あと一週間で、聖女の夫になることができたのに……。残念でしたね。

冬吹せいら

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エピローグ

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あれから、四年が経った。

私はガナンドと結婚し、一人の女の子を授かった。

「ママぁ~。おんぶ~」

名前は、オリーブ。
三歳になって、最近はもう、随分と活発に動くようになった。

「はいはい。よいしょっと」

私はオリーブをおんぶした。
そして、庭に出て、一緒に花を観察する。

「ママ~。お花綺麗だね~!」
「そうだね……」
「でも、ママの方が綺麗~!」
「まぁ……」

三歳児は、お世辞を言えないと思う。
この言葉は……。ありがたく受け止めておこう。

「そうだね。僕も、ママの方が綺麗だと思うよ」
「ガ、ガナンド……。いたの?」

いきなり現れたガナンドが、いたずらっぽく笑った。

「ごめんごめん。驚かせるつもりはなかったんだけど」
「パパ~! おんぶ!」
「はいはい……」

オリーブは、私よりも、ガナンドの方に懐いている。
……正直、嫉妬してしまう。

「……そんな目で見ないでくれよ。ルイーザ」
「だって……」
「あとで、ルイーザもおんぶしてあげるから」
「そういう問題じゃないから!」
「あぁ~! ママが怒った~!」
「怖い怖い! 逃げろ~!」

ガナンドが、走り出した。

「待ちなさい! こら~!」

私はそれを、追いかける。

ガナンドはゆっくりだし、追いつこうと思えば、追いつけるけど……。
私はさらに遅いスピードで、二人を追いかけた。

「ママ遅いよ~? 早く早く~!」

オリーブが、こちらに手招きをする動作が……。どうしても可愛くて。

聖女になってから、運動する機会が少し減ったので、体力には自信が無いけれど。

いつまでも追いかけていたい。そんな気持ちだった。

私は……。とっても幸せだ。
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感想 82

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みんなの感想(82件)

えるてぃん
2021.02.11 えるてぃん

能動的に憎しみ募らせての復讐ならやりすぎもまだ受け入れやすいのだけど
すでに相当量の罰を受けたリアムを受動的にそのまま上乗せで罰するってなぁ
ボコボコになった状態を放置して追放ってのもざまぁ要素のためなのかもしれないけど
追放刑(実質死刑)でもできうる限りの治療をしたあとでの流れが普通なので違和感ありますね

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2021.01.03 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

2021.01.03 冬吹せいら

ご感想ありがとうございます!

解除
かなみん
2020.12.11 かなみん
ネタバレ含む
2020.12.12 冬吹せいら

ご感想ありがとうございます!

解除

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