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デュークの肩には確かにタヌキが乗っている・・・?
似てるけど、違うわ。
「デューク、タヌキじゃないわよ?よ~く見て?色が少し違うの。タヌキはもっとシマシマの茶色は濃いわよ?その子はベージュに近いと思うわ?」
「えっ?じゃあ、コレは?」
「コレって人間のクセに、モノ扱いするの?顔はいいのに残念だわっ!私の事タヌキなんて言うしっ、イジメだわっ。このあたりは素敵な気が漂っているから守護してあげようと思ったけど、辞めたわっ!!んんっ!?貴方ねっ、この素敵な気の正体はっ!!守護してあげるわっ!!名前を言いなさいっ!!」
うわぁ~、この子も精霊なんだね。でも、既に3体いる精霊達、ウサギ・タヌキ・ミケとは全く性格が違う。
「・・・、セイラです」
多分、次に名前を付けてと言うのよね?
「私に可愛い名前を付けなさい」
「えっと・・・、ラスカル?」
「ブフッ!!ラスカル~っ!!」
デュークは笑い出した。と言う事は、デュークもラスカルっぽいと思ったんでしょ?異国のお話に出てくるアライグマのしっぽと同じよね?
「気にいったわ、ラスカルと呼んでもいいわ。私は花を綺麗に咲かせる花の精霊よ。感謝なさい」
ふんっ、とラスカルは胸を張った。
「ありがとうラスカル。沢山花瓶があるから早速生けるわね」
天使の花瓶にラスカルが咲かせてくれた薔薇の花を生ける。ピンク系の淡い色から濃い色まであり、それだけでかなり華やかなイメージになる。
「まるで天使の花園ねっ!可愛いっ!!ありがと~、ラスカルっ!!」
「セイラ、外も見てみた方がいいよ?凄い事になってるから」
苦笑いするデュークに言われた、お店の扉から外に出てみた。
「何コレっ!!花だらけっ!?」
見たまま叫んでしまった。
一面に芝桜が敷き詰められ、所々には薔薇のアーチや生垣が作られていた。裏の畑がある周辺にも薔薇の生垣は続いている。
唖然としているセイラにデュークが声をかけた。
「家具屋が家具を運んで来たから、家に運び入れてもらうぞ?」
「えっ?ええ、お願いします」
家具を運んでくれた家具屋さん曰く、
『綺麗な芝桜を踏んでしまって申し訳ないです。素晴らしい薔薇のお庭ですね。お店でくつろぎながらのんびりしたいですな』
と帰って行った。
似てるけど、違うわ。
「デューク、タヌキじゃないわよ?よ~く見て?色が少し違うの。タヌキはもっとシマシマの茶色は濃いわよ?その子はベージュに近いと思うわ?」
「えっ?じゃあ、コレは?」
「コレって人間のクセに、モノ扱いするの?顔はいいのに残念だわっ!私の事タヌキなんて言うしっ、イジメだわっ。このあたりは素敵な気が漂っているから守護してあげようと思ったけど、辞めたわっ!!んんっ!?貴方ねっ、この素敵な気の正体はっ!!守護してあげるわっ!!名前を言いなさいっ!!」
うわぁ~、この子も精霊なんだね。でも、既に3体いる精霊達、ウサギ・タヌキ・ミケとは全く性格が違う。
「・・・、セイラです」
多分、次に名前を付けてと言うのよね?
「私に可愛い名前を付けなさい」
「えっと・・・、ラスカル?」
「ブフッ!!ラスカル~っ!!」
デュークは笑い出した。と言う事は、デュークもラスカルっぽいと思ったんでしょ?異国のお話に出てくるアライグマのしっぽと同じよね?
「気にいったわ、ラスカルと呼んでもいいわ。私は花を綺麗に咲かせる花の精霊よ。感謝なさい」
ふんっ、とラスカルは胸を張った。
「ありがとうラスカル。沢山花瓶があるから早速生けるわね」
天使の花瓶にラスカルが咲かせてくれた薔薇の花を生ける。ピンク系の淡い色から濃い色まであり、それだけでかなり華やかなイメージになる。
「まるで天使の花園ねっ!可愛いっ!!ありがと~、ラスカルっ!!」
「セイラ、外も見てみた方がいいよ?凄い事になってるから」
苦笑いするデュークに言われた、お店の扉から外に出てみた。
「何コレっ!!花だらけっ!?」
見たまま叫んでしまった。
一面に芝桜が敷き詰められ、所々には薔薇のアーチや生垣が作られていた。裏の畑がある周辺にも薔薇の生垣は続いている。
唖然としているセイラにデュークが声をかけた。
「家具屋が家具を運んで来たから、家に運び入れてもらうぞ?」
「えっ?ええ、お願いします」
家具を運んでくれた家具屋さん曰く、
『綺麗な芝桜を踏んでしまって申し訳ないです。素晴らしい薔薇のお庭ですね。お店でくつろぎながらのんびりしたいですな』
と帰って行った。
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