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翌朝も優はアレク様と一緒に登城する。
厩舎での手乗りグリフィン変化見たさに人が集まる。優がグリフィンを降り、紅が変化すると『おお~っ』と野太い歓声が上がるソレを後目にアレク様と一旦騎士塔に向かう。朝礼をして、またマークと共に厩舎に戻ってくるのだ。しかし、厩舎に着いたマークは
「なんか、俺に教えれる事、無いような気がする」
昨日の明るさとは打って変わってどんよりした口調で言う。
「そんな事無いよ?私も昨日の、1時間も紅に振り回されて降りれなかったし。アレ、グリフィンの洗礼かなぁ?マークと一緒だね。色々扱い教えてよ」
マークに明るく言うが。
「昨日の紅のは洗礼じゃない、喜びだよ。俺の洗礼は、急上昇・急降下の繰り返し、速度もいきなり上げたかと思えば急に止まるから鞍から落ちそうに何度もなったし」
あ、あはっ。ソレは大変だったね。
「とにかく、扱いは優の方がもう上だと思うよ。速度も速いし、言う事聞くし」
あ~、イジケモード全開だ。
どうするかなぁ。
とりあえず、お昼迄はマークの授業の予定だし。
「あ、じゃあ。グリフィンの生態とか。グリフィンの事聞きたい。好きな食べ物とか嫌がる事とか。ね?」
促すとマークは話しはじめる。
良かった。イジケ解消かな?
説明によると、グリフィンは葡萄が好物らしいが、あまり与えると酔っ払いみたいにフラフラになるので、あの大きな身体の割には2房までと決められているらしい。草食系で肉は好まない。温泉も好きなようで、遠征に行く途中で天然の温泉を見つけると、つい入るらしい。
グリフィンが温泉・・・。
想像付かないけど、何頭かで入ったらお湯が溢れて無くなりそう。
嫌いなものは、狭いところ・臭いところ。特に女性の香水や煙草の煙はダメらしい。
などなど。
どうなる事かと思ったマークの授業は何とか終わった。
マークと騎士塔に戻り、昼食を摂る。
厨房への注文はマークがしてくれて、昼食が乗ったトレーもマークが運んでくれる。基本、マークは優しのだ。
「マークありがと~。いただきまぁす」
「優は背が小さいから厨房のおばちゃんに気づいてもらえないもんな」
ぷぷっと笑う。
そうなのだ。昨日、全然気づいてもらえなくて、マークが笑いながら注文してくれたのだ。
「1人じゃご飯に来れない」
ぶす~と言う。
「まあ、大抵誰か側にいるだろ」
マークと食堂で別れ、優は魔導師塔に向かう。このおどろおどろしい雰囲気、何とかならないのかな?絶対お化け出るって。
厩舎での手乗りグリフィン変化見たさに人が集まる。優がグリフィンを降り、紅が変化すると『おお~っ』と野太い歓声が上がるソレを後目にアレク様と一旦騎士塔に向かう。朝礼をして、またマークと共に厩舎に戻ってくるのだ。しかし、厩舎に着いたマークは
「なんか、俺に教えれる事、無いような気がする」
昨日の明るさとは打って変わってどんよりした口調で言う。
「そんな事無いよ?私も昨日の、1時間も紅に振り回されて降りれなかったし。アレ、グリフィンの洗礼かなぁ?マークと一緒だね。色々扱い教えてよ」
マークに明るく言うが。
「昨日の紅のは洗礼じゃない、喜びだよ。俺の洗礼は、急上昇・急降下の繰り返し、速度もいきなり上げたかと思えば急に止まるから鞍から落ちそうに何度もなったし」
あ、あはっ。ソレは大変だったね。
「とにかく、扱いは優の方がもう上だと思うよ。速度も速いし、言う事聞くし」
あ~、イジケモード全開だ。
どうするかなぁ。
とりあえず、お昼迄はマークの授業の予定だし。
「あ、じゃあ。グリフィンの生態とか。グリフィンの事聞きたい。好きな食べ物とか嫌がる事とか。ね?」
促すとマークは話しはじめる。
良かった。イジケ解消かな?
説明によると、グリフィンは葡萄が好物らしいが、あまり与えると酔っ払いみたいにフラフラになるので、あの大きな身体の割には2房までと決められているらしい。草食系で肉は好まない。温泉も好きなようで、遠征に行く途中で天然の温泉を見つけると、つい入るらしい。
グリフィンが温泉・・・。
想像付かないけど、何頭かで入ったらお湯が溢れて無くなりそう。
嫌いなものは、狭いところ・臭いところ。特に女性の香水や煙草の煙はダメらしい。
などなど。
どうなる事かと思ったマークの授業は何とか終わった。
マークと騎士塔に戻り、昼食を摂る。
厨房への注文はマークがしてくれて、昼食が乗ったトレーもマークが運んでくれる。基本、マークは優しのだ。
「マークありがと~。いただきまぁす」
「優は背が小さいから厨房のおばちゃんに気づいてもらえないもんな」
ぷぷっと笑う。
そうなのだ。昨日、全然気づいてもらえなくて、マークが笑いながら注文してくれたのだ。
「1人じゃご飯に来れない」
ぶす~と言う。
「まあ、大抵誰か側にいるだろ」
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