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火種
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「デーヴィット様はもう少しユリア様を大切になさってください」
「なんだ唐突に…それに十分大切にしているつもりだ!」
「お心はそうですが、お体のことです」
「あぁ…」
執事セバスの指摘にユリアの夜の姿を頭に浮かべた。
「デーヴィット様はいささか下手な愛され方をしております」
「なに?」
「今日は疲れているようだ…今日はもうウトウトしている…などと優しくし思われ耐えに耐えて、いざたかが外れると止まることを知らず、ユリア様に無理をさせているのでしょう」
どこかで見ているのか?
「ユリア様を見ればわかります。朝起きあがれず、睡眠も足らず、1日ダルそうにしております。もう少しお考え下さい」
「ああ…しかしなぁ…」
「何でしょう?」
「いくら求めても足りない場合はどうする…?」
「…お若くてよろしいかと…」
「うーん…ベールをとりあげると尚良い顔をする」
「左様ですが…適度に励まれて下さい。デーヴィット様のお子が成人されるまでお仕えするのが私の人生の目標ですから」
「!?そんな目標今すぐ捨ててしまえ!二代に渡り仕えられてたまるか!!お前が定期的に秘蔵写真とやらをユリアに見せているのは知ってるぞ!!やめろ!いや、即刻破棄しろ!」
「ふふ。デーヴィット様の命令とはいえ代々ヴァメルン家につかえる執事として家宝を差し出すことは出来ません」
「家宝…」
セバスの告白につい計算をしてしまった。俺が生まれたときセバスは20歳だった。今42で、早くて1年後に子が生まれ貴族男児は16で成人だから59歳。5年後に身ごもっても63歳。
「十分ありえるな…」
ユリアに良く似た子供がセバスの周囲を駆け回っている幻が脳裏にめぐり身震いをした。
「領主のルーベット様からお手紙が届きました。おめでとうございます」
「やっとか。いつになく返事がおそかったな」
領主であり兄でもあるルーベット兄様に、ユリアとの結婚の許しをもらうため手紙をしたためてから三週間は経過していた。
よほど問題がない限り恋愛関係は自由な家柄で、了承のサインを貰うだけでいい。
あとは神父立ち会いのもと誓いをたてれば婚姻が認められる。正妻の場合はお披露目の式や祭りを行う。
「お披露目式は11月の収穫祭と一緒にしたいと考えている。いつもより盛大に行おう」
「いい式になるでしょうね。ユリア様は領民と距離が近いですから。ユリア様は肌が白いですから、ドレスは敢えてくすんだホワイトにすると映えるでしょう。ふっ」
セバスがユリアを想って笑みをこぼした。なんだなんだ、セバスに認められるのが一番嬉しいが、本人には伝えない。
兄様の手紙をあけ一読する。
「?デーヴィット様…領主様はなんと?」
俺は兄様からの手紙を投げてよこした。
目を通しため息をひとつもらすと
「…お部屋の準備がいりますね」
とセバスが脳内で予定を組みはじめた。
「面倒だなぁ…」
「私は…デーヴィット様を大切に想い支えてくれる女性が増えるのであれば嬉しく思います」
「そうか…」
「私の人生の目標が叶う可能性もあがります」
「……本音そっちだな…。さて、ユリアに話すのは気が重いな…変な勘違いをしないといいのだが…」
「思い込みが素直ですからね…」
寝室でワインを飲む俺をユリアは不思議そうに観察し、そそそっと寄ってきた。
「酒は18歳からだ。女の結婚は17歳からでも酒は平等に18歳。焦らなくてもこの冬のユリアの誕生日に一緒に飲もう。
今年はユリアの活躍でレアモノ山岳葡萄が収穫できたからな。ユリアが仕込んだワインを開けようか。
