36 / 52
31 その先にある力
しおりを挟む
「おーーーーーい……、おーーーーーい……」
ダイダラ坊の声が聞こえた。
僕は夢を見ているのだと思った。
実際、僕と芹那はいつの間にか壁にもたれ、お互い寄り掛かるようにして眠り込んでいた。
そう、僕は夢を見ているんだ……。
富士山の……、ダイダラ坊……。
土蜘蛛……、土蜘蛛を倒しに行かなきゃ……、わかってる、わかってるよ。豊玉姫を助けるんだろ? 僕は……、僕は土蜘蛛と戦うよ……。
「おーーーーーい……、おーーーーーい……」
「わかってるよ……、土蜘蛛は強いんだ。だから待ってよ……、うううん……」
「ねえちょっと、なに言ってるのよ和也! 寝ぼけてないで起きて、和也!」
「……なんだこの剣……、剣に見えない。けど、なんかすごいぞ……。いやあああ!!!」
「ちょっと和也! 暴れないで! 和也ったら!!!」
「おーーーーーい……、おーーーーーい!」
「ん、んんん……、あれ? 芹那……。ここどこだい?」僕が戦っていたのはどうやら土蜘蛛ではなく睡魔だったらしい。
「どこだい、って、家に決まってるじゃない!」
「夢を見てたよ……、ダイダラ坊の声が聞こえた」
「聞こえたじゃないわよ、ダイダラ坊の声よ!」
「ん? んんん? え、ええ?」
「おーーーい!!! いたねえ、須佐乃袁尊! 月読尊! 久しぶりだねえ!」声は聞こえるが、窓から見えるのはダイダラ坊の足だけだった。
「ダ、ダイダラ坊!?」
「さっきからそう言ってるじゃない!」
僕は窓を開け、「ダイダラ坊!!! 本当にダイダラ坊!? 久しぶりだ! どうやってここまで!?」と聞いた。
「歩いてきたねえ。富士山からここまでなら、百歩もかからないねえ」
途中で家を踏んだりとか、不躾な質問はしないことにした。てか来れるんなら、豊玉姫の石像も運んで欲しかったと思ったが、それも言わないでおいた。
「それよりねえ、豊玉姫の声が聞こえたねえ! 嬉しいねえ! やっぱり二人はすごいんだねえ!」と聞こえた瞬間、窓から何かが飛び込んできた。
「豊玉姫! よくぞご無事で!」狼も一緒だった。
その声に、豊玉姫もさぞかし嬉しいだろうとその姿を見たが、豊玉姫はいつの間にかベッドの上に起き上がっていて、青ざめた顔をしていた。
「とよ、玉姫?」狼は振っていた尻尾を止めた。
「ど、どうしたの……?」芹那が思わず聞いた。
「わ、悪い夢を見ました……」豊玉姫は言った。
「悪い夢?」
「月読尊、そなたが首からかけておるもの、見せてはくれませぬか?」そう言われ、芹那は八岐大蛇の勾玉を豊玉姫に渡した。豊玉姫はそれを手に取り、包み込むようにして目を閉じると、しばし呼吸を整えるように瞑想した。
「これは、八岐大蛇ですか。一匹足りぬように思えますが」
「ええ、事情があって、今は七匹しかいないらしいんです。しかも酷く傷ついて元の姿に戻れないらしく……」芹那がそう説明した。
「傷の方はもう大丈夫のようです。間もなく復活をいたしましょう。しかしながら……」豊玉姫はなおも眉を寄せて険しい顔をした。
「何が、見えるんですか?」僕は尋ねた。
「もう一匹。ここにはおりませぬ一匹が、この世の理に触れるような、大きな力を手に入れようとしております」
「この世の理?」
「そうです。それが正しいことか間違ったことかはわかりませぬ。この一匹が、なぜゆえそれほどの力を欲するのかも。ですが……、それは触れてはならぬことゆえ、このものを止めねばなりませぬ」
「でも、僕たち、いまその一匹がどこにいるのかもわからないんです」
