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足を止めた侍女を不審に思い、顔を覗きに込む。すると、肩をガシッと掴まれ、
「セイラ様っ!!助けて下さいっ!!国や、王子が嫌いでも民の為に力を貸して下さいませんかっ!?このままでは、更に死者が増えてしまいますっ!!聖女様の加護が無ければ、もう、民は死ぬしかありませんっ!!魔獣が大量発生しているだけでは無いのですっ、農地は日に日に干からび、何処からともなく疫病が蔓延し、家畜も死に絶えてますっ!!お願いしますっ、何とかっ、何とか助けて下さいっ!!」
侍女は涙ながらに訴えてくる。
う、う~ん。
私もさっきの夢で大地が訴えてきたから少しは手助けをしなきゃと思ったのだけど、そんなに酷いの?
廊下を歩き出すと何処からともなく、胃を刺激する匂いが漂ってきた。思わずお腹が『ぐぅ~っ』と鳴ってしまう。
「と、とりあえず食事をしてもいいかしら?」
「あ、はいっ!申し訳ありませんでした。どうぞ、こちらです」
侍女に部屋を示され中に入ると、既に食事の用意が整っていた。
デュークと席につき食べ始めるが・・・。
野菜は痛む一歩手前の臭さがあり、肉も同様に臭く硬い。にも関わらず品数は通常通りだ。
多分、備蓄が底を尽きそうなのでは?と思う。しかし、セイラ達を精一杯もてなそうとした国王の心使いなのだろう。あの馬鹿王子の親とは思えない気遣いが出来る方なのだ。
「デューク。食べ終わったら神殿に行くわ」
「わかりました」
「ありがとうございますっ!!セイラ様!」
側に控えていた侍女にお礼を言われる。
「民に皺寄せが行くのは私の本意では無いわ。1日でも早く安心出来る生活を送って貰えるようにするだけよ。ただ、かなり酷いようだからすぐに元通りになるかは分からないけれど。それとデュークにお願いがあるわ。お店に戻って、鶏を連れてきて欲しいの。出来れば烏骨鶏も連れて来れるだけ」
そう、鶏は肉を。烏骨鶏なら卵を大量に産んで貰いたい。牛や豚も欲しいけど、今国内で健康なモノはいないに等しいだろう。それなら手持ちの鶏達しかいない。
「分かった、すぐに向かう」
食事を終えていたデュークはすぐに席を立った。
デュークが席を立った直後、セイラも神殿に向かう為、立ち上がる。見た目がいいが、あまり美味しくなかった食事は、最後まで残らず頂いた。
今から久しぶりに力を使うからね.しっかり栄養は補充しておかなきゃ。
「セイラ様っ!!助けて下さいっ!!国や、王子が嫌いでも民の為に力を貸して下さいませんかっ!?このままでは、更に死者が増えてしまいますっ!!聖女様の加護が無ければ、もう、民は死ぬしかありませんっ!!魔獣が大量発生しているだけでは無いのですっ、農地は日に日に干からび、何処からともなく疫病が蔓延し、家畜も死に絶えてますっ!!お願いしますっ、何とかっ、何とか助けて下さいっ!!」
侍女は涙ながらに訴えてくる。
う、う~ん。
私もさっきの夢で大地が訴えてきたから少しは手助けをしなきゃと思ったのだけど、そんなに酷いの?
廊下を歩き出すと何処からともなく、胃を刺激する匂いが漂ってきた。思わずお腹が『ぐぅ~っ』と鳴ってしまう。
「と、とりあえず食事をしてもいいかしら?」
「あ、はいっ!申し訳ありませんでした。どうぞ、こちらです」
侍女に部屋を示され中に入ると、既に食事の用意が整っていた。
デュークと席につき食べ始めるが・・・。
野菜は痛む一歩手前の臭さがあり、肉も同様に臭く硬い。にも関わらず品数は通常通りだ。
多分、備蓄が底を尽きそうなのでは?と思う。しかし、セイラ達を精一杯もてなそうとした国王の心使いなのだろう。あの馬鹿王子の親とは思えない気遣いが出来る方なのだ。
「デューク。食べ終わったら神殿に行くわ」
「わかりました」
「ありがとうございますっ!!セイラ様!」
側に控えていた侍女にお礼を言われる。
「民に皺寄せが行くのは私の本意では無いわ。1日でも早く安心出来る生活を送って貰えるようにするだけよ。ただ、かなり酷いようだからすぐに元通りになるかは分からないけれど。それとデュークにお願いがあるわ。お店に戻って、鶏を連れてきて欲しいの。出来れば烏骨鶏も連れて来れるだけ」
そう、鶏は肉を。烏骨鶏なら卵を大量に産んで貰いたい。牛や豚も欲しいけど、今国内で健康なモノはいないに等しいだろう。それなら手持ちの鶏達しかいない。
「分かった、すぐに向かう」
食事を終えていたデュークはすぐに席を立った。
デュークが席を立った直後、セイラも神殿に向かう為、立ち上がる。見た目がいいが、あまり美味しくなかった食事は、最後まで残らず頂いた。
今から久しぶりに力を使うからね.しっかり栄養は補充しておかなきゃ。
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