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7 香奈子
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雨の中立つ化け物は、ゆっくり、ゆっくりとこちらに近づいてきた。
雨が激しすぎて化け物の顔すらよく見えない。
逃げちゃ駄目なのかな、と僕はふと考えたけど、背中を見せた瞬間襲われそうだしな。
目の前に化け物がいるって言うのにこんな風にのんきに考えるあたり、僕は確かにスサノオの生まれ変わりなのかも知れない。
「雨女だ……」香奈子が言った。
「え? 雨女?」
「雨を降らせて子供をさらい、食べてしまう妖怪よ」
なるほど……、と思いながら僕は目を凝らして雨の向こうの女の顔をよく見た。ぼろぼろのうす汚れた着物を着て、髪は抜け落ち、残った長い髪は全部白髪だ。顎が抜けたかのように黒い口を開けっぱなしにし、垂れた瞼で目がふさがりそうだ。
「どうするの?」
「どうするのって、何がよ」
「あの化け物だよ」
「戦うに決まってるでしょ! あなたそれでも男なの!?」
あの化け物がどれほどの強さか知らないけれど、香奈子は本気で竹刀で戦うつもりなのだろうか。
でもどうしようかな、と僕は思った。僕は武器を持っていない。弓矢の亡霊は、もっと暗くならないと力を貸してくれそうにないし。
素手でなんとかなるだろうか……。
そんなことをぼんやり考えているうち、化け物はまるで宙に浮かぶようにすーーーっと近づき、竹刀を振り下ろす香奈子をもろともせず、その体ごと本殿の扉をぶち破って中に転がり込んだ。
あーあ、やっぱりそうなるよね、と思って僕も後を追うように中に入ると、本殿の中でも雨が降っていた。
ああ、なるほどなあ。と、上を見て僕は思った。この寺、外から見るとなんともないけど、中に入るとすでに他の化け物に襲われたのか、僕の家と同じように屋根に巨大な穴が開いていた。結界が無いのはそのせいか。もはや寺としての機能をはたしていないのだ。
香奈子の悲鳴が聞こえた。
雨女は、スピードは無いが、意外と力が強いらしく、香奈子の腕を押さえながら首元に噛みつこうとしていた。
やばいやばい、と思いながら僕は、とりあえず香奈子と雨女を引き離そうと雨女の首根っこを掴み、力づくで引き離そうとした。
「ひゃああああああ!!!」と雨女は奇妙な悲鳴を上げ、僕の手を振り払って数メートル飛びのいたかと思うと、今度は僕に狙いを定めて襲い掛かってきた。
僕は目の前に転がった香奈子の竹刀を手に取り構えると、雨女が襲い掛かろうとしたその瞬間横に飛びのき、「できるかどうかわからないけど」とつぶやきながら竹刀を雨女の首に振り下ろした。
ゴトンッ、と言う音とともに雨女の首は床に転がり、ちょうど香奈子と目が合う形で息絶えた。
「あ、できた」と僕はつぶやいた。見ると僕の体と竹刀には、うっすらと光の粒子のような靄が絡みついていた。
香奈子を見ると、恐怖のあまり悲鳴を上げることすらできずに気を失っていた。
あーあ、どうしようかな……。とりあえず今日は帰るの遅くなりそうなこと、芹那に伝えておこう。そう思って僕はラインを開いた。
「ねえ、あれ、さっきのあれ、なんだったのよ」香奈子は目を覚ますとくしゃみを五回くらい繰り返してから聞いた。
「あれってなに?」
「和也、私の竹刀で化け物の首を落としたじゃない。あんなことどうやってできるのよ」
「わからないよ。ただ、できるかなと思ってやったらできただけなんだ」いや、口ではそう言ったものの、心の中では「できる」と信じていた。これってけっこう大事なのかも知れない。スサノオがいつも「自分を信じろ!」と言っていた意味が今になってやっとわかってきた気がするのだ。
「そんなことで納得すると思ってるの?」
「そんなこと言われたって、本当なんだから仕方ないよ。それより雨、やんだから帰ろう。暗くなる前に」そう言ったものの、辺りはもう薄闇に包まれていた。
「私、お父さんに車で迎えに来てもらえるよう頼んだからここで待つ」
「じゃあ、それまでいてあげるよ」
「大丈夫よ……」
「さっきは大丈夫じゃなかったよ」
「そうだけど……」香奈子はやはり、濡れた服が寒いのか、未だに激しく震えていた。どうにかしてやりたいけど、僕の方もびしょ濡れで貸してやるハンカチすらない。
僕は香奈子に並んで座り、肩を寄せた。なんだか美津子を見ているようで、放っておけなかった。
