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辺りが少し薄暗くなってきた頃、2人は裏庭から戻ってきて、セイラに出来たばかりの鶏小屋を見て見ないかと誘った。
「もちろん、見たいわっ」
2人の後をついて行くと、僅か半日づ作ったとは思えない立派な鶏小屋が出来ており、既にニワトリ達が中に収まっていた。
「コッチはヒナ用で、コッチは鶏用ね?あら、別に入っている子達が烏骨鶏かしら?初めて見るわ、真っ白なのね?」
鶏は成鳥が10羽、ヒナが沢山、烏骨鶏は成鳥が全部で10羽いた。
「ええ、ちょっと気難しく普通の鶏より卵は小さめなんですが、栄養価が高いのです。上手く繁殖できればそれこそ金の卵になります。実は私達でもなかなか上手く世話ができないんです。まだ試行錯誤で。もしお2人で良い飼育方法が思いついたら是非教えて欲しいです」
「まあ、プロのデルモンテさんが試行錯誤中なのに、私達がきちんと飼育出来るか不安だわ」
「頑張ってみて下さい。餌は2週間分程置いていきますね。無くなったら、安価でお売りしますよ」
餌まで考えて無かった!!
「何から何まですみません、助かります。多分お願いすると思います。あ、簡単ですが、夕食を作りましたので、食べて行って下さい」
2人を店内に促し、前菜のサラダとスープを出す。サラダは裏庭の畑で数日前から育てているものだ。ウサギの豊穣の力のお陰か、作物は通常の何倍ものスピードでスクスクと育つのだ。食べてもらっている間にフワフラオムレツを1人分ずつ焼いていく。
まずはデルモンテさんに食べて貰おう。
「バターのいい匂いですねっ。うわっ!?何ですかこのオムレツ、柔らかいですね。むむっ!?フワフワで口に入れた瞬間蕩けてしまう!?美味しいっ!!」
デルモンテさんは大絶賛してくれる。
「ホントだっ!!セイラ、こんなオムレツは初めてだっ!!バター風味も中に入っているチーズもバランスがいい!!」
多分本番のフワフワオムレツにはチーズは入っていないのだが、入れたら絶対に美味しいと思い入れてみたのだ。
「ふふっ、お2人の口にあって良かったですよ」
「お店がオープンしたら妻と必ず来ますよ、絶対に話したら食べたいと言いますからね。いつオープン予定ですか?」
「えっ、えっとまだ決めていなくて。これからメニューを決める所なんです。でもデルモンテさんの鶏やヒナのお陰で、予定よりも早くオープン出来ると思います。目処が付き次第お知らせしますね」
「ええ、楽しみにしてます。では、そろそろ失礼します」
席を立ったデルモンテさんをセイラが追いかける。
「あっ、デルモンテさん。頂いた卵を使ってクルミのパウンドケーキを焼いたんです。奥様とご一緒にどうぞ」
「これはこれは、妻にまで気を使って頂きありがとう。一緒にいただきますね。オープンの連絡楽しみにしてます」
デルモンテさんは荷馬車に乗り、夜道を帰って行った。
「もちろん、見たいわっ」
2人の後をついて行くと、僅か半日づ作ったとは思えない立派な鶏小屋が出来ており、既にニワトリ達が中に収まっていた。
「コッチはヒナ用で、コッチは鶏用ね?あら、別に入っている子達が烏骨鶏かしら?初めて見るわ、真っ白なのね?」
鶏は成鳥が10羽、ヒナが沢山、烏骨鶏は成鳥が全部で10羽いた。
「ええ、ちょっと気難しく普通の鶏より卵は小さめなんですが、栄養価が高いのです。上手く繁殖できればそれこそ金の卵になります。実は私達でもなかなか上手く世話ができないんです。まだ試行錯誤で。もしお2人で良い飼育方法が思いついたら是非教えて欲しいです」
「まあ、プロのデルモンテさんが試行錯誤中なのに、私達がきちんと飼育出来るか不安だわ」
「頑張ってみて下さい。餌は2週間分程置いていきますね。無くなったら、安価でお売りしますよ」
餌まで考えて無かった!!
「何から何まですみません、助かります。多分お願いすると思います。あ、簡単ですが、夕食を作りましたので、食べて行って下さい」
2人を店内に促し、前菜のサラダとスープを出す。サラダは裏庭の畑で数日前から育てているものだ。ウサギの豊穣の力のお陰か、作物は通常の何倍ものスピードでスクスクと育つのだ。食べてもらっている間にフワフラオムレツを1人分ずつ焼いていく。
まずはデルモンテさんに食べて貰おう。
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デルモンテさんは大絶賛してくれる。
「ホントだっ!!セイラ、こんなオムレツは初めてだっ!!バター風味も中に入っているチーズもバランスがいい!!」
多分本番のフワフワオムレツにはチーズは入っていないのだが、入れたら絶対に美味しいと思い入れてみたのだ。
「ふふっ、お2人の口にあって良かったですよ」
「お店がオープンしたら妻と必ず来ますよ、絶対に話したら食べたいと言いますからね。いつオープン予定ですか?」
「えっ、えっとまだ決めていなくて。これからメニューを決める所なんです。でもデルモンテさんの鶏やヒナのお陰で、予定よりも早くオープン出来ると思います。目処が付き次第お知らせしますね」
「ええ、楽しみにしてます。では、そろそろ失礼します」
席を立ったデルモンテさんをセイラが追いかける。
「あっ、デルモンテさん。頂いた卵を使ってクルミのパウンドケーキを焼いたんです。奥様とご一緒にどうぞ」
「これはこれは、妻にまで気を使って頂きありがとう。一緒にいただきますね。オープンの連絡楽しみにしてます」
デルモンテさんは荷馬車に乗り、夜道を帰って行った。
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