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毎日毎日、この通勤ラッシュ何とかして欲しい。しかも、あのオヤジまた来た。乗る車両を変えても変えても、気がつくと同じ車両に乗ってきて、亜里沙の側にやってくるのだ。
あ~ぁ、今回は3日しか平穏な日々は保たれなかった・・・。また、乗る場所変えなきゃ。乗り換え駅に着いたから、ため息を吐きながら電車を降り、ホームを移動する。
その翌日、昨日とは違う車両に乗る。いっその事、乗る時間をズラそうかな?と考えていると『ふわり』といい香りがする。昨今の香害みたいに安っぽい匂いではなく、上品な爽やかな香りだ。どの人からの香りかはわからないが、殺伐とした気分が少し和らぐ。
それから毎日、その車両に乗り匂いで幸せに浸る。乗り換えまでのほんの数駅だが、この幸せの為に毎日頑張れる気がする。
と思っていたのに、またあのオヤジがやってきた。せっかくの幸せな時間だったのに、また移動するのかと、残念に思う。視界を少しズラすと空いている空間を見つけた。よし、いつもは乗ったらそこから移動しないが、あの空間に移動しよう。
そして、ある男性の横を通った時に香りの男性が特定出来た。あ、この人なんだ。思わず顔を見てしまう。
うっわ!凄いイケメン。細身で身長め高く、顔も俳優真っ青な位格好いいっ!よしっ、香りの王子と命名っ!王子の向こう側に移動とオヤジは諦めたようで近寄って来なかった。明日からも王子の向こうに移動すればいいかも。
1週間もするとオヤジは諦めたらしく、同じ車両に乗って来なくなった。良かった~。これで心置きなく王子の香りを堪能できるよ。うふふっ。あ、変態じみてしまった。
王子は亜里沙よりも前の駅から乗って来て、降りる駅は同じだ。亜里沙は乗り換えだが、王子はどうなのだろう?この駅に会社があるのか、それとも乗り換えなのか?ま、心のオアシス・心の王子だから色々知っても仕方がないから電車を降りてからの行動は敢えて追わない様にしている。
亜里沙の派遣先は大手の企業で、ビル内にはいくつもの系列会社が入っている。なので、エレベーターに乗っても仕事で関わりあいの無い人ばかりだ。
1日の仕事を終えて、エレベーターに乗る。すると、あの香りがするのだ。
え!?と思い横を見上げると、王子と目が合う。2人しか乗っていない中、ドキドキする。この会社内の人だったのか。じゃあ、エリートだな。余計無いわ~、やっぱり王子だな、いっそ夢王子に命名変更かな。
一階に着きエレベーターを出た所で、夢王子に声をかけられる。
「あの、もし今日時間あったら食事に行きませんか?」
「えっ!?私ですか?」
夢王子はにっこりと微笑むのだった。
あ~ぁ、今回は3日しか平穏な日々は保たれなかった・・・。また、乗る場所変えなきゃ。乗り換え駅に着いたから、ため息を吐きながら電車を降り、ホームを移動する。
その翌日、昨日とは違う車両に乗る。いっその事、乗る時間をズラそうかな?と考えていると『ふわり』といい香りがする。昨今の香害みたいに安っぽい匂いではなく、上品な爽やかな香りだ。どの人からの香りかはわからないが、殺伐とした気分が少し和らぐ。
それから毎日、その車両に乗り匂いで幸せに浸る。乗り換えまでのほんの数駅だが、この幸せの為に毎日頑張れる気がする。
と思っていたのに、またあのオヤジがやってきた。せっかくの幸せな時間だったのに、また移動するのかと、残念に思う。視界を少しズラすと空いている空間を見つけた。よし、いつもは乗ったらそこから移動しないが、あの空間に移動しよう。
そして、ある男性の横を通った時に香りの男性が特定出来た。あ、この人なんだ。思わず顔を見てしまう。
うっわ!凄いイケメン。細身で身長め高く、顔も俳優真っ青な位格好いいっ!よしっ、香りの王子と命名っ!王子の向こう側に移動とオヤジは諦めたようで近寄って来なかった。明日からも王子の向こうに移動すればいいかも。
1週間もするとオヤジは諦めたらしく、同じ車両に乗って来なくなった。良かった~。これで心置きなく王子の香りを堪能できるよ。うふふっ。あ、変態じみてしまった。
王子は亜里沙よりも前の駅から乗って来て、降りる駅は同じだ。亜里沙は乗り換えだが、王子はどうなのだろう?この駅に会社があるのか、それとも乗り換えなのか?ま、心のオアシス・心の王子だから色々知っても仕方がないから電車を降りてからの行動は敢えて追わない様にしている。
亜里沙の派遣先は大手の企業で、ビル内にはいくつもの系列会社が入っている。なので、エレベーターに乗っても仕事で関わりあいの無い人ばかりだ。
1日の仕事を終えて、エレベーターに乗る。すると、あの香りがするのだ。
え!?と思い横を見上げると、王子と目が合う。2人しか乗っていない中、ドキドキする。この会社内の人だったのか。じゃあ、エリートだな。余計無いわ~、やっぱり王子だな、いっそ夢王子に命名変更かな。
一階に着きエレベーターを出た所で、夢王子に声をかけられる。
「あの、もし今日時間あったら食事に行きませんか?」
「えっ!?私ですか?」
夢王子はにっこりと微笑むのだった。
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