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プロローグ
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「突然だが、婚約破棄してくれないか?セイラ。俺はミシェルが好きだし彼女に聖女になって貰いたい。もちろん生活していくに困らない金は用意してあるんだ。ただし、俺に無礼を働いたという形を取りたいんだ。じゃないと、お前が聖女になり結婚させられてしまう。頼むっ!国外追放されてくれっ!!」
う~ん、ジェイ王子が私の事好きじゃないのは何となくわかってたし、ミシェルの事気に入ってそうだなとは思ってたけどね。まあ、聖女になりたい訳じゃないし。忙しいし、魔獣の相手は疲れそうだし。若干ラッキー?
いっか。
「畏まりました。では、契約書を書いてください。国外追放される対価の金額、家の準備費用と当座の生活費を3,000万ルビーとそれとは別に銀行の口座に毎月一定額を振り込んでくれる旨を。そうですね、聖女の給料相当100万ルビーを毎月下さい。それが条件です」
「何っ!?」
「国外追放されて誰にも頼れないんですよ?仕事もすぐに見つけられない可能性もあります。頂けないのであればこのお話しは無理です」
「ぬっ!!わかった。用意しよう。今週末に無礼を働いたとして騒ぎを起こすから、それまでに準備し、裏門に馬車を用意する。それでいいか?」
「はい、それでいいです」
そして週末、私はミシェルに嫌がらせをしているところをジェイ王子に咎められ、王子に暴言を吐いたとして国外追放になったのだ。
なんか私、悪女っぽい設定になってない?
✳︎1ルビー=1円です。
う~ん、ジェイ王子が私の事好きじゃないのは何となくわかってたし、ミシェルの事気に入ってそうだなとは思ってたけどね。まあ、聖女になりたい訳じゃないし。忙しいし、魔獣の相手は疲れそうだし。若干ラッキー?
いっか。
「畏まりました。では、契約書を書いてください。国外追放される対価の金額、家の準備費用と当座の生活費を3,000万ルビーとそれとは別に銀行の口座に毎月一定額を振り込んでくれる旨を。そうですね、聖女の給料相当100万ルビーを毎月下さい。それが条件です」
「何っ!?」
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「はい、それでいいです」
そして週末、私はミシェルに嫌がらせをしているところをジェイ王子に咎められ、王子に暴言を吐いたとして国外追放になったのだ。
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