「ちょっと、恥ずかしいじゃない!」
「寒いだろ?」
「やらしいのよ」
「じゃあ離れるよ」そう言って僕は少し離れて座ろうとした。
「待ってよ……」
「え?」
「寒い……」
「なにそれ」僕はそう言って、やはり香奈子に肩を寄せて座った。
雨はもうやんでいた。
上を見上げると、本殿にぽっかりと開いた穴から空が見えた。
まだ薄く青の残る、暗くなりきらない空に、黒い雲が流れて行くのが見えた。
「香奈子はどうして美津子のことを聞くの?」
「当然でしょ、クラスメイトなんだから」
「でも、なんだかそれだけじゃないでしょ」
「それだけよ……」と香奈子は言って、しばらく間を置くようにしてから静かに言った。「友達が、いなくなったのよ。小さい時に」
「友達?」
「そう。幼馴染だったの。一つ年上の女の子で、姉妹のように仲良くしてた。まだ小学校の時よ。警察は、化け物に襲われたんだろうって言ったらしいわ。残念だけど、よくあることだって。でも私、それで納得できなかった。それが真実かも知れない。化け物に、襲われたって言うのが。けれど真実がなんであれ、私は信じることができなかった。友達が、ある日突然いなくなったことが」
「それでもしかして、あの踏切から異世界に行ったんじゃないかって思ったわけ?」
香奈子は何も言わず頷いた。
何と言っていいのかわからなかった。確かに踏切から異世界に行くことはできる。でも今の香奈子の話を聞く限り、その友達が異世界に行ったと言うのは限りなくゼロに近いと思う。スサノオは言っていた。未来からやってくるには条件があると。神の末裔か、神に従えてきた者の魂を持つ者だけが、未来からやってくることができるのだと。
「でもごめん。そんなこと、あるわけないよね」香奈子はそう言って謝った。「それに私、剣道だって弱っちいし、化け物と戦うこともできない。幼馴染が異世界に行ったかも、なんて、確かめたところでどうすることもできない」
「香奈子が剣道をしてるのって、そのためなの?」
「うん、そう。化け物と戦って、友達を助けるんだ、って思ったの。でも、あんなに弱い……」香奈子はそう言って涙を流し始めた。「和也はいいね、あんなに強くて」
「僕だって……」弱いんだ。今まで、大切な人を誰一人守ってこれなかったんだから。
雨が激しすぎて化け物の顔すらよく見えない。
逃げちゃ駄目なのかな、と僕はふと考えたけど、背中を見せた瞬間襲われそうだしな。
目の前に化け物がいるって言うのにこんな風にのんきに考えるあたり、僕は確かにスサノオの生まれ変わりなのかも知れない。
「雨女だ……」香奈子が言った。
「え? 雨女?」
「雨を降らせて子供をさらい、食べてしまう妖怪よ」
なるほど……、と思いながら僕は目を凝らして雨の向こうの女の顔をよく見た。ぼろぼろのうす汚れた着物を着て、髪は抜け落ち、残った長い髪は全部白髪だ。顎が抜けたかのように黒い口を開けっぱなしにし、垂れた瞼で目がふさがりそうだ。
「どうするの?」
「どうするのって、何がよ」
「あの化け物だよ」
「戦うに決まってるでしょ! あなたそれでも男なの!?」
あの化け物がどれほどの強さか知らないけれど、香奈子は本気で竹刀で戦うつもりなのだろうか。
でもどうしようかな、と僕は思った。僕は武器を持っていない。弓矢の亡霊は、もっと暗くならないと力を貸してくれそうにないし。
素手でなんとかなるだろうか……。
そんなことをぼんやり考えているうち、化け物はまるで宙に浮かぶようにすーーーっと近づき、竹刀を振り下ろす香奈子をもろともせず、その体ごと本殿の扉をぶち破って中に転がり込んだ。
あーあ、やっぱりそうなるよね、と思って僕も後を追うように中に入ると、本殿の中でも雨が降っていた。
ああ、なるほどなあ。と、上を見て僕は思った。この寺、外から見るとなんともないけど、中に入るとすでに他の化け物に襲われたのか、僕の家と同じように屋根に巨大な穴が開いていた。結界が無いのはそのせいか。もはや寺としての機能をはたしていないのだ。
香奈子の悲鳴が聞こえた。
雨女は、スピードは無いが、意外と力が強いらしく、香奈子の腕を押さえながら首元に噛みつこうとしていた。
やばいやばい、と思いながら僕は、とりあえず香奈子と雨女を引き離そうと雨女の首根っこを掴み、力づくで引き離そうとした。
「ひゃああああああ!!!」と雨女は奇妙な悲鳴を上げ、僕の手を振り払って数メートル飛びのいたかと思うと、今度は僕に狙いを定めて襲い掛かってきた。