しかし子ができていたら飲ましてやれないぞ」
ユリアがかっと耳を赤くした。
「ははは…さて…ユリア話がある。まずひとつは嬉しい話だ。領主の兄様から許しをもらった。俺は正式にユリアを妻に娶る」
ユリアはこくこくと頷いて、体を寄せてきた。近づいたユリアの頬をなでると相変わらずぺっとりとした肌が心地よい。
「11月の収穫祭にお披露目式をしようと思う。領民の前で婚姻の誓い書にサインをして、皆にも祝福してもらおうな」
「…はい」
ユリアが薬指の指輪に目をやって照れながら返事をする。
「収穫祭はご馳走もいっぱいで、夜通し飲みあかすのですよね?」
「冬前の最後の祭りだからな大騒ぎだ。町中ランプを吊って、一年で一度の夜のない日だ」
「楽しいでしょうね」
「あぁ」
窓のそとに目をやって景色を思い浮かべるユリアをしばらく眺めていた。
この幸せな気分のまま秋まで過ごせたらなぁとつくづく思う。
「しかし…問題がひとつできた。ユリアには嫌な思いをさせる話だ」
「?」
「新しく見合いをすることになった。来週迎えにたつ」
ユリアはきゅっと口をむすび返事をしなかった。
「領主の直々のお話だ。最終判断はまかせられているとはいえ、申し出すら断るのは難儀なんだ」
「デーヴィット様は複数の妻をもてるかたですから…問題ないはずですが?」
「問題大有りだ。法的に問題なくてもだな……色々とほら、あるだろう」
「???カトレア姉さんは幸せそうでした」
「あそこはアーデット兄様が特殊なだけだ。ユリアはまだ細かいことが解っていないから軽く言えるんだ…。いいか俺は正妻以外持つつもりはない」
「…ですが…」
「ユリア…頼むから聞き分け良くならないでくれ。しばらく我慢させる事が多くなるが、見合い期間が終わればお断りする。それまでどうか信じてそばにいてくれ」
「…はい」
「本当に分かっているのか?頼むぞ…!?」
いまいち反応の薄いユリアに不安を感じながらも、自分がきちんとしていれば大丈夫なはずだとたかをくくった。
「なんだ唐突に…それに十分大切にしているつもりだ!」
「お心はそうですが、お体のことです」
「あぁ…」
執事セバスの指摘にユリアの夜の姿を頭に浮かべた。
「デーヴィット様はいささか下手な愛され方をしております」
「なに?」
「今日は疲れているようだ…今日はもうウトウトしている…などと優しくし思われ耐えに耐えて、いざたかが外れると止まることを知らず、ユリア様に無理をさせているのでしょう」
どこかで見ているのか?
「ユリア様を見ればわかります。朝起きあがれず、睡眠も足らず、1日ダルそうにしております。もう少しお考え下さい」
「ああ…しかしなぁ…」
「何でしょう?」
「いくら求めても足りない場合はどうする…?」
「…お若くてよろしいかと…」
「うーん…ベールをとりあげると尚良い顔をする」
「左様ですが…適度に励まれて下さい。デーヴィット様のお子が成人されるまでお仕えするのが私の人生の目標ですから」
「!?そんな目標今すぐ捨ててしまえ!二代に渡り仕えられてたまるか!!お前が定期的に秘蔵写真とやらをユリアに見せているのは知ってるぞ!!やめろ!いや、即刻破棄しろ!」
「ふふ。デーヴィット様の命令とはいえ代々ヴァメルン家につかえる執事として家宝を差し出すことは出来ません」
「家宝…」
セバスの告白につい計算をしてしまった。俺が生まれたときセバスは20歳だった。今42で、早くて1年後に子が生まれ貴族男児は16で成人だから59歳。5年後に身ごもっても63歳。
「十分ありえるな…」
ユリアに良く似た子供がセバスの周囲を駆け回っている幻が脳裏にめぐり身震いをした。
「領主のルーベット様からお手紙が届きました。おめでとうございます」
「やっとか。いつになく返事がおそかったな」
