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 昼食後、2人はまた馬に乗り山の景色を楽しんだ。途中には川を渡る小さな橋もあり、ガイは橋の中央で止まった。

 「俺はココからの風景が好きなんだ。四季折々、風景を楽しむ事が出来る。冬は少し危険な山道だが、凍て付いた空気が気持ちいい」

 「ふふっ、冬の山は少し怖いけど見てみたい気もするわ」

 そんな話しをし、2人は来た道を引き返す。もちろんアップルパイも買って帰る。

 


 屋敷に戻ってきたジュディーは、楽しかった1日をミヤに話し、ある決意を話した。その話しを聞いたミヤは

 「うんうん、何となくそうなるような気はしてたわ。応援するね」

 と、笑顔で背中を押してくれた。



 
 その日の夜、ガイは屋敷に泊まると言う事だったので、夕食後にジュディーはガイの部屋をたずねた。

 「どうしたんだ、ジュディー?」

 ガイは部屋の中にジュディーを入れようとはしない。

 「少し、お話しがあって」

 「そうか。ティールームに行こう」

 ガイは部屋から出ようとするが、ジュディーは

 「ガイの部屋でも・・・」

 と、ガイの顔を見上げた。

 小さな溜息をついたガイは中に入れてくれた。そこは元々ガイの部屋で今は滅多に使われて無いようだ。しかし、調度品はそのままでガイが屋敷に泊まる時にはこの部屋を使う。

 「ソファーに座る?」

 「ええ・・・。あのねガイ。お見合いを受けようと思うの」

 ジュディーが言うと、ガイはびっくりした顔をして

 「相手は誰だっ!!どこの家の者だっ!?」

 と眉間に皺を寄せながらソファーから立ち上がった。

 「え、えっと」

 「あんな見合いの申し込み書だけで決めるなんて絶対に後悔するぞっ!?相手はっ!?」

 ガイの迫力に押される。

 「あ、あの。ガイのお嫁さんになりたいの」

 「・・・、はぁ?」

 鳩豆状態のガイは、見たことのないような顔をした。

 「だから、私はガイと結婚したいのっ」

 「本気か?」

 「私、ガイといると安心するの。だからこれからもずっと一緒にいたいの。ダメ?」

 「いや、ダメじゃない。ダメじゃないが、こんなオジさんでいいのか?」

 「包容力があって、私の全てを包んで守ってくれるガイがいいの」

 「ジュディーっ!!」

 いつの間にか目の前に来ていたガイに抱きしめられ、唇に優しいキスが落とされる。

 




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