「ここより西の地におります。そうか、ここは……」
「どこか、わかるんですか?」
「伊吹山……、そうか、そう言うことですか……」
「いったい何が……」
豊玉姫は大きく肩で息をすると、勾玉を芹那に返した。
「伊吹山におります」
「伊吹山? どこだろう?」
「近江の国の東側でございます」
「近江の国?」
「たぶん、滋賀県のことよ。まって……」そう言って芹那はスマホを触りだした。「あった。あったわ、伊吹山、ここね?」そう言って芹那はスマホの画面を僕に見せた。
「で、どうしてその一匹は、伊吹山にいるんです?」僕は聞いた。
「そこに住む、神に会うためでしょう」
「神?」
「そうです。そこに蛇神がおります」
「蛇神? でも、何のために……」
「神になるために」
「神に、なるため?」
「もともとそ奴は八岐大蛇の一匹であったのでしょう? 神の遣いである大蛇(おろち)の一族は、八匹そろって神と同等の力を得ます。ですが、これは言い伝えではありますが、大蛇が九匹となった時、神をも超える力を得ると言われております。ましてやその九匹目が遣いなどではなく、蛇神であったとしたら、いかなる力を身につけるのか、わらわにも想像もできませぬ」
「神を超える、ですか? でも僕は、スサノオから八岐大蛇は八匹までとしか聞いていない。八匹でも神を超える力を得ると」
「それは単に、強さの話でしょう。違います。八岐大蛇には、さらにその先があります。神であっても恐れる力であるが故、誰もその先に触れようとはいたしません」
「でもそれって、いったいどんな力なんですか」
「さっきも言った通りです。この世の理に触れる力です。それが何であるかはわらわにもわかりません。ただ言えるのは、そのものを止めねばならぬこと。まだ間に合います。そのものの力では、まだ恐らく伊吹山に住む神にはかないますまい」
「豊玉姫、頼まれたもの、持ってきたよう」
「ダイダラ坊、ありがとうございます。それをこちらへ……」そう言って豊玉姫がダイダラ坊から受け取ったのは、まぎれもなく天叢雲剣だった。
「さあ、これはあなたのものでしょう。お受け取りください」そう言われ僕は、豊玉姫から天叢雲剣を受け取った。海に沈められ、青く錆だらけになっていた天叢雲剣だったけど、僕が触れた途端、眩いほどの光を放ち始め、ぱらぱらと錆が落ちて行った。
「美しい剣でございます」豊玉姫は、息を呑むようにして言った。
「ありがとうございます、豊玉姫」僕は数か月ぶりに、いや、二千年ぶりに手にする天叢雲剣に、涙を流すほど熱い思いが込み上げてきた。
「剣もまた、喜んでおりまする」豊玉姫が言った。
「また会いにくるよう、須佐乃袁尊、月読尊!」ダイダラ坊は、豊玉姫を手のひらに乗せるとそう言った。
「かたじけない。ああ、かたじけない、かたじけない……」狼はずっと頭を下げたまま、時折涙を見せながら僕と芹那にそう繰り返した。
「これで恩を返せたとは思っておりませぬゆえ、また何かお困りごとがありましたら、ぜひわらわの名をお呼びください。必ずや、お二人のお役に立ちましょう、月読尊、セミのお方」
セミのお方……。やっぱりまだ根に持ってる。そう思いながら、別れを惜しむ間もなく、豊玉姫とダイダラ坊、そして狼は富士山へと帰って行った。
ダイダラ坊の声が聞こえた。
僕は夢を見ているのだと思った。
実際、僕と芹那はいつの間にか壁にもたれ、お互い寄り掛かるようにして眠り込んでいた。
そう、僕は夢を見ているんだ……。
富士山の……、ダイダラ坊……。
