
「チッ。命拾いしたな、巨人ババア」
ガルが吊り上がった目で睨みつけているがバプラスはどこ吹く風。まったく、アナがいてくれて助かった。
「それでは……みんなパンツだけ脱ぎましょうか……」
さっき以上に戸惑いながら、アナはスカートの中に手を突っ込む。ガルとスピカもズボンと下着に手を掛けて床に寝っ転がった。
と、部屋に入った瞬間女性衆四人の衣服がパッと元に戻った。スピカの魔導服なんかかなり久々に見た気がする。肩を借りていたガルとスピカもスッと何事もなかったかのように直立した。
「体力が回復したようです……?」
「つまりここは安置ってことでいいんだよな?」
クロス村に帰った時よろしく、結界の内部に入ると体力が全回復し衣服が元に戻り、結界の中に淫魔は入ってこれない。つまり安全なわけだ。
「でもなんだってこんなところに結界があるんだ」
クロス村なんかは人間(そこで祀られている神様)が人間生活のために結界を張ったんだろうが、遺跡の内部ではそんな必要はない。いや、それとも……?
『汝ら。よくぞ最奥部まで来たものだ』
考え込んでいる途中で部屋の奥から現れたものがあった。それは……ロボット?
金属っぽい銀色の丸みを帯びた体。パネルに表示された赤い目。ガ◯ダムにでも出てきそうな風貌だ。
「なんだお前は」
『ワタシは平原の神、ポルルト様のシモベなり。ワタシは汝らにポルルト様と会う権利があるかを試す必要がある』
電子音の声でそう答えた。なるほどな、結界を張ったのもそのポルルトというわけだ。
「試すったってどうやってだよ」
『まずは女人。全員前に出るがよい』
ロボットに命令され、四人は腑に落ちていないながらも歩み出た。すると、四人の目の前に謎の肌色の壁が現れる。
『これは人肌を再現したモノだ。これを人間だと思って舐めてみるがいい』
「舐める?」
なぜか人間を舐めることが前提になっていてアナも若干引っかかっている様子だが、しかし神の手下に命令されてるんだから仕方ない。戸惑いながらも四人は肌色の壁に舌を伸ばした。
「これ……本当に人みたいです」
スピカだけでなく他の三人も同じ感想らしく、おっかなびっくり「人間壁」を舐め回す。段々慣れてきたのか、アナなんかは俺を触るような手つきで壁を相手し始めた。
『解析中……ムム』
ロボットは何やら計測しているようだったが、「ピンポーン」という音とともに何か分かったみたいだ。
『魔女のムスメは手慣れていて相手を興奮させる。魔導士のムスメは不慣れだがそれが逆に相手を唆らせる。獣人のムスメはケモノ特有のザラザラした舌が刺激的でマゾが悦ぶ。背の高いムスメは大胆かつ容赦がなく積極的……』
「なんだなんだ、お前の性癖発表会か」
何かデータを出すのかと思いきやバリバリの主観じゃねえか。これが本当に神の試練なんだろうな。
『そうではない。ポルルト様に気に入られる素質があるかを判断しているのだ』
ポルルトがどんなやつかは知らないがこれで本当にいいのだろうか。ロボットが暴走してなきゃいいが。
『では次に二人一組になるがよい』
「二人一組、ですか?」
『互い違いに寝転がり、お互いにク◯ニし合うのだ。すなわちロクキューというやつだ』
「やっぱりお前の性癖発表会じゃねえか!?」
『断じてチガウ』
ただの百合好きおじさん以外誰がそんな指示をするんだよ……。ただ神との邂逅を盾にされてるんじゃ四人にやってもらう他ないんだが……。
「俺はぜってーこの仏頂面のデカブツとは組まねえぞ!」
「奇遇だな。私も貴様のようなガキとは組むつもりはない」
「ンだとぉ!?? おめーのその仏頂面切り刻んでやろうかぁ!?」
あーあー。まあ69しようにもこの二人じゃ身長差ありすぎて形にならないだろうけど。
「大丈夫ですから。私がバプラスさんと組みます。ガルさんはスピカちゃんと組んでください」
「チッ。命拾いしたな、巨人ババア」
ガルが吊り上がった目で睨みつけているがバプラスはどこ吹く風。まったく、アナがいてくれて助かった。
「それでは……みんなパンツだけ脱ぎましょうか……」
さっき以上に戸惑いながら、アナはスカートの中に手を突っ込む。ガルとスピカもズボンと下着に手を掛けて床に寝っ転がった。
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