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剣術大会の結果は、優勝はシリウス、準優勝はアルフレッド、3位はドリトスと言う騎士だった。優勝・準優勝は去年と変わらずだ、つまらない。
表彰式が終わり、ハズキ達はさっさと帰路についた。別に『おめでとう』とか『お疲れ様』とか言う間柄でも無い。もう少しで屋敷に着くと言う所で馬車はゴロツキに足止めを食らってしまう。御者はかわそうとするが、馬車を動かす事が出来なくなった。
仕方なくセバスチャンが外に出て対応するが、相手は暴力に出ようとする。窓を少し開き会話を聞くと
『金を出せ』
『無いなら中にいる女を渡せ』
などと言っている。
「どうしましょう、ナツキ様」
マリナが珍しく震える声で聞いてくる。
「なあ、マリナ。剣持ってないよな?」
「え!持っては無いですが、ココに備えてあります」
と、窓の上の方にある剣を指差してた。
「何かの時に備えてあるとセバスチャンから聞いてました」
じゃあ何でセバスチャンは持って行かなかったんだ?使えないのか?
ハズキが剣を手に取った瞬間、セバスチャンはゴロツキの1人に殴り飛ばされた。そして他のゴロツキが馬車に向かってくる。ハズキは素早く剣を取り、
「マリナ、俺が外に出たら内鍵を閉めて身を低くしていろ。外からは見えない様にするんだ。片付いたらノックを5回するからな。じゃ!!」
そう言って俺は外に出た。
「ピュ~!!お嬢さん、可愛いねっ、でも剣は危ないよ?ほら、大人しくこっちにおいで」
ゴロツキの1人が手招きした。
ハズキはざっと辺りを見渡す。相手は3人。
ふむ。このチャラさから普通のゴロツキだと判断する。ハズキは剣を構え、ニヤニヤ近寄って来た男を斬りつける。
おっ、予想よりもよく切れる。
斬りつけられた男は腕から血を吹き上げた。すると他の2人も逆上し、ハズキに向かってくる。
「お嬢ちゃん、痛い目合うぞ?」
ナイフを取り出した男が走ってくる。
バーカ、ナイフよりも剣の方が先に斬りつけるに決まってるだろうよ?俺は遠慮なく相手の利き腕を、斬りつける。
「ぐ、ぐぁ!!」
3人目は無言でナイフを振りかざして来た。いやいや、だからナイフよりも剣の方が先に斬りつけるってば!!わかんないかなぁ!?
そいつの利き腕も斬りつけてやった。
「呆気ないなぁ!?」
そう言って剣に付いた血を振り落としていると、騎士達が駆けつけてきた。御者が助けの発煙筒を焚いていたようだ。
3人のゴロツキは騎士達に回収され、ハズキ達は事情を聞かれる。
「あ、あれ?あなたは先程剣術大会の途中で、剣を叩き落としていませんでしたか?いや~、俺近くにいてびっくりしたんですよ。いくら腕に自信があっても無茶をしてはいけませんよ?」
「ええ、そうね。今回は何とかなったけど、次回からは助けを待つわ」
「はあ、怪我をされたら一大事ですから。ええと・・・、えっ!?この紋章!!騎士団長の奥様ですかっ!?」
騎士は馬車に付いている紋章を指差してハズキを見た。
「ええ、まあ」
「いつも団長にはお世話になっております。後からお屋敷にお話しを伺いに参りますのでどうぞお帰りください!」
「ありがとう、でも執事がソコで伸びていて」
少し離れた地面を指す。すると騎士達は馬車に執事を運び入れてくれた。
表彰式が終わり、ハズキ達はさっさと帰路についた。別に『おめでとう』とか『お疲れ様』とか言う間柄でも無い。もう少しで屋敷に着くと言う所で馬車はゴロツキに足止めを食らってしまう。御者はかわそうとするが、馬車を動かす事が出来なくなった。
仕方なくセバスチャンが外に出て対応するが、相手は暴力に出ようとする。窓を少し開き会話を聞くと
『金を出せ』
『無いなら中にいる女を渡せ』
などと言っている。
「どうしましょう、ナツキ様」
マリナが珍しく震える声で聞いてくる。
「なあ、マリナ。剣持ってないよな?」
「え!持っては無いですが、ココに備えてあります」
と、窓の上の方にある剣を指差してた。
「何かの時に備えてあるとセバスチャンから聞いてました」
じゃあ何でセバスチャンは持って行かなかったんだ?使えないのか?
ハズキが剣を手に取った瞬間、セバスチャンはゴロツキの1人に殴り飛ばされた。そして他のゴロツキが馬車に向かってくる。ハズキは素早く剣を取り、
「マリナ、俺が外に出たら内鍵を閉めて身を低くしていろ。外からは見えない様にするんだ。片付いたらノックを5回するからな。じゃ!!」
そう言って俺は外に出た。
「ピュ~!!お嬢さん、可愛いねっ、でも剣は危ないよ?ほら、大人しくこっちにおいで」
ゴロツキの1人が手招きした。
ハズキはざっと辺りを見渡す。相手は3人。
ふむ。このチャラさから普通のゴロツキだと判断する。ハズキは剣を構え、ニヤニヤ近寄って来た男を斬りつける。
おっ、予想よりもよく切れる。
斬りつけられた男は腕から血を吹き上げた。すると他の2人も逆上し、ハズキに向かってくる。
「お嬢ちゃん、痛い目合うぞ?」
ナイフを取り出した男が走ってくる。
バーカ、ナイフよりも剣の方が先に斬りつけるに決まってるだろうよ?俺は遠慮なく相手の利き腕を、斬りつける。
「ぐ、ぐぁ!!」
3人目は無言でナイフを振りかざして来た。いやいや、だからナイフよりも剣の方が先に斬りつけるってば!!わかんないかなぁ!?
そいつの利き腕も斬りつけてやった。
「呆気ないなぁ!?」
そう言って剣に付いた血を振り落としていると、騎士達が駆けつけてきた。御者が助けの発煙筒を焚いていたようだ。
3人のゴロツキは騎士達に回収され、ハズキ達は事情を聞かれる。
「あ、あれ?あなたは先程剣術大会の途中で、剣を叩き落としていませんでしたか?いや~、俺近くにいてびっくりしたんですよ。いくら腕に自信があっても無茶をしてはいけませんよ?」
「ええ、そうね。今回は何とかなったけど、次回からは助けを待つわ」
「はあ、怪我をされたら一大事ですから。ええと・・・、えっ!?この紋章!!騎士団長の奥様ですかっ!?」
騎士は馬車に付いている紋章を指差してハズキを見た。
「ええ、まあ」
「いつも団長にはお世話になっております。後からお屋敷にお話しを伺いに参りますのでどうぞお帰りください!」
「ありがとう、でも執事がソコで伸びていて」
少し離れた地面を指す。すると騎士達は馬車に執事を運び入れてくれた。
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