土蜘蛛……、土蜘蛛を倒しに行かなきゃ……、わかってる、わかってるよ。豊玉姫を助けるんだろ? 僕は……、僕は土蜘蛛と戦うよ……。
「おーーーーーい……、おーーーーーい……」
「わかってるよ……、土蜘蛛は強いんだ。だから待ってよ……、うううん……」
「ねえちょっと、なに言ってるのよ和也! 寝ぼけてないで起きて、和也!」
「……なんだこの剣……、剣に見えない。けど、なんかすごいぞ……。いやあああ!!!」
「ちょっと和也! 暴れないで! 和也ったら!!!」
「おーーーーーい……、おーーーーーい!」
「ん、んんん……、あれ? 芹那……。ここどこだい?」僕が戦っていたのはどうやら土蜘蛛ではなく睡魔だったらしい。
「どこだい、って、家に決まってるじゃない!」
「夢を見てたよ……、ダイダラ坊の声が聞こえた」
「聞こえたじゃないわよ、ダイダラ坊の声よ!」
「ん? んんん? え、ええ?」
「おーーーい!!! いたねえ、須佐乃袁尊! 月読尊! 久しぶりだねえ!」声は聞こえるが、窓から見えるのはダイダラ坊の足だけだった。
「ダ、ダイダラ坊!?」
「さっきからそう言ってるじゃない!」
僕は窓を開け、「ダイダラ坊!!! 本当にダイダラ坊!? 久しぶりだ! どうやってここまで!?」と聞いた。
「歩いてきたねえ。富士山からここまでなら、百歩もかからないねえ」
途中で家を踏んだりとか、不躾な質問はしないことにした。てか来れるんなら、豊玉姫の石像も運んで欲しかったと思ったが、それも言わないでおいた。
「それよりねえ、豊玉姫の声が聞こえたねえ! 嬉しいねえ! やっぱり二人はすごいんだねえ!」と聞こえた瞬間、窓から何かが飛び込んできた。
「豊玉姫! よくぞご無事で!」狼も一緒だった。
その声に、豊玉姫もさぞかし嬉しいだろうとその姿を見たが、豊玉姫はいつの間にかベッドの上に起き上がっていて、青ざめた顔をしていた。
「とよ、玉姫?」狼は振っていた尻尾を止めた。
「ど、どうしたの……?」芹那が思わず聞いた。
「わ、悪い夢を見ました……」豊玉姫は言った。
「悪い夢?」
「月読尊、そなたが首からかけておるもの、見せてはくれませぬか?」そう言われ、芹那は八岐大蛇の勾玉を豊玉姫に渡した。豊玉姫はそれを手に取り、包み込むようにして目を閉じると、しばし呼吸を整えるように瞑想した。
「これは、八岐大蛇ですか。一匹足りぬように思えますが」
「ええ、事情があって、今は七匹しかいないらしいんです。しかも酷く傷ついて元の姿に戻れないらしく……」芹那がそう説明した。
「傷の方はもう大丈夫のようです。間もなく復活をいたしましょう。しかしながら……」豊玉姫はなおも眉を寄せて険しい顔をした。
「何が、見えるんですか?」僕は尋ねた。
「もう一匹。ここにはおりませぬ一匹が、この世の理に触れるような、大きな力を手に入れようとしております」
「この世の理?」
「そうです。それが正しいことか間違ったことかはわかりませぬ。この一匹が、なぜゆえそれほどの力を欲するのかも。ですが……、それは触れてはならぬことゆえ、このものを止めねばなりませぬ」
「でも、僕たち、いまその一匹がどこにいるのかもわからないんです」
「ここより西の地におります。そうか、ここは……」
「どこか、わかるんですか?」
「伊吹山……、そうか、そう言うことですか……」
「いったい何が……」
豊玉姫は大きく肩で息をすると、勾玉を芹那に返した。
「伊吹山におります」
「伊吹山? どこだろう?」
「近江の国の東側でございます」
「近江の国?」
