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翌朝、マリナに朝の支度をしてもらいながらふと気がついた。
「なあ、マリナ。ナツキとマリナは共犯者って訳だな?でなければ、ドレスが俺サイズの訳がないっ。俺は一応男の骨格だからな、肩やウエストがナツキサイズだったら入る訳がないっ!!」
「やっと気が付きましたか。ミツキ様も共犯ですよ。でないとウェディングドレスも入る訳ご無いですからね。ハズキ様は喉仏が出てなくて良かったですね」
いつから立てられた計画だっ!?
初めからなのか!?
「この為にナツキは自慢の髪を切ったのか?」
ナツキはサラサラの金髪を腰まで伸ばしていたのだ。ソレを結婚が決まると同時にバッサリと切り、ハズキと似たような髪型にしたのだ。
「いいえ。ナツキ様はウィッグですよ」
・・・。
ナツキの結婚が決まったと同時に、俺がココに来ることは決定だったのか!?
「ナツキはココに来るつもりは無いって事なのか?」
「そうですね。すぐには来ないと思いますよ?さっ、朝食に向かいますよ」
まじか・・・。
「俺、1人で食べるのイヤだな」
シリウスの宣言通り、結婚初日の夕食からすでに1人の食事だったのだ。今までナツキや父と食べていたから味気無さ過ぎる。
「仕方ないですよ、アホ息子が一緒に食べないんですから」
「マリナ、この部屋外では言うなよ」
「分かってますよ、ナツキ様」
マリナはニヤッと笑った。
朝食を食べ終わり、マリナと庭に出る。2人の私室に近寄らなければ自由にしてもいいと言われているので、そうする事にした。
メイド達がお茶の用意をしてくれたので、ハズキはのんびりお茶をする事にした。
「なあ、マリナ。暇なんだけど」
「ナツキ様、言葉をお気を付け下さいませ。午後からは図書室に行かれてはいかがでしょうか?」
「そうね、マリナ。そうするわ」
にっこり笑いながら言ってやる。
午後訪れた図書室には驚く程の蔵書数だった。かなり専門的な本もある。ナツキがすぐに来ないと言うのなら、暇つぶしを探さないと暇で死ぬ。う~ん、何をしようかな?
目の端にハーブの本が目に入る。ソレを数冊持って部屋に帰る事にした。
部屋で持って来た本をペラペラと見る。案外ハーブは育てやすそうだよな。
「なあ、マリナ。暇だからハーブ育てたいんだけど。余ってる庭知らない?」
「知らないんで、執事に聞いてきます」
サクッとマリナは部屋から出て行った。
小1時間程で戻ってきたマリナぬ案内され、朝散歩した庭とは違う他の庭に連れて行かれた。そこには初老の庭師がおり、ハーブガーデンを案内してくれた。
すでにあるのか。
「ここら辺にハーブが植わってます。手入れはあんまりしてませんので勝手に生えてます。欲しいハーブがあれば植えますよ」
「ええと、自分で色々育てたいのだけど。ハーブティー用に」
「でしたら植えたい苗を言って頂ければ用意しますので」
「わかったわ。いくつか決めて明日にでも伝えるわ。あなたはいつもどちらにいるのかしら?」
「庭か温室におります」
「じゃあ、散歩がてら会いに行くわ」
そう言ってその場を後にした。
「ナツキ様、猫かぶり完璧です」
マリナが横で呟いた。
「なあ、マリナ。ナツキとマリナは共犯者って訳だな?でなければ、ドレスが俺サイズの訳がないっ。俺は一応男の骨格だからな、肩やウエストがナツキサイズだったら入る訳がないっ!!」
「やっと気が付きましたか。ミツキ様も共犯ですよ。でないとウェディングドレスも入る訳ご無いですからね。ハズキ様は喉仏が出てなくて良かったですね」
いつから立てられた計画だっ!?
初めからなのか!?
「この為にナツキは自慢の髪を切ったのか?」
ナツキはサラサラの金髪を腰まで伸ばしていたのだ。ソレを結婚が決まると同時にバッサリと切り、ハズキと似たような髪型にしたのだ。
「いいえ。ナツキ様はウィッグですよ」
・・・。
ナツキの結婚が決まったと同時に、俺がココに来ることは決定だったのか!?
「ナツキはココに来るつもりは無いって事なのか?」
「そうですね。すぐには来ないと思いますよ?さっ、朝食に向かいますよ」
まじか・・・。
「俺、1人で食べるのイヤだな」
シリウスの宣言通り、結婚初日の夕食からすでに1人の食事だったのだ。今までナツキや父と食べていたから味気無さ過ぎる。
「仕方ないですよ、アホ息子が一緒に食べないんですから」
「マリナ、この部屋外では言うなよ」
「分かってますよ、ナツキ様」
マリナはニヤッと笑った。
朝食を食べ終わり、マリナと庭に出る。2人の私室に近寄らなければ自由にしてもいいと言われているので、そうする事にした。
メイド達がお茶の用意をしてくれたので、ハズキはのんびりお茶をする事にした。
「なあ、マリナ。暇なんだけど」
「ナツキ様、言葉をお気を付け下さいませ。午後からは図書室に行かれてはいかがでしょうか?」
「そうね、マリナ。そうするわ」
にっこり笑いながら言ってやる。
午後訪れた図書室には驚く程の蔵書数だった。かなり専門的な本もある。ナツキがすぐに来ないと言うのなら、暇つぶしを探さないと暇で死ぬ。う~ん、何をしようかな?
目の端にハーブの本が目に入る。ソレを数冊持って部屋に帰る事にした。
部屋で持って来た本をペラペラと見る。案外ハーブは育てやすそうだよな。
「なあ、マリナ。暇だからハーブ育てたいんだけど。余ってる庭知らない?」
「知らないんで、執事に聞いてきます」
サクッとマリナは部屋から出て行った。
小1時間程で戻ってきたマリナぬ案内され、朝散歩した庭とは違う他の庭に連れて行かれた。そこには初老の庭師がおり、ハーブガーデンを案内してくれた。
すでにあるのか。
「ここら辺にハーブが植わってます。手入れはあんまりしてませんので勝手に生えてます。欲しいハーブがあれば植えますよ」
「ええと、自分で色々育てたいのだけど。ハーブティー用に」
「でしたら植えたい苗を言って頂ければ用意しますので」
「わかったわ。いくつか決めて明日にでも伝えるわ。あなたはいつもどちらにいるのかしら?」
「庭か温室におります」
「じゃあ、散歩がてら会いに行くわ」
そう言ってその場を後にした。
「ナツキ様、猫かぶり完璧です」
マリナが横で呟いた。
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