ナロドニア家のイルシオの血

メイ

文字の大きさ
上 下
5 / 6

ナロドニア家のイルシオの血(5)

しおりを挟む
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

エリン島・灌木の丘と乳色の霧

メイ
ファンタジー
北ヨーロッパ中世史の小さなエピソードをヒントにした、空想歴史ストーリー。 …… エリン島。 どこまでも連なる灌木の丘と、乳色の霧と、小王達が群雄割拠で並び立つ島。 ・     ・     ・ 「小王などなりたくない!」 そう泣いて嫌がった。だがガルドフ家の大人しい少年アーサフは、いきなり小国・リートムの小王に就かされてしまうことになった。 その時から数年間、重圧と自責と心労にもがきながらも必死で執政してきたアーサフの上に、ある日突然、飛んでも無い厄災が襲い掛かった。 彼が国を離れていた隙に、蛮族・バリマック族がリートムを急襲、領土を全て奪ってしまったのである! 奪われた王城には、政略婚を結んだばかりの妻・イドルもそのままに残されている。 一体どうすれば国を取り戻せるのだろうか……。 一体どうすれば妻を救出できるのだろうか……。 霧の中、追い詰められたアーサフの目の前にその時唐突に、一人の奇妙な少年が現れた。 ――自称コソ泥の、“カラスのモリット”。 モリットは全てが謎の、しかし圧倒的な知力と行動力、そして魔的とも呼べる魅力を持った少年であった。 勿論アーサフには判っている。 “この少年を信じてはいけない”。 判っている。充分に判っている。だが判っていても、それでも、妻・イドルを敵の手から救出するためには今、モリットの力量に賭けるしかなかったのであった。 深いエリンの霧の中、アーサフはモリットと共に、敵の待ち構えるリートムへと出立していった。 そのアーサフを待ち構えていたのは、想像をはるかに上回る大きな陰謀と背信、そして運命の転換となってしまった。

ミーナールの長い夏が終わる

メイ
ファンタジー
中世後期、アブヤド海(東地中海)の貿易港・ミーナールを舞台にした、架空歴史ストーリー。 ・  ・  ・ 豊かな貿易港により繁栄する都市国家・ミーナール。 ミーナールは宗主国として大国ルツを仰いではいるものの、事実上は街の評議会が主導する独立を誇っていた。 そしてこの評議会の代表――すなわちミーナールの代表役となるのが、最大の名門ワリド家の若き当主・アーリドであった。代々のワリド家当主そして評議会の力を持って、ミーナールは長らくにわたり自由と繁栄を享受し続けていた。 ミーナールに夏が始まったその日。街へ新たな喜びがやって来た。 宗主国ルツからの新太守として、かつてこの街で育った青年・エウジスが赴任して来たのだ。 ここに、幼い頃より無二の親友同士だったアーリドとエウジスが数年ぶりに再会した。二人は強く手を取り合い、街により輝かしい未来を作りだすことを誓い合った。その姿に、誰もが当然のように希望あふれた街の未来を描いたのだが――、 しかし、未来はぶれた。 ……エウジスが少しずつ、着実に、街の自治を奪い取り始めたのだ。 「ミーナールを愛している。君との固い友情を信じている」 そう繰り返すエウジスの言葉に決して偽りはないと、アーリドも良く解かっている。だがその間にも、街はエウジスの手によって自治を狭められてゆく。 眩い夏の日が進む中、ミーナールの自由、そしてアーリドの友情は、逃げ場の無い場所へと追い詰められてゆく。…… ・  ・  ・ ミーナールという街の夏を主役に据えた、長い友情ストーリー。

村人A

miya
青春
皆さんは演劇と言うものをご存知ですか? ご存知ですかと聞くのも失礼ですね。 興味のない人には、演劇などつまらないものに思えるかもしれません。 しかし、私はそう言う人に問いたいのです。本物の演劇と言うものに触れたことはありますか?と。 私は、演劇には人の心を動かす大きな力があると信じています。 喜び、怒り、哀しみ、楽しさ。 それら全てを演劇では感じ取れます。 このお話は、そんな"演劇"に憧れた1人の女の子の物語です。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

【完結】捨てられ正妃は思い出す。

なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」    そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。  人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。  正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。  人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。  再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。  デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。  確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。 ––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––  他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。  前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。  彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。  

金髪エルフ騎士(♀)の受難曲(パッション)

ももちく
ファンタジー
 ここはエイコー大陸の西:ポメラニア帝国。賢帝と名高い 第14代 シヴァ帝が治めていた。 しかし、かの|帝《みかど》は政変に巻き込まれ、命を落としてしまう。  シヴァ帝亡き後、次に|帝《みかど》の玉座に座ったのは、第1皇女であったメアリー=フランダール。  彼女もまた、政変に巻き込まれ、命の危機にあったのだが、始祖神:S.N.O.Jがこの世に再降臨を果たし、彼女を危機から救うのであった。  ポメラニア帝国はこの政変で、先代のシヴァ帝だけでなく、宰相:ツナ=ヨッシー、大将軍:ドーベル=マンベルまでもが儚く命を散らす。 これはポメラニア帝国にとって痛手であった。ポメラニア帝国は代々、周辺国をまとめ上げる役目を担ってきた。 そのポメラニア帝国の弱体は、すなわち、エイコー大陸の平和が後退したことでもあった。  そんな情勢もあってか、本編のヒロインであるアキヅキ=シュレインが東国のショウド国との国境線近くの砦に配置転換される辞令が宮廷から下されることになる。  渋々ながら辞令を承諾したアキヅキ=シュレインはゼーガン砦に向かう。だがその砦に到着したこの日から、彼女にとっての『受難』の始まりであった……。  彼女は【運命】と言う言葉が嫌いだ。 【運命】の一言で片づけられるのを良しとしない。  彼女は唇を血が滲むほどに噛みしめて、恥辱に耐えようとしている時、彼女の前に見慣れぬ甲冑姿の男が現れる……。  のちにポメラニア帝国が属するエイコー大陸で『|愛と勝利の女神《アフロディーテ》』として多くの人々に讃えられる女性:アキヅキ=シュレインの物語が今始まる!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

【改題】トゥラーン大陸年代記 ~自由の歌~

東条崇央
ファンタジー
【第一部 幼年編】 剣と魔法、精霊と神が色濃く息づくトゥラーン大陸。 赤ん坊の時に両親を失いエルフに育てられた少年リンランディア。 神樹の祝福、エフイルとの出会い、大精霊達との邂逅。 それが何を意味するのかは未だわからない。 両親の真実を求めて少年リンは姉カレンと子猫エフイルと共に旅立つ。 平和な幼年期とその旅立ちまでを描く。 【第二部 ノルド大公国編】 プロット制作中につきお時間をください

処理中です...