僕は目の前に転がった香奈子の竹刀を手に取り構えると、雨女が襲い掛かろうとしたその瞬間横に飛びのき、「できるかどうかわからないけど」とつぶやきながら竹刀を雨女の首に振り下ろした。
ゴトンッ、と言う音とともに雨女の首は床に転がり、ちょうど香奈子と目が合う形で息絶えた。
「あ、できた」と僕はつぶやいた。見ると僕の体と竹刀には、うっすらと光の粒子のような靄が絡みついていた。
香奈子を見ると、恐怖のあまり悲鳴を上げることすらできずに気を失っていた。
あーあ、どうしようかな……。とりあえず今日は帰るの遅くなりそうなこと、芹那に伝えておこう。そう思って僕はラインを開いた。
「ねえ、あれ、さっきのあれ、なんだったのよ」香奈子は目を覚ますとくしゃみを五回くらい繰り返してから聞いた。
「あれってなに?」
「和也、私の竹刀で化け物の首を落としたじゃない。あんなことどうやってできるのよ」
「わからないよ。ただ、できるかなと思ってやったらできただけなんだ」いや、口ではそう言ったものの、心の中では「できる」と信じていた。これってけっこう大事なのかも知れない。スサノオがいつも「自分を信じろ!」と言っていた意味が今になってやっとわかってきた気がするのだ。
「そんなことで納得すると思ってるの?」
「そんなこと言われたって、本当なんだから仕方ないよ。それより雨、やんだから帰ろう。暗くなる前に」そう言ったものの、辺りはもう薄闇に包まれていた。
「私、お父さんに車で迎えに来てもらえるよう頼んだからここで待つ」
「じゃあ、それまでいてあげるよ」
「大丈夫よ……」
「さっきは大丈夫じゃなかったよ」
「そうだけど……」香奈子はやはり、濡れた服が寒いのか、未だに激しく震えていた。どうにかしてやりたいけど、僕の方もびしょ濡れで貸してやるハンカチすらない。
僕は香奈子に並んで座り、肩を寄せた。なんだか美津子を見ているようで、放っておけなかった。
「ちょっと、恥ずかしいじゃない!」
「寒いだろ?」
「やらしいのよ」
「じゃあ離れるよ」そう言って僕は少し離れて座ろうとした。
「待ってよ……」
「え?」
「寒い……」
「なにそれ」僕はそう言って、やはり香奈子に肩を寄せて座った。
雨はもうやんでいた。
上を見上げると、本殿にぽっかりと開いた穴から空が見えた。
まだ薄く青の残る、暗くなりきらない空に、黒い雲が流れて行くのが見えた。
「香奈子はどうして美津子のことを聞くの?」
「当然でしょ、クラスメイトなんだから」
「でも、なんだかそれだけじゃないでしょ」
「それだけよ……」と香奈子は言って、しばらく間を置くようにしてから静かに言った。「友達が、いなくなったのよ。小さい時に」
「友達?」
「そう。幼馴染だったの。一つ年上の女の子で、姉妹のように仲良くしてた。まだ小学校の時よ。警察は、化け物に襲われたんだろうって言ったらしいわ。残念だけど、よくあることだって。でも私、それで納得できなかった。それが真実かも知れない。化け物に、襲われたって言うのが。けれど真実がなんであれ、私は信じることができなかった。友達が、ある日突然いなくなったことが」
「それでもしかして、あの踏切から異世界に行ったんじゃないかって思ったわけ?」
香奈子は何も言わず頷いた。
何と言っていいのかわからなかった。確かに踏切から異世界に行くことはできる。でも今の香奈子の話を聞く限り、その友達が異世界に行ったと言うのは限りなくゼロに近いと思う。スサノオは言っていた。未来からやってくるには条件があると。神の末裔か、神に従えてきた者の魂を持つ者だけが、未来からやってくることができるのだと。
「でもごめん。そんなこと、あるわけないよね」香奈子はそう言って謝った。「それに私、剣道だって弱っちいし、化け物と戦うこともできない。幼馴染が異世界に行ったかも、なんて、確かめたところでどうすることもできない」
「香奈子が剣道をしてるのって、そのためなの?」
「うん、そう。化け物と戦って、友達を助けるんだ、って思ったの。でも、あんなに弱い……」香奈子はそう言って涙を流し始めた。「和也はいいね、あんなに強くて」
「僕だって……」弱いんだ。今まで、大切な人を誰一人守ってこれなかったんだから。
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