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旅立ちは突然に
勇者から魔王へ???
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コツコツコツと複数の靴音が響いている…
そうか、もうその時が来たのか…
ため息を吐きながら、ボクはマントを翻し、玉座から立ち上がった。
蒼い瞳を瞬かせながら扉を見つめる。
そう、ボクはこの城の主…魔王リオルナード。
見た目は少年だが、120年間この城を守ってきた…
ボクは赤い翼を羽ばたかせ、今にも迫ってくる勇者パーティを迎える為に、重い飾り扉の前まで行く。
ガチャリ…思い扉が少しづつ開く…
「フフフフ。ようこそ!我が魔王の玉座へ!」
そう言って1歩前にボクは出る。
銀髪の長髪を1つに結わえていて、黒と赤の装飾の服に、赤い翼はボクのトレードマークだ。
誰もが一瞬は黙り、ボクを見つめる。
「は?魔王が子供とはね…」
そう呟いたのは、真ん中に立つ男だった。
見るからに勇者の装備に、勇者の剣を携えた者。
コイツが今回のボクの敵か…
そう思いながら、相手を見つめる。
短めの黒髪に翠の瞳を持ち、中肉中背。
見た目は18歳位だろうか?
あと、周りにはシスター、エルフの少年の魔法使い、
女剣士に武闘家と思われる男がいた。
「まぁ、相手が子供だろうと魔王は魔王だ!
容赦しないぜ!」
そう言って勇者は懐から何かを出した。
「ん?願いのオーブ?何に使うのだ?」
願いのオーブ…魔力を込めると一つだけ願いの叶う宝珠だ…今何に使うのだろう?
「この時を待っていたぜ!こんな子供の魔王より、オレが魔王になるんだ!!!」
はっ?今なんと?と、口に出そうとした瞬間、玉座に居るボクと、勇者のいる位置が入れ替わった。
「勇者様!何を仰ってるんですか!」
シスターが声を上げていたが、勇者と呼ばれた男は笑い声を上げていた。
「ハハハハ!!力が漲ってくる!!」
まさか、願いのオーブでこのボクと魔王を交代したのか???そんな事があるのか?
「ちょっとレオ!あんた薄情過ぎないかい!?
魔王を倒す勇者じゃなかったのかい!?」
そう言って女剣士が、玉座に近づくが、バリアが貼られているため、勇者?レオの近くには行けなかった。
「おいおい。仲間もこう言ってるのに、キミは勇者を辞めて魔王になりたいのかい?」
そう言ってボクは勇者レオに尋ねた。
「オレは……勇者なんかより、魔王になりたい!
魔王の方が沢山の魔物を従えられるし、なにせ最強だろ??」
呆れた理由だった。そんなんで、ボクの立場が危うくなってるとは……
「オレは勇者なんかより魔王に憧れてたんだ!!
もう、お前らは用済みさ!消えろよ!」
そう言って、魔王になったレオはボク達目掛けて魔力を込め始めた。
これは、マズイ!強い魔力を感じる!
「お前達、死にたくなきゃ、ボクの近くに寄るんだ!!」
白い光が発光すると同時に大爆発が生じるが、ギリギリ、バリアを貼り、そして脱出魔法を唱えた。
「ハッーハッハッハッハッ!!!」
魔王レオが甲高い笑い声を上げているのが聞こえその瞬間、ボクらは城外に脱出したのだった。
そうか、もうその時が来たのか…
ため息を吐きながら、ボクはマントを翻し、玉座から立ち上がった。
蒼い瞳を瞬かせながら扉を見つめる。
そう、ボクはこの城の主…魔王リオルナード。
見た目は少年だが、120年間この城を守ってきた…
ボクは赤い翼を羽ばたかせ、今にも迫ってくる勇者パーティを迎える為に、重い飾り扉の前まで行く。
ガチャリ…思い扉が少しづつ開く…
「フフフフ。ようこそ!我が魔王の玉座へ!」
そう言って1歩前にボクは出る。
銀髪の長髪を1つに結わえていて、黒と赤の装飾の服に、赤い翼はボクのトレードマークだ。
誰もが一瞬は黙り、ボクを見つめる。
「は?魔王が子供とはね…」
そう呟いたのは、真ん中に立つ男だった。
見るからに勇者の装備に、勇者の剣を携えた者。
コイツが今回のボクの敵か…
そう思いながら、相手を見つめる。
短めの黒髪に翠の瞳を持ち、中肉中背。
見た目は18歳位だろうか?
あと、周りにはシスター、エルフの少年の魔法使い、
女剣士に武闘家と思われる男がいた。
「まぁ、相手が子供だろうと魔王は魔王だ!
容赦しないぜ!」
そう言って勇者は懐から何かを出した。
「ん?願いのオーブ?何に使うのだ?」
願いのオーブ…魔力を込めると一つだけ願いの叶う宝珠だ…今何に使うのだろう?
「この時を待っていたぜ!こんな子供の魔王より、オレが魔王になるんだ!!!」
はっ?今なんと?と、口に出そうとした瞬間、玉座に居るボクと、勇者のいる位置が入れ替わった。
「勇者様!何を仰ってるんですか!」
シスターが声を上げていたが、勇者と呼ばれた男は笑い声を上げていた。
「ハハハハ!!力が漲ってくる!!」
まさか、願いのオーブでこのボクと魔王を交代したのか???そんな事があるのか?
「ちょっとレオ!あんた薄情過ぎないかい!?
魔王を倒す勇者じゃなかったのかい!?」
そう言って女剣士が、玉座に近づくが、バリアが貼られているため、勇者?レオの近くには行けなかった。
「おいおい。仲間もこう言ってるのに、キミは勇者を辞めて魔王になりたいのかい?」
そう言ってボクは勇者レオに尋ねた。
「オレは……勇者なんかより、魔王になりたい!
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呆れた理由だった。そんなんで、ボクの立場が危うくなってるとは……
「オレは勇者なんかより魔王に憧れてたんだ!!
もう、お前らは用済みさ!消えろよ!」
そう言って、魔王になったレオはボク達目掛けて魔力を込め始めた。
これは、マズイ!強い魔力を感じる!
「お前達、死にたくなきゃ、ボクの近くに寄るんだ!!」
白い光が発光すると同時に大爆発が生じるが、ギリギリ、バリアを貼り、そして脱出魔法を唱えた。
「ハッーハッハッハッハッ!!!」
魔王レオが甲高い笑い声を上げているのが聞こえその瞬間、ボクらは城外に脱出したのだった。
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