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 そして、定期的に訪れる見習い聖女達。

「「「セイラ様っ、おはようございますっ」」」

 セイラが提案した通り、見習い聖女達は3人組ずつになりザルツへの外遊兼精霊に守護してもらう野外学習?がカリキュラムに組み込まれたのだ。

 今現れたのは初回の野外学習に来た見習い聖女達だ。昨日、こちらに着いてすぐに挨拶にやって来たのだが、朝セイラが祈る時に一緒に祈りたいとお願いされた為、お店の開店前に来てもらった。

「じゃあ、開店前だから手早く祈るわよ」

「えっ!?今、ココでですかっ!?」

 セイラは大量の野菜を洗っていたが、一旦作業台に置き手を組み、祈りはじめた。

 いきなり祈る宣言をし・祈り始めたセイラに見習い聖女達は慌てているが、その姿に唖然とした。

 祈り始めたセイラの右手が光はじめ水晶が現れ『聖なる手』になると、ザワザワしはじめた。そう、聖なる手を彼女達は初めて見たのだ。

「ああっ、聖なる手をこんなに間近で見れるなんてっ!!綺麗だわっ!!神々しいわっ」

 見習い聖女達は暫し惚けたようにセイラの祈る姿を見た後、我に還ったモノから一緒に祈り始めたのだが、セイラは朝の祈りを大体3分と決めていたので4人で祈ったのは僅かな時間だった。

「えっ、もう終わりですか!?」

 3人のうち1人がセイラに問いかけた。

「ええ。隙間時間に祈る事にしているから朝はコレ位かしら?後は食事をする際に『頂きます』のついでに祈るのと、お風呂に入っている時にもちょっとだけど『今日1日のお礼』と共に祈るわね」

 隙間時間でいいと言われてるからそんなもんかな?

「少なくないですか?」

 見習い聖女達からは、そんな言葉が出た。

「まあ、神殿で祈るよりは遥かに時間は少ないわ。でも、私は元々他の聖女よりも祈りの力が高かったし、沢山の精霊達に守護して貰えてるから更に力が高くなったのよ。だから、貴方達も出来れば精霊に守護してもらえるといいわね」

「そうなんですねっ。それで、精霊に守護してもらうには何かコツってあるんですか?」

 見習い聖女の1人から質問が来る。

「コツ・・・、そうね。私は貴方達が泊まっている温泉宿の部屋で温泉に浸かっていたら、精霊が落ちて来たわ。後はそうね、精霊とは相性もあるみたいだから、相性のいい精霊に出会えればってとこかな?因みに、護衛のデュークは精霊からは『精霊を引き寄せる要素が無い』って聞いたわ」

 そう、だから精霊に守護してもらうの事を勧める発言はしないようにしたのよね。

「セイラ、彼女達の分の卵も採卵して来たぞ」

 裏口からデュークが卵入りのカゴを持って店に入って来た。



「「「キャー!!純愛の騎士様よっ!!」

 黄色い声が店内に響き渡った。

 
 

 




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