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椅子に座ったナツキは虫の息になりながら、侍女がいない方の薔薇を見るとはなしに見ていると王妃様が足早に現れた。
「お待たせしたわね。」
王妃様はナツキに声をかけると周りの侍女を見渡し、
「貴方達は下がって頂戴。」
と声を掛けたが、
「しかし、王妃様ー」
「下がりなさい。」
先程ナツキの椅子を引いた侍女が反論するが、途中で遮られる。そして、ぎゅっと手を握り締め、頭を下げて謝りながらその場を後にした。
「さて、ナツキちゃん。ライトラーと結婚してくれるのよね?」
自分で椅子を引き、座りながら問いかけられる。
先程の侍女に対しての言葉は冷ややかだったのに比べ、温かみのある声だ。
ナツキは慌てて椅子から立ち上がり、挨拶をしようと中腰の変な格好のまま固まる。
「堅苦しい挨拶はいいわよ。それよりも、結婚するのよね?」
「は、はい。受けさせて頂きました」
前のめりになりながら聞いてくる王妃様の圧が凄いんですけど・・・。
「なら、ナツキちゃんは義理の娘になるんだから遠慮しないで楽にして頂戴ね」
そして、王妃様は出ずから紅茶を淹れ、ナツキ用にたくさんのケーキを取り分ける。
「さ、食べてね?」
にっこりと笑う王妃様に
「頂きます・・・」
ナツキは顔を引き攣らせながら答えた。
たくさんのケーキ、10個はお皿に乗っている。
お茶会に呼ばれた席で、招待した人が出ずから取り分けてくれた場合は、必ず完食しなければならない暗黙のルールがあるのだ。
ナツキだっと年頃の女の子だ。
ケーキはたくさん食べるが、10個は食べない。
しかし、気さくな王妃様のお話は多岐に渡り、ライトの子供時代や王宮で開催されるパーティー、はたまた怪談話しもあり。
ナツキも王妃様もどんどんケーキを胃袋に納めていく。
話で盛り上がっているとライトが血相を変えてやってきた。
「ナツキ、大丈夫かっ!?」
「いじめてないわよ、ライトラー」
王妃様はブスッとしながら、ライトに椅子を勧める。
「いじめるとは思ってませんが、ケーキですよ。いくつ勧めたんですか?」
「え~?とりあえず、お皿に乗せれるだけよ?お代わりはこれから載せてあげようかなと思ってたところよ」
「母上の基準で、ケーキを載せないで下さい。普通はケーキを30個食べませんから」
ライトはため息をつきながらナツキ寄りに椅子を置き座った。
「お待たせしたわね。」
王妃様はナツキに声をかけると周りの侍女を見渡し、
「貴方達は下がって頂戴。」
と声を掛けたが、
「しかし、王妃様ー」
「下がりなさい。」
先程ナツキの椅子を引いた侍女が反論するが、途中で遮られる。そして、ぎゅっと手を握り締め、頭を下げて謝りながらその場を後にした。
「さて、ナツキちゃん。ライトラーと結婚してくれるのよね?」
自分で椅子を引き、座りながら問いかけられる。
先程の侍女に対しての言葉は冷ややかだったのに比べ、温かみのある声だ。
ナツキは慌てて椅子から立ち上がり、挨拶をしようと中腰の変な格好のまま固まる。
「堅苦しい挨拶はいいわよ。それよりも、結婚するのよね?」
「は、はい。受けさせて頂きました」
前のめりになりながら聞いてくる王妃様の圧が凄いんですけど・・・。
「なら、ナツキちゃんは義理の娘になるんだから遠慮しないで楽にして頂戴ね」
そして、王妃様は出ずから紅茶を淹れ、ナツキ用にたくさんのケーキを取り分ける。
「さ、食べてね?」
にっこりと笑う王妃様に
「頂きます・・・」
ナツキは顔を引き攣らせながら答えた。
たくさんのケーキ、10個はお皿に乗っている。
お茶会に呼ばれた席で、招待した人が出ずから取り分けてくれた場合は、必ず完食しなければならない暗黙のルールがあるのだ。
ナツキだっと年頃の女の子だ。
ケーキはたくさん食べるが、10個は食べない。
しかし、気さくな王妃様のお話は多岐に渡り、ライトの子供時代や王宮で開催されるパーティー、はたまた怪談話しもあり。
ナツキも王妃様もどんどんケーキを胃袋に納めていく。
話で盛り上がっているとライトが血相を変えてやってきた。
「ナツキ、大丈夫かっ!?」
「いじめてないわよ、ライトラー」
王妃様はブスッとしながら、ライトに椅子を勧める。
「いじめるとは思ってませんが、ケーキですよ。いくつ勧めたんですか?」
「え~?とりあえず、お皿に乗せれるだけよ?お代わりはこれから載せてあげようかなと思ってたところよ」
「母上の基準で、ケーキを載せないで下さい。普通はケーキを30個食べませんから」
ライトはため息をつきながらナツキ寄りに椅子を置き座った。
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