「たぶん、滋賀県のことよ。まって……」そう言って芹那はスマホを触りだした。「あった。あったわ、伊吹山、ここね?」そう言って芹那はスマホの画面を僕に見せた。
「で、どうしてその一匹は、伊吹山にいるんです?」僕は聞いた。
「そこに住む、神に会うためでしょう」
「神?」
「そうです。そこに蛇神がおります」
「蛇神? でも、何のために……」
「神になるために」
「神に、なるため?」
「もともとそ奴は八岐大蛇の一匹であったのでしょう? 神の遣いである大蛇(おろち)の一族は、八匹そろって神と同等の力を得ます。ですが、これは言い伝えではありますが、大蛇が九匹となった時、神をも超える力を得ると言われております。ましてやその九匹目が遣いなどではなく、蛇神であったとしたら、いかなる力を身につけるのか、わらわにも想像もできませぬ」
「神を超える、ですか? でも僕は、スサノオから八岐大蛇は八匹までとしか聞いていない。八匹でも神を超える力を得ると」
「それは単に、強さの話でしょう。違います。八岐大蛇には、さらにその先があります。神であっても恐れる力であるが故、誰もその先に触れようとはいたしません」
「でもそれって、いったいどんな力なんですか」
「さっきも言った通りです。この世の理に触れる力です。それが何であるかはわらわにもわかりません。ただ言えるのは、そのものを止めねばならぬこと。まだ間に合います。そのものの力では、まだ恐らく伊吹山に住む神にはかないますまい」
「豊玉姫、頼まれたもの、持ってきたよう」
「ダイダラ坊、ありがとうございます。それをこちらへ……」そう言って豊玉姫がダイダラ坊から受け取ったのは、まぎれもなく天叢雲剣だった。
「さあ、これはあなたのものでしょう。お受け取りください」そう言われ僕は、豊玉姫から天叢雲剣を受け取った。海に沈められ、青く錆だらけになっていた天叢雲剣だったけど、僕が触れた途端、眩いほどの光を放ち始め、ぱらぱらと錆が落ちて行った。
「美しい剣でございます」豊玉姫は、息を呑むようにして言った。
「ありがとうございます、豊玉姫」僕は数か月ぶりに、いや、二千年ぶりに手にする天叢雲剣に、涙を流すほど熱い思いが込み上げてきた。
「剣もまた、喜んでおりまする」豊玉姫が言った。
「また会いにくるよう、須佐乃袁尊、月読尊!」ダイダラ坊は、豊玉姫を手のひらに乗せるとそう言った。
「かたじけない。ああ、かたじけない、かたじけない……」狼はずっと頭を下げたまま、時折涙を見せながら僕と芹那にそう繰り返した。
「これで恩を返せたとは思っておりませぬゆえ、また何かお困りごとがありましたら、ぜひわらわの名をお呼びください。必ずや、お二人のお役に立ちましょう、月読尊、セミのお方」
セミのお方……。やっぱりまだ根に持ってる。そう思いながら、別れを惜しむ間もなく、豊玉姫とダイダラ坊、そして狼は富士山へと帰って行った。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
神武東征外伝
長髄彦ファン
歴史・時代
神武東征を扱った『東へ征(ゆ)け』の外伝です。歴史からこぼれたエピソードを綴っていきます。
第一話「銅戈(か)の眠る海」は、瀬戸内海を行く磐余彦とその一行が、地元の漁師を助けて山賊退治をする物語。
第二話「勾玉の姫」は、大国主と姫との悲恋に隠された真実。
第三話「猫と河童と鬼退治」は、高千穂伝承をベースに三毛入野命が鬼退治をする物語。愛猫ミケがいい働きをしています。
悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!
