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セイラは昨夜と同じ様に茶色のモフモフに手を翳す。そして意識を取り戻させる。
「ミルクくれる?」
意識を取り戻した茶色のモフモフは開口一番ミルクの催促をした。
「ふふっ、色が違うだけで2人はそっくりね?」
足を投げ出してミルクを飲む姿が全く同じなのだ。
「我の弟だからな。100年振り位か?」
「ああ、兄さん久しぶり」
そう言って、一気にミルクを飲み干し、
「お代わりと!!」
2杯目を催促した。
「僕に名前付けてよ、兄さんと一緒に守護するからさぁ」
「なっ、お前もセイラの守護をしたいだと?」
「早く~、名前~」
茶色でモフモフ、あっ、尻尾は濃い茶色のシマシマなんだ。
「タヌキ?かな」
「ぶふっ!!セイラ、相変わらずナイスネーミングだなっ!!」
デュークは笑い転げている。
「何で?タヌキって感じしない?」
「僕はタヌキでいいよっ。セイラよろしくねっ!!」
タヌキが言い終わると、薄っすらピンクに光った。
「僕の守護は家畜の健康と繁栄だからね?丈夫だし、ガンガン増えるよ~」
「まあ、タヌキ。ありがとう」
家畜かぁ、オムレツのお店だったら卵がいっぱい欲しいから助かる!!ウサギの豊穣の力と合わせれば、時給自足も夢じゃないかも。
ウサギとタヌキを部屋に置いて、デュークと2人で宿内の食堂で朝食を食べる。レストランよりも少し庶民寄りだ。
「いきなり精霊を2体も守護に持てるなんて、びっくりだわ。こちらの国の方が精霊が多いのかしら?」
「特には聞いた事ないですが。何でしょうね?」
2人が話していると
「まあ、お客様は精霊の加護を受けられたのですね?」
店の従業員が話しかけてくる。
「ええ。昨日の夜と今朝。私達は隣国から来ているのだけど、こちらの国ではよくある事なのかしら?」
「いえ、国では無くこの場所なんです。精霊の通り道があるようで、波長があう人に引き寄せられて守護になって貰える事が稀にあるみたいなんです」
「まあ、私は初めて精霊の加護を貰ったのだけど運がいいわ」
「羨ましいです」
笑顔で従業員は去って行った。
「ねえ、デュークはまだ露天風呂には入ってないわよね?」
「あ、いえ。1度落ちましたが」
「もうっ、そうじゃ無くて!!きちんと浸かってみたらデュークも精霊の守護が付くかも知れないわよ?部屋に戻ったら入ってみて?」
「では、1度使わせて頂きます」
部屋に戻ったデュークは温泉に浸かりに行った。結果、精霊は現れなかった。
「いいお湯でした」
と微妙な顔でデュークは温泉から出てきたのだった。
「ミルクくれる?」
意識を取り戻した茶色のモフモフは開口一番ミルクの催促をした。
「ふふっ、色が違うだけで2人はそっくりね?」
足を投げ出してミルクを飲む姿が全く同じなのだ。
「我の弟だからな。100年振り位か?」
「ああ、兄さん久しぶり」
そう言って、一気にミルクを飲み干し、
「お代わりと!!」
2杯目を催促した。
「僕に名前付けてよ、兄さんと一緒に守護するからさぁ」
「なっ、お前もセイラの守護をしたいだと?」
「早く~、名前~」
茶色でモフモフ、あっ、尻尾は濃い茶色のシマシマなんだ。
「タヌキ?かな」
「ぶふっ!!セイラ、相変わらずナイスネーミングだなっ!!」
デュークは笑い転げている。
「何で?タヌキって感じしない?」
「僕はタヌキでいいよっ。セイラよろしくねっ!!」
タヌキが言い終わると、薄っすらピンクに光った。
「僕の守護は家畜の健康と繁栄だからね?丈夫だし、ガンガン増えるよ~」
「まあ、タヌキ。ありがとう」
家畜かぁ、オムレツのお店だったら卵がいっぱい欲しいから助かる!!ウサギの豊穣の力と合わせれば、時給自足も夢じゃないかも。
ウサギとタヌキを部屋に置いて、デュークと2人で宿内の食堂で朝食を食べる。レストランよりも少し庶民寄りだ。
「いきなり精霊を2体も守護に持てるなんて、びっくりだわ。こちらの国の方が精霊が多いのかしら?」
「特には聞いた事ないですが。何でしょうね?」
2人が話していると
「まあ、お客様は精霊の加護を受けられたのですね?」
店の従業員が話しかけてくる。
「ええ。昨日の夜と今朝。私達は隣国から来ているのだけど、こちらの国ではよくある事なのかしら?」
「いえ、国では無くこの場所なんです。精霊の通り道があるようで、波長があう人に引き寄せられて守護になって貰える事が稀にあるみたいなんです」
「まあ、私は初めて精霊の加護を貰ったのだけど運がいいわ」
「羨ましいです」
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「ねえ、デュークはまだ露天風呂には入ってないわよね?」
「あ、いえ。1度落ちましたが」
「もうっ、そうじゃ無くて!!きちんと浸かってみたらデュークも精霊の守護が付くかも知れないわよ?部屋に戻ったら入ってみて?」
「では、1度使わせて頂きます」
部屋に戻ったデュークは温泉に浸かりに行った。結果、精霊は現れなかった。
「いいお湯でした」
と微妙な顔でデュークは温泉から出てきたのだった。
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