領主であり兄でもあるルーベット兄様に、ユリアとの結婚の許しをもらうため手紙をしたためてから三週間は経過していた。
よほど問題がない限り恋愛関係は自由な家柄で、了承のサインを貰うだけでいい。
あとは神父立ち会いのもと誓いをたてれば婚姻が認められる。正妻の場合はお披露目の式や祭りを行う。
「お披露目式は11月の収穫祭と一緒にしたいと考えている。いつもより盛大に行おう」
「いい式になるでしょうね。ユリア様は領民と距離が近いですから。ユリア様は肌が白いですから、ドレスは敢えてくすんだホワイトにすると映えるでしょう。ふっ」
セバスがユリアを想って笑みをこぼした。なんだなんだ、セバスに認められるのが一番嬉しいが、本人には伝えない。
兄様の手紙をあけ一読する。
「?デーヴィット様…領主様はなんと?」
俺は兄様からの手紙を投げてよこした。
目を通しため息をひとつもらすと
「…お部屋の準備がいりますね」
とセバスが脳内で予定を組みはじめた。
「面倒だなぁ…」
「私は…デーヴィット様を大切に想い支えてくれる女性が増えるのであれば嬉しく思います」
「そうか…」
「私の人生の目標が叶う可能性もあがります」
「……本音そっちだな…。さて、ユリアに話すのは気が重いな…変な勘違いをしないといいのだが…」
「思い込みが素直ですからね…」
寝室でワインを飲む俺をユリアは不思議そうに観察し、そそそっと寄ってきた。
「酒は18歳からだ。女の結婚は17歳からでも酒は平等に18歳。焦らなくてもこの冬のユリアの誕生日に一緒に飲もう。
今年はユリアの活躍でレアモノ山岳葡萄が収穫できたからな。ユリアが仕込んだワインを開けようか。
しかし子ができていたら飲ましてやれないぞ」
ユリアがかっと耳を赤くした。
「ははは…さて…ユリア話がある。まずひとつは嬉しい話だ。領主の兄様から許しをもらった。俺は正式にユリアを妻に娶る」
ユリアはこくこくと頷いて、体を寄せてきた。近づいたユリアの頬をなでると相変わらずぺっとりとした肌が心地よい。
「11月の収穫祭にお披露目式をしようと思う。領民の前で婚姻の誓い書にサインをして、皆にも祝福してもらおうな」
「…はい」
ユリアが薬指の指輪に目をやって照れながら返事をする。
「収穫祭はご馳走もいっぱいで、夜通し飲みあかすのですよね?」
「冬前の最後の祭りだからな大騒ぎだ。町中ランプを吊って、一年で一度の夜のない日だ」
「楽しいでしょうね」
「あぁ」
窓のそとに目をやって景色を思い浮かべるユリアをしばらく眺めていた。
この幸せな気分のまま秋まで過ごせたらなぁとつくづく思う。
「しかし…問題がひとつできた。ユリアには嫌な思いをさせる話だ」
「?」
「新しく見合いをすることになった。来週迎えにたつ」
ユリアはきゅっと口をむすび返事をしなかった。
「領主の直々のお話だ。最終判断はまかせられているとはいえ、申し出すら断るのは難儀なんだ」
「デーヴィット様は複数の妻をもてるかたですから…問題ないはずですが?」
「問題大有りだ。法的に問題なくてもだな……色々とほら、あるだろう」
「???カトレア姉さんは幸せそうでした」
「あそこはアーデット兄様が特殊なだけだ。ユリアはまだ細かいことが解っていないから軽く言えるんだ…。いいか俺は正妻以外持つつもりはない」
「…ですが…」
「ユリア…頼むから聞き分け良くならないでくれ。しばらく我慢させる事が多くなるが、見合い期間が終わればお断りする。それまでどうか信じてそばにいてくれ」
「…はい」
「本当に分かっているのか?頼むぞ…!?」
いまいち反応の薄いユリアに不安を感じながらも、自分がきちんとしていれば大丈夫なはずだとたかをくくった。
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