ユウ
ファンタジー
乙女ゲームの王子に転生してしまったが断罪イベント三秒前。
婚約者を蔑ろにして酷い仕打ちをした最低王子に転生したと気づいたのですべての罪を被る事を決意したフィルベルトは公の前で。
「本日を持って私は廃嫡する!王座は弟に譲り、婚約者のマリアンナとは婚約解消とする!」
「「「は?」」」
「これまでの不始末の全ては私にある。責任を取って罪を償う…全て悪いのはこの私だ」
前代未聞の出来事。
王太子殿下自ら廃嫡を宣言し婚約者への謝罪をした後にフィルベルトは廃嫡となった。
これでハッピーエンド。
一代限りの辺境伯爵の地位を許され、二人の幸福を願ったのだった。
その潔さにフィルベルトはたちまち平民の心を掴んでしまった。
対する悪役令嬢と第二王子には不測の事態が起きてしまい、外交問題を起こしてしまうのだったが…。
タイトル変更しました。
王太子様に婚約破棄されましたので、辺境の地でモフモフな動物達と幸せなスローライフをいたします。
なつめ猫
ファンタジー
公爵令嬢のエリーゼは、婚約者であるレオン王太子に婚約破棄を言い渡されてしまう。
二人は、一年後に、国を挙げての結婚を控えていたが、それが全て無駄に終わってしまう。
失意の内にエリーゼは、公爵家が管理している辺境の地へ引き篭もるようにして王都を去ってしまうのであった。
――そう、引き篭もるようにして……。
表向きは失意の内に辺境の地へ篭ったエリーゼは、多くの貴族から同情されていたが……。
じつは公爵令嬢のエリーゼは、本当は、貴族には向かない性格だった。
ギスギスしている貴族の社交の場が苦手だったエリーゼは、辺境の地で、モフモフな動物とスローライフを楽しむことにしたのだった。
ただ一つ、エリーゼには稀有な才能があり、それは王国で随一の回復魔法の使い手であり、唯一精霊に愛される存在であった。
お母さんに捨てられました~私の価値は焼き豚以下だそうです~【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公リネットの暮らすメルブラン侯爵領には、毎年四月になると、領主である『豚侯爵』に豚肉で作った料理を献上する独特の風習があった。
だが今年の四月はいつもと違っていた。リネットの母が作った焼き豚はこれまでで最高の出来栄えであり、それを献上することを惜しんだ母は、なんと焼き豚の代わりにリネットを豚侯爵に差し出すことを思いつくのである。
多大なショックを受けつつも、母に逆らえないリネットは、命令通りに侯爵の館へ行く。だが、実際に相対した豚侯爵は、あだ名とは大違いの美しい青年だった。
悪辣な母親の言いなりになることしかできない、自尊心の低いリネットだったが、侯爵に『ある特技』を見せたことで『遊戯係』として侯爵家で働かせてもらえることになり、日々、様々な出来事を経験して成長していく。
……そして時は流れ、リネットが侯爵家になくてはならない存在になった頃。無慈悲に娘を放り捨てた母親は、その悪行の報いを受けることになるのだった。
異世界複利! 【1000万PV突破感謝致します】 ~日利1%で始める追放生活~
蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。
中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。
役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。
異世界に来ちゃったよ!?
いがむり
ファンタジー
235番……それが彼女の名前。記憶喪失の17歳で沢山の子どもたちと共にファクトリーと呼ばれるところで楽しく暮らしていた。
しかし、現在森の中。
「とにきゃく、こころこぉ?」
から始まる異世界ストーリー 。
主人公は可愛いです!
もふもふだってあります!!
語彙力は………………無いかもしれない…。
とにかく、異世界ファンタジー開幕です!
※不定期投稿です…本当に。
※誤字・脱字があればお知らせ下さい
(※印は鬱表現ありです)
双子は神隠しから逃れたい!~変人な姉と腹黒な妹の非日常2人暮らしwith時々神~
大柳 律
ファンタジー
三十路で無職で病人。でも異常なまでに前向きの、高校生に見える程の童顔の小澤麻来(おざわ あさき)が伊勢神宮で、「病気が治ったら好きな事を思いっっっっっきり出来ますようにっ!」と願ったところ、お嫁に行ったはずの双子の妹である一色実々(いっしき みみ)と一緒に1年前の過去に突然問答無用で連れて行かれてしまう。
そこで双子を誘拐した張本人、通称【多神さん】に元の時間に戻るための条件を一方的に突き付けられる。
しかも条件を達成出来なかったり、過去の世界を乱した途端【神隠し】に遇ってしまう!?おまけに全く関係の無い、暇を持て余した高天原の神々が面白そうって理由だけで双子にちょっかいを出そうとしてくる始末!
腹黒天然ドS姉妹が紡ぐ、『日本史』を再び本気で学び直す待ったなしの1年間。
姉・妹・神の3つの視点で各々の心情を描く、登場人物全員まともじゃないのに、全員自分が1番まともだと信じて疑わない期間限定のシュールなホームコメディーが今ここに始まるっ!!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる